日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

プロ野球は何処へ行く

2005年11月26日 22時01分27秒 | 野球
今日、ソフトバンクの新垣渚投手(25)和田毅投手(24)が、来オフにも「ポスティング制度」によって、MLBに移籍したいと表明した。ソフトバンクはダイエーの時代から、契約について進んでいる。ホワイトソックスの井口選手も、去年ポスティングにより移籍したが、なんと入団契約時に(一定の成績を収めたのち)将来の移籍を盛り込んでいたようだ。新垣、和田両投手も入団契約に条項があるように思われます。
しかし、日本のプロ野球では会社のトップの口約束が反故にされるような、未成熟な社会である。去年の契約更改時に約束を取り付けた西武の松坂大輔投手(25)も反故にされようとしている。もう一人約束を反故にされるのは、ヤクルトの石井弘寿投手(28)だ。社長の約束があったのに、古田監督誕生で約束が破られようとしている。松坂投手も石井投手も社長の約束だが、残念にも口約束だ。それを本人も認めているのに、「まだこの球団に残ってくれ」の言葉で、約束を破ろうとしている。契約に関して未成熟な社会なのだ。松井秀喜選手の契約でも解かったが、代理人(専門家)が細部に渉って明記する必要があるようだ。
他にポスティング制度でMLB入団を希望する選手は、日本ハム、入来祐作投手(33)は、球団が許可した。阪神、井川慶投手(26)は、2年越しの要求も球団が認めないようだ。ファンの間にも経営陣の中にも意見が分かれているようだ。「勝手にせい!」と。西部には、松坂投手とは対照的に、森慎二投手(31)は、すんなり認められた。本人も来期FA権を取得するが、「入札金で球団に恩返しをする」と言っている。球団に金が入るのは今年だけだから。横浜の斉藤隆投手も認められた。ヤクルトの、岩村明憲内野手(28)は、ポスティング制度による移籍希望を、今年は引っ込めるようだ。オフにも渡米して調査すると言っていたのに(なにか球団と約束があったようだが)、古田監督誕生で球団の態度が変わったとみたようだ。巨人、上原浩治投手(30)は、年齢的にも要求すると思われたが、今年の成績(9勝12敗)から、契約更改時には持ち出さないと決めたようだ。

プロ野球ももっとドライに、サッカーのように移籍金で球団が潤うなら、もっと積極的にポスティング制度を活用して、MLBに人材を売り、その金で有望な新人を2~3人育てるようにしたらいい。日本プロ野球がすでにMLBの2軍の様相になっているんですから・・・。以下略。