前回の続き
12.これらの人間の体の中の常在微生物、つまり人の体の中に常に住んでいて(常在していて)、人と共存、共棲している細菌やウイルスやかびなどの微生物は、年齢によっても変化するし、家族ごとによっても変化します。普通、同じ家族は、同じ菌をもっています。人は成長し、それによっても変化するし、結婚すると相手と錠剤細菌が混合して変化し、平衡状態になり、落ち着きます。そして子どもたちは、親と同じになります。複数のセックスパートナーを持っていると、また変化します。しかし、同じ家族でも、年齢によって変化し、特に年をとり高齢になるとまた変化していきます。
13.最近、話題になってきた、ヒブ(インフルエンザ桿菌b型菌)、肺炎球菌も、溶連菌も、100%ではありませんが、一部の人や子どもが持っている常在菌の一種ですから、それに対応して、すべての人にワクチンを接種することに疑問があります。抵抗力が落ちた時に悪さをするので、健康に生活している人には、病気を起こしません。ヒブや肺炎球菌は、スペインかぜと言われるインフルエンザ大流行の時の死亡原因の主な原因で、インフルエンザウイルスそのものによって死んだのは、僅かと言えます。それに関連しているのは、詳細は省きますが、第一次世界大戦の直後の疲弊と、スペイン内戦へのヨーロッパ中からの義勇軍の若者たちが、塹壕などで犠牲になったのです。だから、この時のインフルエンザの犠牲者は、ほとんど若い世代で、乳幼児や高齢者ではなかったのです。また、ワクチンをしていても(BCG、DPT)ソ連邦の崩壊した時に、結核やジフテリアが旧ソ連邦で流行したのです。
ワクチンよりも、平和が大切です。戦争のない社会を、世界的に作らなければならないのですが、取り敢えず日本国内の戦争勢力と闘わなければなりません。それと同時に、社会経済的な混乱を起こす勢力とも、病気を無くす為に、闘いましょう。この話題は、きりがないので、これで打ち切ります。
14.インフルエンザウイルスや、胃腸炎を起こすノロウイルスは常在菌ではありませんが、自己保存の本能からか、自己規制ウイルスと言われていて、ある程度繁殖すると繁殖を止めてしまいますから、かかった人を死なせずに、次から次へと観戦して、繁栄し、子孫を残していくのです。それで、流行するのです。そして、毎年少しずつ変化して、人の抗体をかわして、感染するのです。高齢者は別にして、普通の人や子どもは、かかっても発病するのは10~20%以下です。多くの人は、発病しても、軽いかぜで済んだり、一過性の下痢で済んだりしているのです。新型インフルエンザの話は、またにします。
15.帯状疱疹も水痘ヘルペスウイルスが、水痘に感染後、人に棲みついて起こす病気ですし、口唇や外陰部のヘルペスも同じです。体調の悪い時に発病するのです。その他、一人一人違うと言われますが、麻疹やおたふくかぜ、風疹や水痘が、ある時流行するのも、人にしか感染しない病気は、健康な誰かが、健康保菌者(キャリヤー)でいて、抵抗力の落ちた人に感染させているのではないかと推定されています。
16.子宮がんを起こすのは、パピローマウイルスで、これは、人のいぼ(水いぼではない)を起こすウイルスの一種で、種特異性があり、性器に特異的に感染するのです。感染は、いぼと同じく接触感染で、いぼと同じく自然に消退治癒します。一般的に、いぼは半年から1~2年で消褪しますから、しばらく常在し、消えていきます。自然治癒するウイルスですから、普通の人は問題になりません。また皮膚、粘膜に感染するので、本当に血液中の抗体を作っても防御できるかと言うと、ポリオワクチンの時のように、血液中の抗体では防御できず、侵入門戸の粘膜に免疫をつけなければ防御できないでしょう。その証明は、まだありません。だから、ワクチンをしても、子宮がん健診は不可欠です。とすれば、高い値段のワクチンの必要があるのでしょうか。がん発病には、C型がん性格という本も出ていますが、その人の遺伝的要因と性格や、環境にもよるのです。ワクチンで防げるというのは、少なくとも子宮がんワクチンに関しては、根拠もないし、今の所、幻想としか言えません。
一応、この項目については、終わります。