黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

漢方クリームのステロイド含有について

2014-05-21 11:52:09 | 健康・病気

今、ある診療所から出された(処方されてではありません)自費負担の漢方クリームに強力なステロイドホルモンが含まれていたことが判りました。

 ステロイドの使用方法の説明をしない医師が多いために、ステロイド恐怖症になっているアトピー性皮膚炎の方たちが、漢方と聞いて、安全だろうと思い、しかももらう時にステロイドは入っていないでしょうねと念を押してもらっていたようです。

 現在、共産主義社会が崩壊した中国とベトナム(これは確実な情報)と、同様の他の国々も類推されますが、今までは国が生産していたり、販売していましたから、法律がなくても、問題が起きなかったのですが、急速に資本主義化した為に、法律の整備が遅れ、どんな薬でも、生産、販売ができるようです。私の友人は、ベトナムの薬販売業者(薬局に関する法律の存在も不明)から、ステロイドでも、抗生物質でも、何でもあらゆる薬を販売していると聞きました。日本や先進国では、医師の処方箋がないと変えない薬が多いですが、そんなことはないとのことでした。ですから、海外旅行へ行った時に、知らない薬を買わないことです。私たち医師でも、化学薬品名を聞いても判らないことは、多々あります。よく効く漢方薬と言われた薬に、ステロイドが入っていたこともあります。

 日本の薬は、日本の法律で規制されていますが、個人輸入された薬品の規制が、日本の法律でできていないようです。ですから、個人輸入で日本にないワクチン、例えばMMRワクチンを接種している小児科医もいます。またにきびによく効くビタミンAの軟膏も、日本にはなく、美容外科などで自費で売られているようです(世界でないのは日本くらいだと思います)。これらは、むしろ日本にもあった方がよいものなのですが、日本での処方、販売には、治験という枠がかかり、少なくとも望まれている薬が40種類くらいあると思います。しかし、世界的に有効性が認められているものは良いですが、そうでない薬もあります。また、日本の規制は厳しいので、ワクチンの輸入も、日本人の治験で安全が確かめられないと、認められていなかったのに、新型インフルエンザワクチン以降、ずるずるとヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンなどが、輸入を許可され、使用され、副反応が問題になっています。日本での使用が慎重であったアジュバンドのアルミニュウムが多く含まれていて、問題化している疑いがあります。

 それはともかく、これだけ国際化され、海外旅行も多く、海外で入手する薬や、インターネットでの販売での購入する薬は、注意が必要です。今回は、日本の診療所が、多分個人輸入して、しかも中国人の医師が出して(処方ではなく)います。

 教訓①漢方と安易にとびつかないこと。特に日本製でないものは安全性が判らないです。また日本製の漢方薬でも副作用があるものがありますが、知られていません。漢方の専門医は、日本でも数百人です。②日本人の医者でも、平気で嘘をつく医者は少なくないこと。医療過誤事件の裁判で、大学教授が学会では言えないようなことを鑑定書に書いたりしています。③海外と日本の事情は違うので、あらゆることで、しっかり確かめないと危険なこと。日本人は、安全を求めて、個人の自由を政府に売り渡していると、世界の人たちは言っています。④ステロイドでも使い方次第であり、私は、アトピー性皮膚炎にステロイドホルモン軟膏を使っていますが、使い方を詳しく説明し、守ってもらいます。そうすれば、心配するような副作用は起きません。すべての薬には、副作用があります。無い薬は、ビタミンCくらいでしょうか。⑤よく効く薬には、副作用はつきものです。例えば、抗生物質、ステロイドホルモン、ワクチン、抗がん剤、放射線治療などなど。それを上手に使いこなすのが、上手な医者なのですが、最近の医者は、あまり信用できなくなりました。私自身も、かかる医者は、信頼できる友人の医者に、彼の専門の範囲内で信頼できる医者を紹介してもらいます。

 今回は、医療過誤ではなく、故意の犯罪的な行為(詐欺行為)だと思います。

 私は、漢方の研究を少ししましたが、子どもへの適応が少なく、しかも有効性の確たる証明がなく、費用も高く、使っていません。希望すれば、処方はします。しかし、私が尊敬する、昔アリナミンがいろいろな病気に効くと宣伝され、それを効かないことを証明した、故元東大医学部の内科講師であった高橋晄正先生が、研究され、有効性がないとの結論を出されました。また厚生労働省は、漢方薬を保険適用にする時に、西洋薬では必要な治療実験を求めずに承認しています。ですから、有効性の証明がないままに使われている薬です。しかし、大きな副作用が出ていないので、問題になっていませんが、前述のように、少なからぬ副作用は出ています。ある研究で、漢方が効いたとの報告がありましたが、私とその仲間は、薬を使わずに経過を見ていたら、同じ結果を得ましたので、信用していません。そんなことも、昔ありました。

 残念ながら、日本の医療は、先端医療では進んでいても、一般的な医療水準は、韓国以下ですから、医者をそんなに信用してはいけません。おかしいと思ったら医者を替えましょう。


日本脳炎ワクチンでまた死亡

2014-05-21 10:17:55 | 健康・病気

日本脳炎ワクチンで死亡、「否定できない」(2014年05月19日)
   日本脳炎ワクチンの予防接種を受けた後に死亡した女児について、専門家の調査会がワクチン接種と死亡との因果関係を「否定できない」としていたことが19日、分かった。厚生科学審議会の検討部会と薬事・食品衛生審議会の調査会の合同会合に報告されたもので、日本脳炎ワクチンの死亡報告は極めてまれなため、厚生労働省は詳細な調査を行う方針。このワクチンの副反応報告は昨年7月から8か月間、医療機関から71件の報告があったが、同省は「報告頻度は他のワクチンと比較して特段高いというわけではない」としている。
   というネットでの報道がありました。

 そこで第9回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成26年度第2回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 資料 を見ますと「日本脳炎ワクチンの副反応報告状況について」では、医療機関からの報告は71件、その内重篤は24件で、死亡1件と報告されています。その上、重篤例のうち、未回復3件、不明2件もありました。

 現在日本脳炎に罹患した子どもは、その期間に0件ですから、まったくもって、必要のない、むしろ害が先行しているワクチンとしか言えないのではないでしょうか。私の病原環境論または適応説では、もう日本脳炎ウイルスと日本人とは適応関係をもち、発病しない病気になっており、極めて免疫が低下した子どもか、まだ適応関係が不十分の高齢者しか発病しない病気になりました。ですから、毎年の発病者も一桁ですし、海外の流行地へ行ってかかってくる日本人も出ていません。

 日本脳炎ワクチンは廃止しましょう。廃止されるまでは、受けるのはやめましょう。怖いワクチンになりました。