前場と同じく、城内の一室で、国王クローディアスとレアーティーズが、会見していた。
クローディアスの巧みな話術で、レアーティーズを丸め込み、全ての元凶はハムレットのせいにされてしまった。
そして、レアーティーズに、ハムレットに対する復讐心を駆りたてた。
そして、レアーティーズに、ハムレットに対する復讐心を駆りたてた。
そこへ、ハムレットから手紙を持った使者がやってくる。
ハムレットは、イギリス行きを取りやめて、デンマークに帰国し、明日にでも国王に会見したいとの申し込みであった。
ハムレットは、イギリス行きを取りやめて、デンマークに帰国し、明日にでも国王に会見したいとの申し込みであった。
クローディアスは、不意を突かれたが、直ぐに立ち直り、レアーティーズを利用することを思いつく。
レアーティーズは、すでに心逸っていた。
'What would you undertake To show yourself your father's son in deed More than in words ?' (言葉においても、 行為においても、ボローニアスの息子であることを はっきりと行動せねばなるまい?)
レアーティーズは、すでに心逸っていた。
さすがレアーティーズ。血の気が多い奴。
'To cut his throat i'th' church.' (教会の中であろうと、あいつの喉を掻っ切ってやるつもりです)
つまり教会という神聖な場所で、殺人を犯すことも厭わないという固い決意を持っているということ。
国王は、さらに、
'No place, indeed, should murder sanctuarise; Revenge should have no bounds.' (どのような場所あっても、人殺しの罪が認められるはずがない。 復讐には、制限があってはならぬのだ)
これは、ハムレットに対する皮肉なのだ。
自分のことを棚に上げて、よく言えた義理なのだ。
自分のことを棚に上げて、よく言えた義理なのだ。
そして、クローディアスは、レアーティーズにハムレットとフェンシングの試合をさせることを提案した。
この試合で、レアーティーズの剣に細工し、先止めのないものを使って、ハムレットを殺害を事故死に見せかけようと企むものだった。
この試合で、レアーティーズの剣に細工し、先止めのないものを使って、ハムレットを殺害を事故死に見せかけようと企むものだった。
さらにレアーティーズは、剣先に猛毒を塗り、念押しをする。
そして、クローディアスは、念には念を入れ、ハムレットが飲むための毒杯も用意したのであった。
そして、クローディアスは、念には念を入れ、ハムレットが飲むための毒杯も用意したのであった。
'Whereon but sipping, If he by chance escape your venomed stuck, Our purpose may hold there.' (奴が偶然、 おまえの毒の剣を逃れても、その毒杯を一口でも舐めたら最後、 必ず上手く仕留められようぞ)
クローディアスの狡猾振りが、鮮とい。
彼は、レアーティーズなど、言うに及ばず、ハムレットさえ凌駕するほどの策士といってよい。
ただ、この計画によってクローディアスは、さらに罪を重ねることになる。
下手をすれば、致命傷となってしまうことに。(現になってしまった。『策士、策に溺れる』だ)
彼は、レアーティーズなど、言うに及ばず、ハムレットさえ凌駕するほどの策士といってよい。
ただ、この計画によってクローディアスは、さらに罪を重ねることになる。
下手をすれば、致命傷となってしまうことに。(現になってしまった。『策士、策に溺れる』だ)
ここで、王妃が泣きながら、入ってきて、オフィーリアが川で溺れて亡くなってしまったことを告げにきたのであった。
ボローニアスに引き続き、無実の人が、この悲劇の犠牲になってしまった。
王妃が語る、オフィーリアの溺れる場面は、なかなか興味深いですが、ここでは割愛します。
王妃が語る、オフィーリアの溺れる場面は、なかなか興味深いですが、ここでは割愛します。
これで四幕が終わる。