6月12日 (月曜日) 晴れ
新聞コラムにGPSの事が・・
水上勉の『飢餓海峡』は推理小説だが、
風景描写にも筆致の妙味がある。
「ヒバ、杉、黒松などのいり混じった林は、上の方へゆくほどに黒々と…」
「樹肌にからみついた蔦や藤の葉だけが、茶褐色に色づきはじめていた」
と筆が行き届いている。
~~~~~~~~~~~~~~~
青森・下北半島の点描である。
丹念な現地踏査の産物とばかり思っていた。
違うらしい。「五万分の一の地図で書きました」と、
ある対談で種を明かしていた。
下北には行ったが、山奥までは行っていない。
杉や松などの立ち木は、みんな地図に書かれている-と。
======================
等高線を見るだけで、山の形状や眺望が目に浮かぶ。
そんな地図読みの手だれも多いと聞く。
文才も豊かな水上は、右脳と左脳を存分に使いこなしたに違いない。
等高線を習ったのは子供時分、ピンと来ない能力である。
地図の未来はどうなるだろう。
日本版GPS(衛星利用測位システム)の本格運用が近い。
先日は、測位用衛星の2号機が打ち上げられた。
6年後には7基体制となり、位置情報の誤差はわずか6センチになるという。
===============
車の自動運転など暮らしやすさにつながればいい。
いまや電脳空間で地図を開けば、その土地の道も建物も写真で見られる時代になった。
「知らない町」へのあこがれに胸を躍らせることも少ない昨今だが、
あの広げた地図で登った山々の等高線の感覚はやはり忘れたくない。
================
★万緑の季節である。
分厚い時刻表や使い古した地図を抱えて、
夢想の旅に出かけるアナログ世代も多いことであろう。
小生も地図を片手に等高線を読み、山を駆け巡った時期があった
その感覚がまだ残っている。
==================
しかし誤差6センチの時代が近いのだ
新聞コラムにGPSの事が・・
水上勉の『飢餓海峡』は推理小説だが、
風景描写にも筆致の妙味がある。
「ヒバ、杉、黒松などのいり混じった林は、上の方へゆくほどに黒々と…」
「樹肌にからみついた蔦や藤の葉だけが、茶褐色に色づきはじめていた」
と筆が行き届いている。
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青森・下北半島の点描である。
丹念な現地踏査の産物とばかり思っていた。
違うらしい。「五万分の一の地図で書きました」と、
ある対談で種を明かしていた。
下北には行ったが、山奥までは行っていない。
杉や松などの立ち木は、みんな地図に書かれている-と。
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等高線を見るだけで、山の形状や眺望が目に浮かぶ。
そんな地図読みの手だれも多いと聞く。
文才も豊かな水上は、右脳と左脳を存分に使いこなしたに違いない。
等高線を習ったのは子供時分、ピンと来ない能力である。
地図の未来はどうなるだろう。
日本版GPS(衛星利用測位システム)の本格運用が近い。
先日は、測位用衛星の2号機が打ち上げられた。
6年後には7基体制となり、位置情報の誤差はわずか6センチになるという。
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車の自動運転など暮らしやすさにつながればいい。
いまや電脳空間で地図を開けば、その土地の道も建物も写真で見られる時代になった。
「知らない町」へのあこがれに胸を躍らせることも少ない昨今だが、
あの広げた地図で登った山々の等高線の感覚はやはり忘れたくない。
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★万緑の季節である。
分厚い時刻表や使い古した地図を抱えて、
夢想の旅に出かけるアナログ世代も多いことであろう。
小生も地図を片手に等高線を読み、山を駆け巡った時期があった
その感覚がまだ残っている。
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しかし誤差6センチの時代が近いのだ