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「オセロー」 舞台内容 一幕二場

2009-09-25 10:52:01 | 「オセロー」

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 引き続き、ヴェニスの街中。


 イアーゴーは、オセローの味方のふりをして、彼を起こし、フラバンショーがオセローを追跡していると警告するのだった。


 イアーゴーは、自分は生まれつき人殺しが嫌いだからフラバンショーを殺さないだけで、フラバンショーがオセローを罵る言葉は聞くに堪えないほどであると説明する。
 しかし、イアーゴーは、何て奴だ!!よくもこんなに変わり身が早いものだ。
まるでコウモリのような奴。




 しかし、オセローは冷静に聞き、対処しようとするが、そこにヴェニス公爵から国家の大事件の知らせが入るのだった。


 事件の内容は、キプロス島のサイブラスが、トルコ艦隊に攻撃されるというもの。


国家の一大事に彼は、公爵邸へ急ぐのだが、途中でフラバンショーとロダリーゴーに出会ってしまった。


 フラバンショーは、オセローに罵倒を浴びせるが、公爵邸に急ぐオセローはそれどころではない。
フラバンショーとロダリーゴーは剣を抜き、オセローに牢獄へ入れと迫る。


 しかし、オセローは沈着冷静に、それを眺めていた。
 'Keep up your bright swords, for dew will rust them. '
 (光り輝く剣を収められよ。夜露で錆びてしまう)


 憎いですね~。格好いいですね~。何か、時代劇を見ているようですね。




 フラバンショーたちは、ヴェニス公爵邸で緊急会議がおこなわれることを聞き、公爵の前で、今回のことを裁定してもらうために、公爵邸に向かうオセローに同行するのだった。



 今回は、内容が短かったので余談を一つ。

 訳出本のシェークスピアは、表現を柔らかにしているが、原本では、かなり性的な表現が多いのだ。
特に「オセロー」は、性をめぐる露骨で汚らしい言葉や表現が多いので、それでシェークスピアを敬遠する人もある。

 しかし、実際、人間における性の問題は大きく、決して無視できないのも事実だ。
シェークスピアは、それをしっかりと受け止めて、ときには優しく美しく、ときには破壊的で乱暴に、また、ときにはあいまいな言葉で語り表現しているところが、彼の魅力の一つではないだろうか。