日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

清原和博に引退勧告

2005年11月19日 20時07分50秒 | 野球
浪人、清原和博君に引退を勧告します。
巨人から自由契約を宣言された。(働きと年俸のギャップが大きくなって)、これだけの実績と人気をもっている選手ではあったんですが、衰えは記録に現れている。誘う球団はないと思っていたんですが、本当に幸いにも、オリックスが「三顧の礼」で迎えようと準備をしてくれた。しかし、清原(元選手)は、巨人を見返したいとかで、セ・リーグの在京球団に売り込んでいるらしい。そして、ヤクルトも横浜も相手にしていないようだ。哀れに尽きる。誘ってもらっているオリックスに余りにも失礼だ。中村監督(前GM)もよく辛抱しているようだ。チーム編成上早く決めて(中村ノリがMLBで使ってもらえなかったので、復帰か?)スタートした方がいい。電話で「もう少し待って欲しい」と連絡したらしいが、嫁の関西行き拒否があるんなら、断りは早い方が紳士的だ。これで、「他の球団に決めました」はもっと失礼だ。
本当は、誘ってもらったときに、間髪を入れず「お願いします」とやったら、関西の「清原ファン」もオリックスファンも、タイガースファンだって、拍手で歓迎したでしょうに。歓迎する雰囲気はなくなりつつある。遅すぎる!失礼にも程がある。よって、引退を勧告します。
(以下の偉大な生涯記録を汚さぬように)
西武  年度  試合数 打数  安打  打率 本塁打  打点
    1986   126   404  123   .304  31    78
    1987   130   444  115   .259  29    83
    1988   130   451  129   .286  31    77
    1989   128   445  126   .283  35    92
    1990   129   436  134   .307  37    94
    1991   126   448  121   .270  23    79
    1992   129   464  134   .289  36    96
    1993   128   448  120   .268  25    75
    1994   129   455  127   .279  26    93
    1995   118   404   99   .245  25    64
    1996   130   487  125   .257  31    84
巨人
    1997   130   462  115   .249  32    95
    1998   116   384  103   .268  23    80
    1999    86   263   62   .236  13    46
    2000    75   216   64   .296  16    54
    2001   134   467  139   .298  29   121
    2002    55   148   47   .318  12    33
    2003   114   341   99   .290   26   68
    2004    40   101   23   .228   12   27
    2005    96   375   68   .212   22   52
生涯成績
         2249   7461  2073   .278  514  1491    

自殺への誘い(いざない)

2005年11月19日 10時08分12秒 | 残日録
覚悟の自殺や武士の最後(辞世のの句)には、美しい生き方が見れて、感動を与えてくれるものがある。
武士の辞世には、恨み辛みが多いものなのに、秀吉の西征の犠牲になった「三木・別所氏の幼将」には驚いた。

11月7日、福井県大野市の沢田定栄さん(80)、貞江さん(82)の火葬場での焼身自殺には、並々ならぬ覚悟が感じられた。止められた「トヨタマークⅡ」からはクラシック音楽がエンドレスで流され、燃料の木に火を付け、最後を待ったようだ。(灯油やガソリンによる焼身自殺(すぐ燃える)以外は、普通の意志では耐えられないものなのに)
1年4ヶ月も前(遺書の日付)に自殺を覚悟して、遺書を残している。死後の世界をどう考えていたのでしょう。墓とか死後の供養のことには言及していない。
その2通の遺書とは、大野市と親族(妻の姉)に宛てたものだ。
大野市への遺書は11月8日に届けられた。
【右の物件を大野市に寄贈します。自宅と土地13000㎡(4000坪)が目録のように記されていました。ただ、その日付は昨年の7月になっていました。】(担当者談)
親族への遺書には
【軽油は小屋の中にあるので、それは○○さんに。米は2俵あるので、1俵は△△さんに、もう1俵は▲▲さんにあげて欲しい】【私ども亡き後、香典や見舞金は一切頂かんよう、もし頂いても私どもには後継者がいませんので、に寄付してください。】そして、買ったばかりの32型液晶テレビと好んでいた小説を公民館に寄付するよも記されていた。

この遺書では、なぜか悲しい覚悟が、自衛隊員でマラソン・ランナーの円谷幸吉(東京オリンピック3位)さんを思い出させてくれた。写真はその遺書。
 【父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました。干し柿、餅も美味しゆうございました。敏雄兄、姉上様、おすし美味しゆうございました。克美兄、姉上様、ブドウ酒とリンゴ美味しゆうございました。
 巌兄、姉上様、しめそし、南ばん漬け美味しゆうございました。喜久蔵兄、姉上様、ブドウ液、養命酒美味しゆうございました。又いつも洗濯ありがとうございました。
 幸造兄、姉上様、往復車に便乗させて戴き有難ううございました。モンゴいか美味しゆうございました。正男兄、姉上様、お気を煩わして大変申しわけありませんでした。
 幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、良介君、敦久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、光江ちゃん、彰君、芳幸君、恵子ちゃん、幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正祠君、立派な人になって下さい。
 父上様、母上様。幸吉はもうすつかり疲れ切つてしまつて走れません。何卒お許し下さい。気が休まることもなく御苦労、御心配をお掛け致し申しわけありません。幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました。】

自殺は、大変な決意と意志の強固さを感じさせる。その決意は未来をも捉えているようだ。しかし、その決意と意志の強固さがあるのであれば、「生きる」という本性の方に未来を見つけて欲しかった。