ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
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ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE-   感想その1

2019年01月10日 23時45分29秒 | Weblog
期待と緊張に包まれたホールは、その瞬間を迎えるべく
確かに時を刻んでいく。

表れたマエストロが、指揮棒を軽やかに躍らせる。
一つ一つの楽器に糸が結ばれていたかのように、音が重なり音色になる。

はじまりは、「On Your Mark」。
そこに集まった同志の、胸に秘めた熱を鎮めるように、温めるように。
その時は、ついに始まりを告げたのだ。




『ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE- 』
僕らはこの時を待っていました。

2014年の逮捕から、長い長いトンネルが始まりました。
4年の月日、ステージという単位で見れば、5年をゆうに超える時間。
希望を見失いかけた瞬間もありましたが、この日が来たのです。


オーケストラの「On Your Mark」。素晴らしかった。
でも僕の心はまだ満たされていない。
そこには、ASKAの声は乗っていないから。

演奏が終わり、ASKAが登場する。
いよいよだ、会場の空気が張り詰めたような気がした。
表面張力のような時間は、赤くライトアップされたステージから吹く
音の熱い風に一気にこぼれたように感じる。
「熱風」
これが、本当に本編の最初の曲でした。
誰が、この曲から始まると予想できたでしょうか?

「逆巻く波は吠え 船出の時が来た」

ASKAの心境は、この歌詞のとおりだったのかもしれない。

久しぶりに聴くASKAの歌声。
ああ、ありがとう、帰ってきてくれて。
本当にこの曲の間中、その想いばかりを噛みしめていました。



しかし、この曲は1980年に発表されたので、もう40年近く前の歌です。
翌年生まれた僕には、リアルタイムで触れることはもちろんなく。
ファンになった後も、この曲までたどり着くのには、とても長い年月がかかりました。

「時を越えて」という表現がそのまま当てはまると思うのですが、
当時とは違えど、旅立ちの決意をこの歌に込めて届けてくれたことに
邂逅めいたものはどうしても生まれてしまいます。
経験しなくても、懐かしいと感じるこの気持ち。
こういうのはやはり、音楽だから味わえる感触なのでしょう。
当時も今回も、どちらもリアルタイムで経験できた方のことが本当に羨ましいです。


そうなると否応なく、次の曲が気になりますよね。
ネタバレを、できる限り避けてきた僕からしてみれば
曲が終わるにつれて、次への、宝箱をあけるような気持ちは、止められるはずはありません。

そして、始まったのです。
「Man and Woman」。
コメント
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