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縄跳び台
「じいじ、なわとびだいをつくってぇ」と小学一年の孫娘。昔、娘に作ってやったことがあり、その話を聞いたようだ。
娘が縄跳びを始めたやはり小学一年の時、ポールを使った縄跳び台を作った。学校にべニア板に脚をつけた縄跳び台があると聞いたが、畳一枚分の大きさで重さもあり、家に置くには保管場所にも困る。そこで分解のできる縄跳び台にした。反発力も申し分なく、娘は気に入っていたようだ。
幸いその時のポールを取っていたので、久しぶりに大工道具を取り出し、腕をふるった。以前と同じでは芸がないと、ポールにピンクの塗装を施し、台には防水塗料を塗り、滑り止めを貼り付けた。
孫は大変喜び、ぴょんぴょんと飛び跳ねている。
その様子を見ていると、昔作ったとき、仕事に追われて時間がなく、取りあえず作ろうと番線で縛り、組みあげた縄跳び台に喜んで飛び跳ねていた娘の姿を思い出し、目頭が潤んだ。
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