コメントにワクチンのお問い合わせが来ますが、私のブログだけでなく、「ワクチントーク全国」のホームページも見て下さい。また、ジャパンマシニスト社から「新・予防接種に行く前に」という本も出ています。それを参考にして、ご質問ください。尚、お子様の年齢、性別、家族構成は最低書いて下さい。それから、ブログの子育ての仕方のところも見て下さい。それによってアドバイスも変わってきますから。メルアドも書いて下さい。お返事しますから。
返事が欲しければ、メルアドをコメントに載せてください。
一般論を書くとなると大変なのでブログに載せられませんので。
破傷風トキソイドはお勧めです。百日咳はかかることを覚悟して、かかったら、叱られても小児科医にかかってください。内科小児科ではだめです。麻疹風疹混合は、社会的制裁を避けるために受けることを勧めます。水痘、おたふく風は中学に入るまでに受ければよいです。大人は重症化しやすいからです。日本脳炎、インフルエンザ、BCGは効かないワクチンなので受ける必要はありませんが、結核対策は、ツベルクリン検査を5年に1回受ける必要はあります。
最近できたヒブ、肺炎球菌、ロタなどのワクチンは、環境によりますから、私の勧める子どもの環境を上手にもっていくと、かからないか、かかっても軽く済みます。私は、ほかの医師とは違って誰でも皆、同じ病気にかかり、重症化するとは思っていません。一人ひとり、その環境によって違うから同じワクチンでも必要な人と、必要でない人が出てくるのです。あなたのお子さんも必要でない方に入るとよいですね。私の子育てのところを読んでください。
2011年に書いた履歴なので、その後の追加があります。
2012年3月から、練馬にある、すずしろ医療生活協同組合「すずしろ診療所」へ移りました。諸々の事情があり、取り敢えず所長を勤め、内科、小児科、心療内科(心身医学で精神科ではありません)で診療しています。元々在宅支援診療所なので、往診もしています。現在はここにいます。(すずしろとは、昔の練馬の名物の大根のことです。)
「未来の福島こども基金」の代表は、そのままです。こども基金は、今まで市民放射能測定所を支援して来ましたが、国や福島県、生協が乗り出してきましたので、市民放射能測定所の役割が残念ながら縮小されて来ました。そこでこども基金の役割は、次に福島に居残っている(移住すべきなのですが)子どもたちの為に、DAYS JAPANの広河隆一氏と沖縄県久米島に「球美(くみ)の里」という保養所を7月に立ち上げました。50人の子どもたちが宿泊できます。もう三組目が入るはずです。募金で賄っているので、募金をよろしくお願いします。「未来の福島こども基金」のホームページに募金先が出ています。(球美とは、久米島の古名、珠美の島からつけました。)
夏休み すずしろ診療所
今年は、お盆をずらして8月16日から18日までお休みします。お知らせが遅れ申し訳ありません。18日の関口先生の在宅診療は通常通り行います。
次に大分県へ講演に行くので、8月25日(土)は休診します。
一時体調を崩してしまい、お知らせが遅くなり申し訳ありません。今はまた元気になりました。
私の病原環境論または適応説は、現代社会での病気をよく説明してくれるので、私もその考え方に同調したものです。ヒポクラテスの時代から続いているものですが、途切れ途切れで、続いて来ました。
現代社会で問題になっているのは、病気の増加と医療費の増加です。それを減らす為に、先進国各国はいろいろな方法を考えて来ましたが、一番まずいのは日米両国です。アメリカでも今子どもの医療が問題になっています。日本も、救急医療と共に小児医療も、精神医療も問題です。
遺伝子学的には、日本人は特に神経質な人が90%を占めていると言われ、その対象が病気に向けられています。あいさつ一つとって見ても、健康や病気への注意が多いと思います。しかし、そのことが病気を増やしていることも考えられます。つまり、一種の自己暗示をかけているようなもので、病気になりやすくなります。
しかし、自然環境対策が進み、現代の環境対策は、社会環境で、そこから派生する情緒的、心理的環境です。現代遺伝子学は、ヒトゲノムを解明したが、実際の臨床、つまり病気の治療に、予防に、余り貢献していないと科学誌に書かれていました。まさにその通りだと思います。それは、余りにも細分化された遺伝子だけに注目し、それが環境によって変化することを見落としているからです。環境と遺伝子との相互関係を考えるべきです。
心療内科もしくは心身医学では、病気と性格との関連が知られていますし、ストレスの関与も大きいということは、もう当然のように語られるようになりました。心筋梗塞や心臓病は、ワークフォリックな仕事人間に多く、癌は我慢強い人に多いと言います。また、アレルギーも心理的精神的影響の濃い病気で、やはりストレスから発病することが多いのです。現代社会がいろいろな病気を産み出しています。精神病も同じです。すべてその人の遺伝子とそれを発現させる環境によって病気になるのです。
例えば、感染症でもそうです。人と病原微生物との適応関係によって、発病したり、しなかったりします。その人間の側の要因の一つにストレスがあります。子どもや特に赤ちゃんのストレスがどこにあるのか、なかなか判りませんでしたが、今は判っています。もちろん一人一人によって異なりますが、それは持って生まれた遺伝子と母体内から始まる成長過程での環境によって作られるものなのです。あるデータでは、麻疹は接触すると99%発病すると言われていますが、1%は発病しないようです。そのデータはありませんが、ある疫学者は30万人の人口をもつ都市には麻疹は常在していると言いました。最近は、予防接種のためか、発病する人は減少しましたが、ワクチンを2回打っても発病する人がいます。そして、その感染源が判らないのです。多分、健康保菌者が存在するのではないでしょうか。細菌では、判りますが、ウイルスはなかなかそれがつかめていません。
人は自然に病気に対する抵抗力を身に着けています。それが発揮されないと発病するのです。そこには人と病原体との適応関係も関与します。その仕組みはまたこの次にします。
暮れから正月にかけて、どこの家庭も忙しくしているかと思います。
一つは事故に注意して下さい。100%安全にしないと、子どもは事故を起こします。お客様が来るので、煙草、マッチ、ライターの保管に注意が必要。喘息のある子どものいる家では、煙草を吸わないように。
事故と言えば、水に落ちた時に、すぐ飛びこまないこと。子どもの意識がなくならないと、しがみつかれて、共に溺れます。板とかひもを投げてつかまらせること。棒を出すのもよいです。直接助けようとしないこと。
正月には、赤ちゃんをだっこしたがる人から守りましょう。いやがらないといいですが、嫌がる子は病気になりやすいです。
堀ノ内病院の外来日はまだ、月火木の午後だけで、土曜日の午後は、私が前の診療所の午前の外来と掛け持ちになるため、まだ私の体力で持つか判らず、先になりました。もう少し待って下さい。