あっという間に梅雨が明けて、猛暑全開の毎日です
皆さん、熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。
さてさて、戦争時の「核問題」が大きく取り上げられますが、着物の世界に存在するのが「格問題」です
お客様からお着物についてご相談を受ける事が多々あるのですが・・・
よくあるご相談が、
「この着物を〇〇に着て行っても大丈夫でしょうか?」
というTPOについて
お着物のTPOはちょっと複雑で、それが着物着る敷居を高くしてしまっている原因でもあります
以前、ご訪問させていただいたお客様から驚く話をお聞きしました
そのお客様は学生の時に結婚式場で裏方のお仕事をされていたそうです。
ある日、結婚式の最中に社員さん達がなんだか困り顔で相談していたので、話を聞いてみたそうなのですが・・・
列席者の中に幾何学模様の小紋の着物を着ているお客様がいらっしゃったらしく、ご高齢の列席者の奥様から
「結婚式にふさわしくないお着物だから、そのお客様にお伝えするべきじゃないかしら」
と式場のスタッフさんに言ってきたそうなんです
スタッフさん達は小紋のお客様に言うべきか言わない方がよいか相談していたとの事でした
いるんですよね~
こういう、教えたがりの奥様
もちろん親切心もあるとは思いますが・・・・
ちなみに、小紋の着物を着ていたのは若い女性、式場はゲストハウス的なややカジュアルな場所。
あくまで私個人の意見ですが、今回のケースでは結婚式の最中にお伝えする必要はないと思います。(実際にその着物を見たわけではないので確実ではありませんが・・・)
確かに小紋のお着物は格的にはカジュアルにあたるので結婚式にはふさわしくありません。大げさにいえばジーンズで結婚式に行く感覚
ただ、着ていたのがまだ若いお嬢様、場所もゲストハウス的な場所を考慮すると、大らかに見ても良いような気が・・・
結婚式って、新郎新婦をお祝いする気持ちがとても重要だと思います
着物を着るって本当に面倒で時間もお金もかかるんです。(着付けの仕事をしている私が言うのもなんですが・・・)
手間暇かけて着物を着てきてくれる気持ちはとても素敵ですし、その場も華やかになりますね
せっかくの楽しい結婚式で厳格な着物のルールからその場でNGを出してしまう事は幸せな場に水を差してしまうように思います
確かに教えてあげないと今後も同じ着物を結婚式に着てしまう心配はありますが
ちなみに結婚式にふさわしいお着物をざっくりあげると・・・
ご親族様:黒留袖、色留袖、未婚の方は振袖
友人、同僚など:訪問着、付け下げ(ややカジュアルですが)、紋付き色無地、未婚の方は振袖
になります
訪問着(襟から肩にかけてや裾、背面の柄がつながって1枚の絵のようになっています)
小紋(着物全体に同じような柄が繰り返されています)
さすがに襟の合わせ方が左右逆な場合はお伝えしたほうが良いケースです
また新郎新婦のお母様のようにお迎え側で目立つ立場の場合はもちろん正しい着物を着なければならないと思います
それこそ、陰で何を言われるかわかりませんからね
過去に、黒留袖に青い帯揚げを持ってきたお母様には使用するのを止めて白い帯揚げをレンタルしたことがありました。
「前にこれで着せてもらったんだけれど~」
とおっしゃっていましたが、お母様の立場って結婚式では本当に目立つんです
面倒な事にならない為にも、組み合わせはしっかり守ったほうが良いと思います
最近のドラマで、桜を見る会で桜柄の着物を着ていた主人公に
「桜の季節に桜柄の着物を着るなんて非常識。季節を先取りした柄を着なきゃいけない」
と周りの人が陰口をたたいている場面がありました
それ、ホント止めて欲しい
確かに着物の柄は季節を先取りするとは昔から言われていますが・・・・
桜の季節に桜のお着物、素敵だと思います
なぜ、ダメなのか・・・その考えは今の時代にあっているのか?
着物ってTPOが難しいが故、気軽に着る事ができない事が残念でなりません
着物に対するルールももう少し柔軟であっても良いと思うんです。
もし、どうしても
「着物は日本の文化 ルールは厳密であるべき」
というのであれば、大事なのは「学ぶ場」だと思います。
着物は日本の素晴らしい文化なので、学校の家庭科などで「着物の常識」について学ぶ機会があっても良いような気がします
今は着物について詳しくないお母様も増えているので、学ぶ機会がないと今回のような事が今後数多く起きる可能性がありますね
着物は華やかで美しい反面、格、季節、柄などちょっぴり気を付けなければいけない気難しい部分も持ち合わせています。
個人的なお出かけであれば自由に着こなして全く問題ありませんが、お呼ばれやフォーマルな場面に着ていく際にはネットで調べたり、着物に詳しい人に相談してからの方が安心だと思います。
着物が堅苦しくなく、もっと大らかに着る事の出来る時代になれば良いのですが、まだまだ色々な考え方の人がいらっしゃるので、しっかりした下調べは重要ですね
お客様に安心してお着物を着てもらえるよう、私も適切なアドバイスさせていただくよう頑張ります
花*小紋のインスタグラムは → こちら
素敵なお着物姿がいっぱいです
皆さん、熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。
さてさて、戦争時の「核問題」が大きく取り上げられますが、着物の世界に存在するのが「格問題」です
お客様からお着物についてご相談を受ける事が多々あるのですが・・・
よくあるご相談が、
「この着物を〇〇に着て行っても大丈夫でしょうか?」
というTPOについて
お着物のTPOはちょっと複雑で、それが着物着る敷居を高くしてしまっている原因でもあります
以前、ご訪問させていただいたお客様から驚く話をお聞きしました
そのお客様は学生の時に結婚式場で裏方のお仕事をされていたそうです。
ある日、結婚式の最中に社員さん達がなんだか困り顔で相談していたので、話を聞いてみたそうなのですが・・・
列席者の中に幾何学模様の小紋の着物を着ているお客様がいらっしゃったらしく、ご高齢の列席者の奥様から
「結婚式にふさわしくないお着物だから、そのお客様にお伝えするべきじゃないかしら」
と式場のスタッフさんに言ってきたそうなんです
スタッフさん達は小紋のお客様に言うべきか言わない方がよいか相談していたとの事でした
いるんですよね~
こういう、教えたがりの奥様
もちろん親切心もあるとは思いますが・・・・
ちなみに、小紋の着物を着ていたのは若い女性、式場はゲストハウス的なややカジュアルな場所。
あくまで私個人の意見ですが、今回のケースでは結婚式の最中にお伝えする必要はないと思います。(実際にその着物を見たわけではないので確実ではありませんが・・・)
確かに小紋のお着物は格的にはカジュアルにあたるので結婚式にはふさわしくありません。大げさにいえばジーンズで結婚式に行く感覚
ただ、着ていたのがまだ若いお嬢様、場所もゲストハウス的な場所を考慮すると、大らかに見ても良いような気が・・・
結婚式って、新郎新婦をお祝いする気持ちがとても重要だと思います
着物を着るって本当に面倒で時間もお金もかかるんです。(着付けの仕事をしている私が言うのもなんですが・・・)
手間暇かけて着物を着てきてくれる気持ちはとても素敵ですし、その場も華やかになりますね
せっかくの楽しい結婚式で厳格な着物のルールからその場でNGを出してしまう事は幸せな場に水を差してしまうように思います
確かに教えてあげないと今後も同じ着物を結婚式に着てしまう心配はありますが
ちなみに結婚式にふさわしいお着物をざっくりあげると・・・
ご親族様:黒留袖、色留袖、未婚の方は振袖
友人、同僚など:訪問着、付け下げ(ややカジュアルですが)、紋付き色無地、未婚の方は振袖
になります
訪問着(襟から肩にかけてや裾、背面の柄がつながって1枚の絵のようになっています)
小紋(着物全体に同じような柄が繰り返されています)
さすがに襟の合わせ方が左右逆な場合はお伝えしたほうが良いケースです
また新郎新婦のお母様のようにお迎え側で目立つ立場の場合はもちろん正しい着物を着なければならないと思います
それこそ、陰で何を言われるかわかりませんからね
過去に、黒留袖に青い帯揚げを持ってきたお母様には使用するのを止めて白い帯揚げをレンタルしたことがありました。
「前にこれで着せてもらったんだけれど~」
とおっしゃっていましたが、お母様の立場って結婚式では本当に目立つんです
面倒な事にならない為にも、組み合わせはしっかり守ったほうが良いと思います
最近のドラマで、桜を見る会で桜柄の着物を着ていた主人公に
「桜の季節に桜柄の着物を着るなんて非常識。季節を先取りした柄を着なきゃいけない」
と周りの人が陰口をたたいている場面がありました
それ、ホント止めて欲しい
確かに着物の柄は季節を先取りするとは昔から言われていますが・・・・
桜の季節に桜のお着物、素敵だと思います
なぜ、ダメなのか・・・その考えは今の時代にあっているのか?
着物ってTPOが難しいが故、気軽に着る事ができない事が残念でなりません
着物に対するルールももう少し柔軟であっても良いと思うんです。
もし、どうしても
「着物は日本の文化 ルールは厳密であるべき」
というのであれば、大事なのは「学ぶ場」だと思います。
着物は日本の素晴らしい文化なので、学校の家庭科などで「着物の常識」について学ぶ機会があっても良いような気がします
今は着物について詳しくないお母様も増えているので、学ぶ機会がないと今回のような事が今後数多く起きる可能性がありますね
着物は華やかで美しい反面、格、季節、柄などちょっぴり気を付けなければいけない気難しい部分も持ち合わせています。
個人的なお出かけであれば自由に着こなして全く問題ありませんが、お呼ばれやフォーマルな場面に着ていく際にはネットで調べたり、着物に詳しい人に相談してからの方が安心だと思います。
着物が堅苦しくなく、もっと大らかに着る事の出来る時代になれば良いのですが、まだまだ色々な考え方の人がいらっしゃるので、しっかりした下調べは重要ですね
お客様に安心してお着物を着てもらえるよう、私も適切なアドバイスさせていただくよう頑張ります
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