しばらくご無沙汰しています。実は、前回の記事掲載後に新型コロナ肺炎に感染してしまいました。それで診療所の仕事を休み、体力の回復を図ってきました。7月には体力が元通りに回復しましたが、すずしろ生協内でのコロナ対策の方針の違いでトラブルになり、理事会に仕事を止められています。私が世の中の方針と違うためで、世俗的なやり方が主流派ですから仕方がありません。9月になれば決着がつくでしょう。
当面はブログのコメント欄で質問して下さい。そこでお返事します。
コロナ感染記を、月刊「むすぶ」(ロシナンテ社)に書いたので、それを転載します。
かかったから言えるということもありますので、「感染記」を書きました。それは、世の中の人たちが、必要以上にコロナウイルスを怖がっていることです。
日本人は世界と同じではありません。斉藤幸平さんが「人新世の資本論」と「未来への大分岐」(いずれも集英社新書)の中で言うように、日本人の多数は世界の富裕な上からの15~20%の中に入るのです。それで「日本の奇跡」とも言われるほどに日本でのコロナ感染者が少なく、コロナ死者が少ないのです。
続いて、アメリカの公衆衛生学者たちの「グレート・バリントン宣言」の抄録を載せます。
詳しくは本文をお読み下さい。
コロナに感染して、救命センターで酸素を吸いながら読んだ「人新世とは何か」(青土社)の中に書かれているネオ・ヒポクラテス医学が、私の医学です。やっと私の立ち位置を見つけました。
人文社会科学と自然科学が分断され、医学からも社会的視野が奪われていました。これからそれを取り戻す闘いが始まります。医学は社会科学であると言ったシゲリストや白木博次さんたちはやはりネオ・ヒポクラテス医学だったのです。
コロナウイルスは私にいろいろなことを教えてくれました。私の医学医療、つまり自称「病原環境論または適応説」がそれなりの根拠があることも教えてくれました。
なおコロナの緊急事態宣言でいわき市のたらちねクリニックには行けなくなりました。
そして福島県の原発事故の緊急事態宣言が、まだ解除されてはいないことを忘れないで下さい。
コロナで思いだしましたが、発がん率も精神・心理的要因に左右されます。ワクチンのアレルギー反応がワクチンを嫌がる人に出やすいことや、コロナの後遺症がコロナ恐怖症の人に多いことと同じです。(2021.8.3.記)