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墓じまい
春のお彼岸を前にお墓掃除に行ってきました。また墓じまいをして更地になっているところがありました。聞くところによると後継ぎがいなく、出所の墓にまとめたそうです。
新聞によると、昨年の改葬や墓じまいが過去最高の15万件を越えたとのこと。少子高齢化や核家族化が進み管理する人が少なくなったこと、また一時コロナのために墓参がむずかしくなったこと、併せて管理の手間がかからない納骨堂や樹木葬、散骨などの普及が背景にあります。
墓じまいは一冊の本になるほどお寺や役所への手続きがめんどうですが、墓石業者等の専門業者に任せれば手を煩わすことなく処理することができます。ただ子、孫、ひ孫など関係者が多くなるとその連絡、墓石の撤去廃棄処理、お寺への離檀料、閉眼供養、開眼供養などそれなりの手間と費用は必要です。
昔、「家を建て、墓を建て」が男の甲斐性などと言われていましたが、孫子を悩ますことになる甲斐性ならばあえて苦労する必要はないのではと更地になった墓地を見ながらふと考えました。