九州南部の台風被害お見舞い申し上げます。今日から上陸しそうだから 台風と共に熱中症にも要注意!
2013年に亡くなった山崎豊子著「約束の海」を一気に読んでしまいました。
山崎豊子さんの本は「白い巨塔」に始まり「不毛地帯」「沈まぬ太陽」「大地の子」「二つの祖国」「華麗なる一族」など大変面白く読みました。
残念ながら2013年に亡くなり絶筆となった第一部「約束の海」(週刊新潮 全20回)を読みました。
自衛隊の物語ですが、陸上・航空・海上自衛隊はたまに報道されるが、海上自衛隊4万人の内のエリート5%が潜水艦隊、
私達には見えない 潜水艦の業務や、環境、国防の状況と、遊漁船との衝突事故から海難審判をリアルに記載しています。
日本は戦争をしないと憲法で決まっている、だが自衛隊員二十数万人装備は最先端の技術を搭載しているのは、戦争をするための自衛隊ではなく、日本国民の安全と領土を守るための自衛隊です。
取材時、日本の海自には16隻の潜水艦を擁していたが、概ね3分の1が日本の周辺海域で潜水警戒監視巡航、他は隊員の養成練習とか修理だそうです。
領海は12海里だが津軽海峡は2海里で、そこが軍事上の要衝で、外国艦船の通過も可能な特定海域で、実際、核兵器を搭載した外国の軍艦が通過することもあるそうです。
この小説の構想造りは2008年から、取材は2010年から開始して、2011年からあらすじ作り、2012年ごろから執筆したそうです。
山崎さん曰く「私の小説は高層建築のようなものなので、予め設計図を作っておく必要があるのです」と言う事です。
第一部「約束の海」は序章で、作家がホントに書きたかった事は 第二部の「日本人捕虜第一号の人?」 第三部の「東シナ海?」
山崎豊子氏は大正生まれだったので当然取材活動も制限される、山崎氏の秘書以外に、新潮社の8名が「山崎豊子プロジェクト編集室」を作り、第二部、第三部の案について、山崎氏から様々な話を聞き、メモ、国内外の取材原稿によって最終的な文案を作り、第二部「ハワイ編」、第三部「千年の海」の構想と後日談を記載していたが、第一部の「約束の海」だけで充分面白いです。
いつもと変わらず一気に読んでしまいました。