日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

閑谷学校に紅葉を見る

2005年11月13日 18時24分47秒 | 残日録
※閑谷学校(しずたにがっこう)【備前藩主池田光政が庶民教育を目的に開いた学校で、藩営としては日本最古の庶民学校である。閑静な山紫水明のこの地に光政が家臣の津田永忠に命じて建設させたもので、現在の姿が整ったのは元禄14年(1701)のことである。
備前焼の瓦が美しい国宝の講堂をはじめ、敷地内の建築物のほとんどが重要文化財である。創立以来、儒教精神に基づく教育がなされ、他藩からの入学者、学者、文人の来遊も相次いだ。明治になってからは、旧制中学、新制高校と変遷し、現在は県青少年教育センターがあり、三百有余年の間、優秀な人材を送り続けている。
晩秋の澄みわたった空気のなかで、目を奪われそうになる紅葉の美しさ。格別の色合いを見せる一対の楷の木は中国曲阜の孔子林の実をとって育て、この地に移植されたと伝えられている。紅葉は11月中旬が見頃です。】 (パンフレットより)

閑谷学校に紅葉(楷の木)を見に行く。ここの楷の木は、赤く紅葉する木と黄色く紅葉する2本の木が並んで植えられていて綺麗だ。聖廟(儒学(朱子学)の始祖「孔子」が祀られている)の正面に、中国の孔子林の種を育てたという楷の木が、赤と黄の対を成している。
紅葉としては絶好の季節であったが、「報道ステーション」(テレビ朝日系)で報道され、ライトアップも今日まで点灯されるとか。日生漁港で少し早い昼食を済ませ、カキなど「五味の市」で買い物。そこから上がって行ったのですが、誠に残念ながら「報道」の所為で、5Kmの道程がなんと1時間10分もかかるノロノロ運転で疲れました。
時間が許せば、「宝福寺」(涙でネズミの絵を描いた、雪舟が小僧時代修行した)の紅葉を見に行こうと思ったが、夕刻が近づいたので諦めた。ここの紅葉は、真っ赤で色は日本一だと思っているので残念だった。
楷書の楷は、この楷の木からきている。漢字は隷書であったが、楷の木の整然と左右に並ぶ細身の葉の美しさと、きっちりと書かれた文字の美しさを似ていると考えたので楷書となった。