花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

点と面

2021-03-13 20:32:47 | 着付け技術
3月に入り、いよいよ春本番
ところがどっこい、本日の天気は大荒れ
卒園&卒業のお仕事が入っていたので、前日の天気予報を見てハラハラ
電車が止まってしまったら大変です
暴風雨に備えて長靴&レインコートを準備しましたが、夕方までは何とか大荒れにならず本当に良かったです

今月は卒業シーズンという事もあり、お母様やお子様、先生の着付けのご依頼が入ってきております
緊急事態宣言延長とはいえ、今年の卒業式は縮小しながら開催という流れになりそうです
保護者1人出席という園や学校が多いとのお話でした。
卒業旅行、打ち上げ、謝恩会などが出来ないのは本当に可哀想ですが、お式では暖かく巣立ちをお祝いしてあげたいですね

さてさて、1-2月にかけて2度ほど、昔からお付き合いのある写真スタジオ様で着付け講習会を行わさせていただきました
スタッフさんで着付け~ヘアまで全て対応できるように、日々お勉強されているとても熱心なスタジオ様です

昨年も着付け講習会でご訪問させていただきましたが、この1年でさらに皆さん上達されていました




どのスタッフさんも、最後まである程度仕上げる技術は習得できていましたので、今回のテーマは

 完成度を高める

スタジオの着付けは、仕上がりがお写真として永久に残ってしまう為、グズグズした着付けは避けたいところです
細部を意識することで、仕上がりのきちっと感が出るようアドバイスさせていただきました

講習会ではスタッフさんの様子を見ながらアドバイスをさせていただくのですが・・・

1回目の講習会では  布目を通す事
2回目の講習会では  修正技術

を重点的にアドバイスさせていただきました

「布目を通す」というのは、着物や帯の縦糸と横糸の方向を意識して着付ける事でシワやよれが出ない仕上がりになります
ヘアアップ講習の時にも同じような事をお伝えするのですが

「着物(ヘアの時は髪の毛)がどこに向かいたがっているか考える」と良いですね

無理な方向にもっていくと、着物やヘアが嫌がっているのがわかるので、行きたい方向を感じ取るよう常に意識すると良いと思います

そして、2回目の講習では、2人着付けと修正技術についてアドバイスさせていただきました

一発で綺麗に仕上がるのが理想ではありますが、毎回様々なお客様で体形も着物も異なるとなると、そう簡単にはいきません
そこで重要になるのが

 「修正する技術」


着付けていると

「ここも、そこも・・・

とあちこち直したくなってしまいます
着付け師の性分ですね

スタッフさんの着付け見ていて気になったのが、修正する時の着物のつまみ方でした
修正する時に、着物をつまむ指の本数が少ないと力が「点」で働く為、布目がデコボコしやすくなってしまいます

指の本数を多く使う事で面ができて、デコボコしにくくなりますよ






そして、チョコチョコとつまんで細かく修正するより、大きな流れで修正したほうが早く綺麗に仕上がります
特におはしょり、タックの仕上げや修正を行う時は、指先よりも指の腹全体を使ってスライドさせるやり方が有効です

文章だけで説明するのは難しい~ あくまでニュアンスですいません
こういう時、動画って良いんでしょうね~(敷居は高い。遠い目・・・

花*小紋で昨年着付け技術について書いたブログがありますので、参考にしてみてくださいね
ちなみに着付け講習については、現在出張着付けの仕事がメインで基本的にはお受けしていないのですが、オフシーズンの時期で単発の講習であれば対応できる可能性もありますのでご相談ください




花*小紋のインスタグラムは → こちら
素敵なお着物姿がいっぱいです

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