黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

診療所に来る方へ

2015-12-30 10:48:28 | 予防接種、育児法
今年の一年は、私の仕事の一つのワクチン批判と育児の仕方を本にしました。ぜひご一読下さい。

医師特に小児科医の子どもが病気になることが少なく、それは育児法にあること。医師の子どもに先天性の病気が少ないのは、母親の気持ちが安定し、穏やかであることであるというのが、私の病原環境論です。

無差別殺人、親殺し、兄弟や祖父母殺しなどもすべて、胎児から2歳までの教育にあるというのが、闇教育の支持者の説ですが、一理あると思います。それを避ける教育、育児法を書きました。

それから、私の診療所に初めて来られる方は、できるだけ午後の外来に来て下さい。最低20~30分かかり、他の方を待たせることになりますから。
それで、一月から月曜の午後と金曜の午前の外来を始めることになりました。午後のどちらかに来て下さい。土曜の午前は混みますからできるだけ、避けて下さい。健診はさらに時間がかかります。それだけのアドバイスをしています。

母乳は3か月までで、その効果は続きません。母乳は食事の一部です。空腹時以外には与えないでください。離乳食の早期開始は、一つは早期の栄養補給、特に当分の補給と、悪い習慣、指しゃぶり、それからくる口に物を入れることによる誤飲事故を防ぐことにあります。
 子どもには、糖分が必要です。脳の代謝にグルコースが必須です。それを十分与えることが必要です。甘い物を制限しないでください。いろいろなことを言う人がいます。それが本当に根拠のあるものであるかどうかが問題です。私は、それなりに根拠を持っています。

ヒポクラテスの医学とは

2015-12-23 17:02:34 | 予防接種、育児法
ヒポクラテスの医学を目指して、ここに以前書いた分を載せます。

人間的な医療を目指して
             Human medicine
★ヒポクラテス教義
 病気は悪霊や移り気の神が原因になって起こるのではなく、むしろ、自然の法則に従う自然の力で起こるものである。したがって、治療の技術を合理的な基礎の上に発達させることができる。こうした手段には、自然の力の害をなしている効果を正すようにと目指された食事、薬剤、手術の利用がふくまれる。
 人間の福祉は、特定の空気、水、土地およびいろいろの食糧をふくめて、環境の影響のもとにある。環境が人間におよぼす影響を理解することが、医師の技量の根本的な基礎である。
 健康とは、人間の本性のいろいろな成分(すべての人間の活動を制御している四つの体液)、環境、および生活様式との間の調和のとれた平衡のあらわれである。
 こころに起こったことはどんなことでも身体に影響が及び、またその逆も起こる。事実、こころと身体との一方を他から分けて別々に考察することはできない。
 健康とは健康な身体に存在している健康なこころを意味するもので、生体のいろいろの力と環境の力との間のつり合いを保証している自然の法則と合致するように、毎日の生活を統御することによってのみ達成できるものである。
 医療は倫理的職業であり、人間の条件ヘの尊敬の態度を意味するものである。

★医療の科学の責務のーつは、技術的な文明が創り出した新しい脅威が、身体とこころにおよぼす効果を究明することである。(デュボス)
 :環境の刺激および汚れた空気や水に始終さらされていること
 :人類が進化してきた自然の周期から、人間の生体がうとくなってゆくこと
 :人であふれている都会の生活での孤独と情緒的創傷。画一化された生存の単調さと退 屈
 :自動化からおこる強制的な暇つぶし。
 これらが、現在西洋文明に特徴的な医学的な問題の根源となっている影響である。
 身体とこころの不調の大部分は、環境の影響に対する適切でない応答のあらわれである。

☆生体論的で環境的な医学の発展をはぐくむ為に
 ①環境の力による効果の多くがきわめて間接的であり、また遅れて起こる。
  また、殆どすベての器官がまきこまれている一連の反応で、変化され、増幅される。  時間が本質的因子である。→アレルギー反応、悪性腫瘍、精神病等
 ②人間の適応的可能性は広い範囲にわたっていて、いろいろ異なった緊迫した状況に対 しても、何かの形で調整をやりとげることができる。人間の適応性の限界は知られていない。
 ③間接的で遅れて現われる影響が提起する問題には、生体が全体として示す応答が関係 している。都市の工業化された現代社会の生活が創り出した条件が人間におよぼす影響 → 長期間観察しうるもっと複雑な生物学的モデルが必要。
 ④医原性の病気、特に薬剤によってひきおこされたもの。
 ・ある種の毒性のものは―――直接的で単純
 ・しかし大抵の場合には―――毒作用は極めて間接的で、時間がたって現われる。
 ⑤行動の問題
  行動をかえる物質→種々あり
  栄養状態、特にアミノ酸代謝が精神過程に及ぼす影響
  遺伝的に制御されるが、生涯の初期における種々の剥奪によっても左右される。

 この様な形は生体論的で、生態的な取り上げ方を通じて理解され得る。
 そして、こうした研究は色々広い範囲の条件の下で長期に亘って数世代に渡ることさえある位にしておこなわれた場合にだけ、十分な科学的意味を持つ。

☆人間の本性の特徴
自然科学の知識の発達とその人類ヘの一般化が特定の個人に摘要できない理由は、
 ・個々の人間の反応するやり方が極めて個性的であること
 ・人間は常に非合理的な考えに影響されていること
  生物としての、かつ、社会的な過去を振り切れない
 ・心理的な力が環境に対する人間の応答の特徴や強さを決定していることが多い。


今、福島では何がおきているか。

2015-12-23 17:00:12 | 健康・病気
今福島では何がおきているだろうか。
今、福島の二回目の県民健診でまた新たな甲状腺がんが子どもに見つかっています。福島県外の茨城、千葉などでのホットスポットの健診でも甲状腺がんが見つかっています。
 福島県では、白血病が出ていて、これは隠されています。今までの経験では、白血病は年齢にかかわらず3年後には増え始めるはずです。それが表面化されないのは、一つは、福島の医療機関が県立医大に支配され、医師たちも県立医大に逆らう人は既にいなくなり、多くは黙っています。既に東大の血液内科や元国立成育医療センターの血液科の医師たちが、帰還運動に賛同している所を見ると、これはなかなか表面化して来ない問題だと思います。
 これから、子どものいろいろな健康異常なども出てくるでしょう。うわさでは、もうあるようですが、公然化していません。原爆被爆後のぶらぶら病のように、疲れやすい、何もする意欲がないなどや、心臓血管系の異常もでているとのうわさもあります。
 これを何とか数値化したり、公表できるようなデータ化ができないかと思っています。
 しかし、従来の検査ではなかなか表面化させることはできません。それでも、できる範囲で検査をしていくしかないのではないでしょうか。
 あと6年後には、被ばく10年後になり、成人のがんが増え始めます。現在の放射線影響学は、日本の原爆被爆のABCCの調査、つまり被爆者たちに嫌われたアメリカの被爆後の研究目的だけの調査で治療をしない機関で、その後放射線影響研究所になっていますが、その研究、いくつかの放射線事故の調査、まちがって異常と診断して胸腺の放射線治療をしたあとの発がん調査、核実験後の被ばく調査などが元になっていて、チェルノブイリ事故後の調査は、取り入れられていず、もし今、福島原発事故後の広範な調査をすれば、今後の放射線医学にも大きな影響が出ると考えられます。
 今、出ている子どもの甲状腺がんが、原発事故のためかどうかは、今後明らかになるでしょう。そのためには、それ以外のいろいろな子どもの健康被害を明らかにするために、検診をすべきです。
 いわき市に診療所を作り、検診と診療の拠点としたいと私は思います。今までは、放射能測定と甲状腺健診でしたが、それに医療を加えたいと思います。
 そこで、福島県内の窓口になり、県外の協力してくれる医療機関へ紹介する場所にすればよいのではないでしょうか。
 私は、いわき市での診療所の建設に賛成です。
 どうか、今白血病にかかったり、死んだりしている人の情報を匿名でよいですから、教えて下さい。まずは、情報で、それからそれの裏付けになり、さらに調査と検証になります。
  メールは残りますから、手紙でお願いします。私の住所は、
 〒176-0022東京都練馬区向山4-34-1-401 黒部信一です。
 匿名で構いません。そういう声が届いたら、いろいろな方法を取って本格的に動きだします。私の、今後の活動は、病原環境論の臨床的裏付けの本の発行と、被ばく者の支援です。
 予防接種の批判や医療事故被害者、原発事故被害者の支援は、病原環境論の延長です。ヒポクラテスの医学の継承者はまだまだ続くことを願っています。

タバコは麻薬の入場券

2015-12-07 08:41:50 | 健康・病気
麻薬に手を出さないようにするには


 まずタバコをやめましょう。親がタバコを吸わないと、子どもはタバコを吸う確率が少なくなります。

 それから子どもにタバコを吸わないように話をしましょう。

 麻薬に手を出すのは、タバコを吸っている人がほとんどです。麻薬を吸っている人は、タバコから入ることが多いのです。
タバコは、麻薬の使用に入る入場券です。麻薬を取り締まるなら、まずタバコをやめさせることが必要です。
 今子どもの麻薬が問題になりました。タバコを吸うことからやめさせましょう。それには、周りの大人のタバコをやめさせることが必要なのです。
 
 ふっと思いついて書きました。これは、昔アメリカ小児科学会の雑誌に載っていたことです。