黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

BCGもついに選択制になるか

2016-02-04 16:52:45 | 予防接種、育児法
ワクチントークのメンバーからの情報ですが、BCGも選択制が検討されていることが報道されました。

画像のアップロードに失敗しましたので、記事を抄訳します。

日本経済新聞電子版
 BCGの効果検討 厚労省、定期接種中止も視野 2016/1/25

 厚生労働省の結核部会は24日までに、将来、結核患者が減った場合に小児の結核を予防するBCGの定期接種を中止するかどうかを判断するため、効果や副作用などを調べる新たな研究を始めることを了承した。夏ごろに改正する結核の予防指針に盛り込む。

 略

 14歳以下の小児結核の患者数は年間100人未満で減少傾向という。
 一方、接種の副作用とみられる骨炎と骨髄炎が国内で年間数人報告されており、海外の一部の国では接種をリスクの高い人に限定している。以下略

以上。

朝日新聞デジタル版 2016/1/22
 BCGの接種、0歳児も必要? 子の結核減、厚労省検討
(内容はほぼ同じで略)
 15歳未満の結核患者は減少傾向にあり、2014年は約50人。以下略。
以上。





 





水痘ワクチンは4歳以後にしましょう。続き

2016-02-04 08:56:43 | 予防接種、育児法
みなさま
 最近出した「予防接種のえらび方とと病気にならない育児法」を書いたあとに得られた情報が前の記事です。訂正してください。

「はるか」さま
 ご指摘ありがとうございます。言い訳になりますが、最近は情報を集めることが大変になりました。特に英文の論文は不得意です。
 佐藤荘太郎医師は、子宮頸がんワクチンでもご協力頂いて、名刺交換もしています。水疱瘡の副反応について論考されていますが、検証していませんし、これからも今の仕事(診療所、子ども基金とこども基金、球美の里、医療事故訴訟支援、ワクチン批判など)と私事で追われ、若い時と違い、なかなかできません。
 それで、その上の話として聞いて頂きたいと思います。だから、間違っているかもしれません。

 水痘ワクチンの歴史は、白血病の子どもの救済でした。白血病は、先天的な病気を除くと、子どもの死亡の第一は事故と自殺と他殺で、病気による死亡の第一は悪性腫瘍で、その半分以上は白血病です。これは30年以上変わっていません。白血病の子どもが水痘にかかると、ほぼ100%死亡します。私も、そのような子どもを受け持ったことがあります。しかも、白血病にかかっても治ったと判定できる子どもも受け持ちました。その子は4歳で発病し20歳まで生存し、追跡をやめました。白血病の長期生存例の調査でも認定されました。
 そんな経験もあり、水痘ワクチンを打つか、水痘にかかっていれば、水痘で亡くなる白血病の子がいなくなると考えていました。そこで水痘ワクチンが開発され、当初は水痘にかかった子どもの寛解(一時的に治った状態になること)の時期に接種していましたが、その後慢性疾患の子どもたちに接種し、10年間の経験を集積し、健康な子どもにも接種をするようになりました。それまでは、重症な副作用も死亡例もなく、しかも接種後の発病例もなく、比較的安全なワクチンとして健康な子どもにも接種が始まりました。

 しかし、健康な子どもに接種を開始すると、免疫ができずに水痘にかかってしまう子どもが出てきました。それが、平均8%前後でした。その時期は前述のブログの内容です。それで、その時期はまだ年齢の高い子どもに接種することが多かったのです。ところが、その時は、アメリカ小児科学会は中学入学前までにと勧告をだしたのですが、いつの間にか低年齢化していました。そして日本も世界も低年齢化してしまったのです。それがグローバル化した製薬企業によるものかどうかは、どなたかジャーナリストの方にお願いしたいです。

 水痘ワクチンは、開発は阪大微研で、日本の国内メーカーで当初はそれが世界的に使われていました。今は違うようですし、日本でも低年齢での定期接種で公費負担をし、それを過ぎると高額な自己負担になります。
 それと、ワクチン事故を見ると、接種した医師が多くは予防接種の専門ではないようです。私の知っている開業小児科医の中には年間1,000人以上接種している医師が少なくありませんが、その人たちが接種事故の接種した医師にはでてきません。多分、接種前の診察で選別して、危なそうな子どもは排除して接種しているのではないでしょうか。
 私の国立病院時代に、開業医で接種できない子どもへの接種を引き受け、心配な子どもは接種した当日は一晩入院してもらいました。その結果は、一人も問題なく退院しました。予防接種は、健康な時に接種することが必要です。それをしない医師がいます。予防接種の知識がなく、誰でもすればよいと思っている医師がいます。ですから接種する医師にも問題があると思うのですが、予防接種事故の時に、そのような調査がされていません。
 それで接種するなら小児科専門医でして下さいと言うのですが、その人たちはワクチン村の人なので、ワクチンをしないと責められます。回答に困る時には、「宗教上の理由です」と答えるか、「私(黒部)の考えに賛同して、していません」と答えて下さい。
 
 佐藤医師の紹介している論文について言及します。
 ひとつは日本のワクチンでしょうか。「Varivax」は知りません。日本のメーカーは、昔の予防接種過誤訴訟での敗北以後、慎重になりアジュバントなどにも神経を払って、海外よりも少なくしています。海外製品よりも日本国内の製品の方が私は信頼性が高いと思います。
 ワクチン導入で健康な子どもの死亡率が減るとは思いません。白血病の子どものほぼ100%死亡率の改善のためのワクチンと思っています。
 接種後の、免疫ができずに水痘にかかる率も、前のブログに述べた通りで、できるだけ年齢が高い方が少なくなります。
 接種後の帯状疱疹も、麻疹にかかったあとのSSPE(亜急性硬化性全脳炎)の発病者は、乳児期と1歳代に麻疹にかかった子どもがほとんどで、麻疹ワクチンの接種も1歳以後にしているのは、その発生を少なく(ゼロではない)するためにしていることですから、低年齢ですれば発病率は高くなると思います。私のつたない経験でも、帯状疱疹発病の子どもの水痘にかかった年齢はやはり乳児期か1歳代でした。
 だから、水痘ワクチンは低年齢ですれば、ワクチンの抗体は時間の経過とともに消失しますが、免疫記憶は残りますから、かかっても重症化しないと思います。
 ですから、すべての論文は、私の考えから言うと、当然のもの思います。
 
 それで、やはり原点に戻って、中学入学前までに水痘にかからなければ、(その確率は、水痘の流行はなくなることが予想されますから高くなりますが)水痘ワクチンをすればよいのではないかと思います。それが、日本で水痘ワクチンを製造に成功した時のアメリカ小児科学会(カナダを含む)の見解でした。

水痘ワクチンは4歳以後にしましょう

2016-01-26 12:05:03 | 予防接種、育児法
最新の情報です。

水痘ワクチンの接種時期について
 私が、以前吹上共立診療所にて接種していた時は、当時のアメリカ小児科学会の勧告に従って、小学校卒業時までにすればよいと言っていました。それでも、それ以前に接種する子どもも少なくありませんでしたが、4歳未満ではありませんでした。その時の接種後の調査で、水痘にかかってしまった子どもは、約8%でした。
 ところが、最近の情報(日本小児科学会雑誌の渡辺正信論文)では、接種してもかかってしまう率が40%を超えていました。以下、そこから引用、抄録、改変。
 
 水痘の患者の95%は7歳未満で、年間全国で100万人前後と推定されています。
 ワクチン接種率は2010年には50%に達したといいます。しかし、ワクチン接種した子どもの水痘感染が、別の報告では「発病予防効果44%」ともいいます。これではワクチン接種をする必要があるのでしょうか。
 渡辺によると、ある小学校の水痘流行時の調査では、全校児童215人で少人数学級で小集団に分かれていて、流行の広がることが少なくなるが、感染源不明でした。(今でも不明と扱われ、その原因を調べていないことが、この世界では当たり前のようですが、私の考えでは、健康保菌者か帯状疱疹の人からの感染が考えられます)
 215人中113人が水痘にかかっていました。水痘にかかった年齢は2~4歳がほとんどでした。また、117人がワクチン接種し、その60%は、1歳代にワクチンを接種していました。その中から、流行以前に35人がかかっており、流行した時に残りの85人の中から13人がかかり、合計ワクチン接種した117人の児童のうち48人(41%)が水痘にかかりました。
 私の考えでは、接種した年齢が低くて、きちんと免疫が形成されず、かかったと思われます。元予防接種専門家の大谷明医師が、3歳過ぎてほぼ免疫システムが完成するから、その後の方が副作用が少ないと言っていた記憶があります。また、私の理論、病原環境論(歴史的にあるので仮説とは言いたくありません)では、低年齢ほどストレスが少なく、健康であると、かかっても感染しないか発病しないことが多いのではないかと推定できます。
 例えば、おたふく風にかかった時の不顕性感染(感染しても発病しないで治る)は、4歳までには多く、4歳過ぎるとほとんどなくなると言う追跡調査があります。また水痘も、年齢が低いと発症しても軽度のことが多いのです。
 だから、私の推定では、1歳代で接種するという科学的根拠がないと思います。むしろ、麻疹や風疹、おたふくかぜのように、二度接種しないと免疫がつく率が低いのだと思います。
 麻疹の場合には、かかった時に年齢が低いと重症化する率が高かったので、1歳3か月が世界的標準だったワクチン接種開始年齢が、1歳に引き下げられたという経緯がありました。しかし、おたふくかぜも水痘も低年齢では軽症であることから、急ぐ必要はないと思います。しかし、まれには重大な合併症もあります。どちらを選択するかです。私の考えでは、私のお勧めする育児法を(私の「予報接種のえらび方と病気にならない育児法」に記載)すれば、重大な合併症を招かないと考えています。もちろん、データによる立証はありません。理論だけです。重症化するのは、それなりに理由があると思うのです。それを言うと、その子どもの親の責任を責めることになるので、今までは言わなかったのですが、もう言うしかありません。どんな育児をしたのですかと。
ですから、水痘ワクチンもおたふくかぜワクチンも4歳過ぎてから、余りかぜなどの病気をしない子どもならば中学入学前までに、接種すればよいと思います。もちろん上手な育児をすることが条件です。 

予防接種専門家と称する医師たちは、水痘ワクチン接種後の罹患をBV(break-through varicella)と称して、そのメカニズムを説明していません。またなぜ、水痘ウイルスが脊髄細胞内に潜伏して、のちに帯状疱疹を発病するかという問題も解明していません。その人たちの説明を信じるか、私の理論を信じるかは自由ですが、私は彼らと対立し、学会では排除されています。
でも、私が言い出したこと、「小中学校のレントゲン撮影は不要」、「日本脳炎ワクチンは不要」、「BCGは不要」、「インフルエンザワクチンは効かない」などは、だんだん現実化しています。そして、今までの重症化した感染症も(例えば、麻疹、ポリオなど)しだいに消滅し、軽症化し、それに代わって新しい感染症が登場するという病原環境論が、証明されているような気がします。まひを起こすエンテロウイルスやジガウイルスなどの登場です。

診療所に来る方へ

2015-12-30 10:48:28 | 予防接種、育児法
今年の一年は、私の仕事の一つのワクチン批判と育児の仕方を本にしました。ぜひご一読下さい。

医師特に小児科医の子どもが病気になることが少なく、それは育児法にあること。医師の子どもに先天性の病気が少ないのは、母親の気持ちが安定し、穏やかであることであるというのが、私の病原環境論です。

無差別殺人、親殺し、兄弟や祖父母殺しなどもすべて、胎児から2歳までの教育にあるというのが、闇教育の支持者の説ですが、一理あると思います。それを避ける教育、育児法を書きました。

それから、私の診療所に初めて来られる方は、できるだけ午後の外来に来て下さい。最低20~30分かかり、他の方を待たせることになりますから。
それで、一月から月曜の午後と金曜の午前の外来を始めることになりました。午後のどちらかに来て下さい。土曜の午前は混みますからできるだけ、避けて下さい。健診はさらに時間がかかります。それだけのアドバイスをしています。

母乳は3か月までで、その効果は続きません。母乳は食事の一部です。空腹時以外には与えないでください。離乳食の早期開始は、一つは早期の栄養補給、特に当分の補給と、悪い習慣、指しゃぶり、それからくる口に物を入れることによる誤飲事故を防ぐことにあります。
 子どもには、糖分が必要です。脳の代謝にグルコースが必須です。それを十分与えることが必要です。甘い物を制限しないでください。いろいろなことを言う人がいます。それが本当に根拠のあるものであるかどうかが問題です。私は、それなりに根拠を持っています。

ヒポクラテスの医学とは

2015-12-23 17:02:34 | 予防接種、育児法
ヒポクラテスの医学を目指して、ここに以前書いた分を載せます。

人間的な医療を目指して
             Human medicine
★ヒポクラテス教義
 病気は悪霊や移り気の神が原因になって起こるのではなく、むしろ、自然の法則に従う自然の力で起こるものである。したがって、治療の技術を合理的な基礎の上に発達させることができる。こうした手段には、自然の力の害をなしている効果を正すようにと目指された食事、薬剤、手術の利用がふくまれる。
 人間の福祉は、特定の空気、水、土地およびいろいろの食糧をふくめて、環境の影響のもとにある。環境が人間におよぼす影響を理解することが、医師の技量の根本的な基礎である。
 健康とは、人間の本性のいろいろな成分(すべての人間の活動を制御している四つの体液)、環境、および生活様式との間の調和のとれた平衡のあらわれである。
 こころに起こったことはどんなことでも身体に影響が及び、またその逆も起こる。事実、こころと身体との一方を他から分けて別々に考察することはできない。
 健康とは健康な身体に存在している健康なこころを意味するもので、生体のいろいろの力と環境の力との間のつり合いを保証している自然の法則と合致するように、毎日の生活を統御することによってのみ達成できるものである。
 医療は倫理的職業であり、人間の条件ヘの尊敬の態度を意味するものである。

★医療の科学の責務のーつは、技術的な文明が創り出した新しい脅威が、身体とこころにおよぼす効果を究明することである。(デュボス)
 :環境の刺激および汚れた空気や水に始終さらされていること
 :人類が進化してきた自然の周期から、人間の生体がうとくなってゆくこと
 :人であふれている都会の生活での孤独と情緒的創傷。画一化された生存の単調さと退 屈
 :自動化からおこる強制的な暇つぶし。
 これらが、現在西洋文明に特徴的な医学的な問題の根源となっている影響である。
 身体とこころの不調の大部分は、環境の影響に対する適切でない応答のあらわれである。

☆生体論的で環境的な医学の発展をはぐくむ為に
 ①環境の力による効果の多くがきわめて間接的であり、また遅れて起こる。
  また、殆どすベての器官がまきこまれている一連の反応で、変化され、増幅される。  時間が本質的因子である。→アレルギー反応、悪性腫瘍、精神病等
 ②人間の適応的可能性は広い範囲にわたっていて、いろいろ異なった緊迫した状況に対 しても、何かの形で調整をやりとげることができる。人間の適応性の限界は知られていない。
 ③間接的で遅れて現われる影響が提起する問題には、生体が全体として示す応答が関係 している。都市の工業化された現代社会の生活が創り出した条件が人間におよぼす影響 → 長期間観察しうるもっと複雑な生物学的モデルが必要。
 ④医原性の病気、特に薬剤によってひきおこされたもの。
 ・ある種の毒性のものは―――直接的で単純
 ・しかし大抵の場合には―――毒作用は極めて間接的で、時間がたって現われる。
 ⑤行動の問題
  行動をかえる物質→種々あり
  栄養状態、特にアミノ酸代謝が精神過程に及ぼす影響
  遺伝的に制御されるが、生涯の初期における種々の剥奪によっても左右される。

 この様な形は生体論的で、生態的な取り上げ方を通じて理解され得る。
 そして、こうした研究は色々広い範囲の条件の下で長期に亘って数世代に渡ることさえある位にしておこなわれた場合にだけ、十分な科学的意味を持つ。

☆人間の本性の特徴
自然科学の知識の発達とその人類ヘの一般化が特定の個人に摘要できない理由は、
 ・個々の人間の反応するやり方が極めて個性的であること
 ・人間は常に非合理的な考えに影響されていること
  生物としての、かつ、社会的な過去を振り切れない
 ・心理的な力が環境に対する人間の応答の特徴や強さを決定していることが多い。


出版報告

2015-11-23 10:22:16 | 予防接種、育児法
ようやく本ができました。

「予防接種のえらび方と病気にならない育児法」(現代書館)を出版しました。

 このたび、現代書館からこの本を出すことができました。予防接種の選択をそれぞれの方の住んでいる場所、環境、生き方によって決めて頂きたいことと、それに育児の仕方が関わっていることで、決めて頂きたいと思っています。すべて無条件で良い悪いとは言えないからです。小児科を標榜する医師がいない市町村が250以上あり、小児科専門医がいない市町村はそれ以上になります。ここ数年小児科専門医は減少しているようです。また、離島や海外へ行くこともあるのであれば、また違います。車を使って救急で救命センターや小児医療センター、子ども病院などに行けるかどうかでも違います。
 育児の仕方は、子どもの免疫を低下させるかどうかに関わります。よく、免疫をあげるという方がいますが、考え方が逆で、免疫は、先天性免疫不全症の方以外は、誰でもあるものです。それが低下した時に病気に感染しやすくなるのです。免疫を低下させない育児法が、私の提唱する育て方です。

私は、反ワクチン主義者ではありません。しかし、私の医学理論である「病原環境論」または「適応説」から検討すると、今のワクチンには限界があり、オペラ「魔弾の射手」の魔法の弾丸ではないのです。ワクチンはもう限界に来ました。古いワクチンは必要性がなくなり、新しいワクチンが求められています。しかし、これが歴史的に繰り返されていくでしょう。人間が環境を破壊ないし変えていくことから、病気が出てくるのです。これからも次々と新しい病気が出てくるでしょう。インフルエンザウイルスに典型的にでていますが、彼らも生き残り作戦をしているので、ワクチンが効かないのです。人間がすべてを制圧することは難しいのです。抗生物質も抗がん剤もワクチンも、すべてその限界(壁)にぶつかったのです。
さらに、お金をもらって医薬産業の利益に貢献する研究者も増えています。
数年前の新型インフルエンザの登場の時に、WHOの二人の委員までワクチン企業の利益のために働き、パンデミック・レベルを二段階も上げさせたのです。それで日本政府はあわてて、ほかの国のことを考えずに世界のワクチンと薬を買い占めたのです。そのつけがヒブ、肺炎球菌、ヒトパピローマなどのワクチンの有効性と副反応の検証もせずに、買い上げにつながりました。誰が責任を取ったのでしょうか。
それでWHOも、アメリカのFDA、CDCすら信頼できなくなりました。アメリカはオバマの民間保険による皆保険によって、医療が崩壊していますし、医師の自殺が増えています。(「沈みゆく大国アメリカ」の続編に書かれています)
もちろん、日本の予防接種専門家と称する人々も、ワクチン企業との利益相反(研究費などの供与をうけているか)があることも問題になっています。予防接種の認定も、副反応の審査も、みな同じ人が入っていたり、利益相反で議決に参加できない人もいたりしています。ワクチンの製造の研究をして企業に貢献している人が、その認定をしたり、副反応の審査をするのはおかしいと思うのです。
 30年前、私は「現代医療批判」を某書に書きました。その時はまだ、目指す方向が分かりませんでした。その時出会ったのが故中山茂先生(元神奈川大教授、科学史家)でした。そのグループの研究会に出させて頂き、多くのことを学びました。現代医療の「特定病因説」が誤りであることや、歴史から病気が消されていること、そして多くの科学史家や医学史家の著作に触れることができ、これからの医療をどのように作り上げていくべきかを考えさせられました。
その中で学んだ、ヒポクラテスの復興を提唱したアメリカの元ロックフェラー大学環境医学教授で同大学の結核研究所所長であり、1971年の国連の人間環境会議の助言者委員会の共同委員長であった故ルネ・デュボスの医学医療を継承すべく研鑽してきました。その理論の延長線上に、この本があります。デュボスは、結核の専門家で「白い疫病」という本を書いていますが、BCGには、「使わないで結核性髄膜炎を無くした国や州がある」と批判的です。
 その意味で、現代医療の中で、現代医療を批判しつつ、予防接種批判を書いたものです。
ワクチンをしないのは子どもへの虐待だなどという人に対抗して、この本を見せてあげてください。
「あとがき」に書きましたのは、このブログにも載せたものを書き直したものですが、はっきり言うと、現代の日本の無差別殺人や親殺し、きょうだい殺しなどや、子どもへの虐待の連鎖、絶えないレイプ、社会的弱者への攻撃などを止めようとするものです。それは、胎児期からの教育の問題です。そこから始めないと間に合わないのです。
幸せな生活をし、幸せな時に子どもを産んでください。幸せは、「男はつらいよ」の寅さんの幸せです。今は山田洋次監督の作品に見ることができるくらいでしょうか。
 私は、悪いくせで、いろいろなことを言いたくて、一つのことにしぼれずに、皆さんを惑わせてしまいます。
とりあえず、子どもの生きていく環境と生き方で、ワクチンを選択してください。そして病気をさせない育児をしてください。前にいた吹上共立診療所では、患者さんが病気にならなくなり、次々と新しい患者さんを増やさないと経営が成り立たず苦労しました。小児科医の子どもに病気が少ないのは、育て方にあるのです。それを参考にしてください。