百日咳ワクチンの現実
最近明らかになった現実。ワクチンの効果は、3年から5年しか続かないというのです。
だから、接種してもかかります。小学校低学年からもうかかってしまいます。だから、乳児期に接種しても、幼児期しか効果は続かないのです。
過去にスウェーデンで、百日咳ワクチンを廃止したら、乳幼児の5%くらいが感染したそうです。しかし、スウェーデンでは、すべての子どもが小児科医にかかることができるので、百日咳を見落とされることはなく、適切な治療を受けられれば、重症化せず、一か月の咳で終わります。
日本では、約1割の子どもしか小児科専門医にかかっていません。小児科専門医は、ふつう小児科しか診ません。でも、小児科だけでは診療所の経営ができないと、「小児科・内科」と内科も名乗ります。一番先に小児科を看板に掲げているのが、小児科専門医です。いくつもの科を書いているのは専門医ではありません。
私は、専門医の資格は拒否して取っていません。専門医制も、博士号と同じで大学の医局に支配される道具にしか過ぎないためです。でも、私は専門医以上に知識があります。
小児科専門医にかかると、ワクチンをしていないと責められるかも知れません。でもそんなことは、最初から判っていることですから、気にせず、子どもの為にかかって下さい。世田谷の某自然派の医者は、小児科のことを知らないのに、乳幼児健診をし、離乳のアドバイスをしています。私から見れば、非常識なことも言われるようです。
昔、埼玉県で友人の小児科医が言っていたことですが、保健所の乳児健診に行なった時に、隣の医者が明かな脳性まひが疑われる子どもに、異常なしと言って帰してしまったのを見て、もうそこの乳幼児健診を断ったというのです。そんな医師と同じに見られたくないというのです。
そういうことが現実にあります。心雑音の見逃し、股関節脱臼の見逃し、神経発達の遅れの見逃し、などなどいくらでもあるようです。股関節脱臼の見逃しだけでも、年間80人くらいは推定されているという話しもあります。本当かどうかは確認できませんが。
最近、見たお子さんで、生後2ヶ月で体重5kgになり、その後離乳をせず母乳だけで、生後8か月で体重が5kgでした。私の前に二人の医師が診たようですが、何も言われなかったと言います。発育の遅れは、その後の身体の発育だけでなく、精神や知能の発達迄左右しかねません。以下略。
百日咳の現状
1)百日咳は2018年から全数報告となり、検査で診断されたらすべて厚労省へ報告されます。その結果、疫学の全容が判ったと言いますが、内科医の臨床診断がおろそかで診断されない成人例が多いと思います。私の周りにいる内科医たちは、百日咳の存在を教えても診断に結びつきません。関心を持ってもらえないのです。
報告では、6~10歳の学童と6か月未満に発症のピークを認めて、その保護者の30~40歳代にも報告が認められると言います。しかし、私が高齢者医療に関わるようになったら、高齢者も少なくありませんでした。
2)重症例は6か月未満で、感染源は兄弟です。しかし、医学雑誌に載った最重症例の報告は新生児から3か月未満で、その感染源は祖父母や医療関係者です。
3)百日咳に対する免疫は、接種後3年で低下し、5~6年で効果が期待できなくなるようです。今後もっと実態が明らかになると思います。ワクチンには社会的な流行を阻止する力がないことが明かになりました。
4)ワクチンは
1948年全菌体不活化ワクチン(wP)が開発され、その後ジフテリア・百日咳混合ワクチン(DP)として接種され、その後、ジフテリア・百日咳・破傷風の三種混合(DPT)ワクチンとして定期接種となりました。
1974~1975年に、DPTワクチン接種後に2例の死亡例が報告され、一時中断。
その後接種年齢を2歳からに引き上げて再開されました。それで死亡例がないので、1歳
に引き下げられ、それでも死亡例が出なかったので元の3か月からに戻されました。
その結果、現在は6か月未満の接種者に年間一桁(数名)の死亡例が出ていますが、同時にいくつものワクチンを接種しているため、DTPが原因と特定できず、死亡例がまだ少数に留まっているとして中止されていません。
今は不活化ポリオワクチンが追加された、ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオの四種混合ワクチン(DaPT-IPV)となっています。
5)小児呼吸器感染症診療ガイドラインは、臨床診断基準が的を得ていません。
早期に治療を開始すると、3か月咳が続いたり、乳児での重症化を予防することができるからです。早期に治療すると1か月で咳がおさまります。時期を逃すと、3か月続きます。また周りに百日咳の人がいたら、乳幼児へすぐ有効な抗生物質を服用させることで感染を予防することができます。
6)私の診断基準は、
3~5日軽いかぜ症状があり、その後ある晩に突然ひどい咳込みで始まる「発作性の咳こみ(スタッカート)」と、息がつけないのでその直後にやっと息をつける時の「吸気性笛声(フープ)」があれば臨床的に百日咳と診断しています。
咳込みは、コンコンコンと連続して咳が続き、その間息が付けず、咳が止まった所でフーッと息を吸い込みます。学童や成人ではよく問診すれば状態を把握できます。
死亡するのは多くは6か月未満で、すべて1歳半以下です。ワクチンをしていても死亡例が報告されています。特に3か月以下では、死の危険が高く入院が必要なことが多いです。
成人では、気管支が太いので連続する咳込みは余りはっきりせず、高齢者では乾性の咳ではなく、痰がからんだ湿性の咳になることも少なくありません。やはり特徴は、咳込んで息がつけず、咳が止まった時に息をつくと言う症状(フープ)です。それと夜咳込んで寝付けないとか、寝付けても途中で咳込んで眠れないこともあります。
6)検査診断では、
今は、一応百日咳の罹患歴なしで百日咳ワクチン未接種の場合は、IgG-PTの10倍以上で診断してよいとなりました。
7)2007年以降、大学や職場での流行があり、15歳以上の成人が60%を占めるようになりました。2010~2011年に全国規模の大流行があり、DPTワクチン接種後の学童での発症例が増加しています。
8)2018年からの全数報告では1年弱の48週までで9674例の報告があり、もっと多数と見られます。特に6か月未満は323例のうち、185例は3か月未満でした。
1歳以上では、5歳から増え始め、7歳をピークに6~15歳の学童が60%以上を占めています。80%以上の症例では、4回の接種を完了していました。つまり、接種していても予防できないのです。また30~50歳の成人でも増加しています。
9)中山氏らは、私立の一貫校での調査をして、全例3回以上の接種歴を有していた学童の百日咳PT抗体保有率を調査しました。その結果は、小学1年では37%、中学1年で61%、大学1年で76%が陽性でした。これで見ると、5~6歳までしか免疫が持続しないのです。
10)無細胞型ワクチンの免疫効果の持続が3~5年と短いことが判りました。
それで四種混合の接種時期をを4~6歳までに延ばすことも考えられています。
11)百日咳の発症のメカニズム
略
12)四種混合ワクチン接種後1年ごとに血清抗体価を測定したところ、PT抗体価は接種後3~4年のうちに低下していることが明かになったと言います。その後学童期になるとPT抗体陽性率と平均抗体価が上昇することが明かになったと言います。(中山氏より)
アメリカでは、小学校入学時に5回目と11~12歳に追加ワクチンを接種して、接種率も78%と上昇したのですが効果の持続は2~3年で、学童と青年層の百日咳を減らしたのですが、親になる世代の百日咳を減らせず、乳幼児の百日咳は減少しなかったのです。
最近明らかになった現実。ワクチンの効果は、3年から5年しか続かないというのです。
だから、接種してもかかります。小学校低学年からもうかかってしまいます。だから、乳児期に接種しても、幼児期しか効果は続かないのです。
過去にスウェーデンで、百日咳ワクチンを廃止したら、乳幼児の5%くらいが感染したそうです。しかし、スウェーデンでは、すべての子どもが小児科医にかかることができるので、百日咳を見落とされることはなく、適切な治療を受けられれば、重症化せず、一か月の咳で終わります。
日本では、約1割の子どもしか小児科専門医にかかっていません。小児科専門医は、ふつう小児科しか診ません。でも、小児科だけでは診療所の経営ができないと、「小児科・内科」と内科も名乗ります。一番先に小児科を看板に掲げているのが、小児科専門医です。いくつもの科を書いているのは専門医ではありません。
私は、専門医の資格は拒否して取っていません。専門医制も、博士号と同じで大学の医局に支配される道具にしか過ぎないためです。でも、私は専門医以上に知識があります。
小児科専門医にかかると、ワクチンをしていないと責められるかも知れません。でもそんなことは、最初から判っていることですから、気にせず、子どもの為にかかって下さい。世田谷の某自然派の医者は、小児科のことを知らないのに、乳幼児健診をし、離乳のアドバイスをしています。私から見れば、非常識なことも言われるようです。
昔、埼玉県で友人の小児科医が言っていたことですが、保健所の乳児健診に行なった時に、隣の医者が明かな脳性まひが疑われる子どもに、異常なしと言って帰してしまったのを見て、もうそこの乳幼児健診を断ったというのです。そんな医師と同じに見られたくないというのです。
そういうことが現実にあります。心雑音の見逃し、股関節脱臼の見逃し、神経発達の遅れの見逃し、などなどいくらでもあるようです。股関節脱臼の見逃しだけでも、年間80人くらいは推定されているという話しもあります。本当かどうかは確認できませんが。
最近、見たお子さんで、生後2ヶ月で体重5kgになり、その後離乳をせず母乳だけで、生後8か月で体重が5kgでした。私の前に二人の医師が診たようですが、何も言われなかったと言います。発育の遅れは、その後の身体の発育だけでなく、精神や知能の発達迄左右しかねません。以下略。
百日咳の現状
1)百日咳は2018年から全数報告となり、検査で診断されたらすべて厚労省へ報告されます。その結果、疫学の全容が判ったと言いますが、内科医の臨床診断がおろそかで診断されない成人例が多いと思います。私の周りにいる内科医たちは、百日咳の存在を教えても診断に結びつきません。関心を持ってもらえないのです。
報告では、6~10歳の学童と6か月未満に発症のピークを認めて、その保護者の30~40歳代にも報告が認められると言います。しかし、私が高齢者医療に関わるようになったら、高齢者も少なくありませんでした。
2)重症例は6か月未満で、感染源は兄弟です。しかし、医学雑誌に載った最重症例の報告は新生児から3か月未満で、その感染源は祖父母や医療関係者です。
3)百日咳に対する免疫は、接種後3年で低下し、5~6年で効果が期待できなくなるようです。今後もっと実態が明らかになると思います。ワクチンには社会的な流行を阻止する力がないことが明かになりました。
4)ワクチンは
1948年全菌体不活化ワクチン(wP)が開発され、その後ジフテリア・百日咳混合ワクチン(DP)として接種され、その後、ジフテリア・百日咳・破傷風の三種混合(DPT)ワクチンとして定期接種となりました。
1974~1975年に、DPTワクチン接種後に2例の死亡例が報告され、一時中断。
その後接種年齢を2歳からに引き上げて再開されました。それで死亡例がないので、1歳
に引き下げられ、それでも死亡例が出なかったので元の3か月からに戻されました。
その結果、現在は6か月未満の接種者に年間一桁(数名)の死亡例が出ていますが、同時にいくつものワクチンを接種しているため、DTPが原因と特定できず、死亡例がまだ少数に留まっているとして中止されていません。
今は不活化ポリオワクチンが追加された、ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオの四種混合ワクチン(DaPT-IPV)となっています。
5)小児呼吸器感染症診療ガイドラインは、臨床診断基準が的を得ていません。
早期に治療を開始すると、3か月咳が続いたり、乳児での重症化を予防することができるからです。早期に治療すると1か月で咳がおさまります。時期を逃すと、3か月続きます。また周りに百日咳の人がいたら、乳幼児へすぐ有効な抗生物質を服用させることで感染を予防することができます。
6)私の診断基準は、
3~5日軽いかぜ症状があり、その後ある晩に突然ひどい咳込みで始まる「発作性の咳こみ(スタッカート)」と、息がつけないのでその直後にやっと息をつける時の「吸気性笛声(フープ)」があれば臨床的に百日咳と診断しています。
咳込みは、コンコンコンと連続して咳が続き、その間息が付けず、咳が止まった所でフーッと息を吸い込みます。学童や成人ではよく問診すれば状態を把握できます。
死亡するのは多くは6か月未満で、すべて1歳半以下です。ワクチンをしていても死亡例が報告されています。特に3か月以下では、死の危険が高く入院が必要なことが多いです。
成人では、気管支が太いので連続する咳込みは余りはっきりせず、高齢者では乾性の咳ではなく、痰がからんだ湿性の咳になることも少なくありません。やはり特徴は、咳込んで息がつけず、咳が止まった時に息をつくと言う症状(フープ)です。それと夜咳込んで寝付けないとか、寝付けても途中で咳込んで眠れないこともあります。
6)検査診断では、
今は、一応百日咳の罹患歴なしで百日咳ワクチン未接種の場合は、IgG-PTの10倍以上で診断してよいとなりました。
7)2007年以降、大学や職場での流行があり、15歳以上の成人が60%を占めるようになりました。2010~2011年に全国規模の大流行があり、DPTワクチン接種後の学童での発症例が増加しています。
8)2018年からの全数報告では1年弱の48週までで9674例の報告があり、もっと多数と見られます。特に6か月未満は323例のうち、185例は3か月未満でした。
1歳以上では、5歳から増え始め、7歳をピークに6~15歳の学童が60%以上を占めています。80%以上の症例では、4回の接種を完了していました。つまり、接種していても予防できないのです。また30~50歳の成人でも増加しています。
9)中山氏らは、私立の一貫校での調査をして、全例3回以上の接種歴を有していた学童の百日咳PT抗体保有率を調査しました。その結果は、小学1年では37%、中学1年で61%、大学1年で76%が陽性でした。これで見ると、5~6歳までしか免疫が持続しないのです。
10)無細胞型ワクチンの免疫効果の持続が3~5年と短いことが判りました。
それで四種混合の接種時期をを4~6歳までに延ばすことも考えられています。
11)百日咳の発症のメカニズム
略
12)四種混合ワクチン接種後1年ごとに血清抗体価を測定したところ、PT抗体価は接種後3~4年のうちに低下していることが明かになったと言います。その後学童期になるとPT抗体陽性率と平均抗体価が上昇することが明かになったと言います。(中山氏より)
アメリカでは、小学校入学時に5回目と11~12歳に追加ワクチンを接種して、接種率も78%と上昇したのですが効果の持続は2~3年で、学童と青年層の百日咳を減らしたのですが、親になる世代の百日咳を減らせず、乳幼児の百日咳は減少しなかったのです。