オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

オーストラリアへのボートピープル

2023年04月11日 17時32分42秒 | 海外移住

今日は、家族で友人宅へお邪魔することになっていたので、朝ご飯を食べて、家を9時に出発し、予定通りに10時に友人宅に着きました。娘はアルバイトで忙しかったので、来られませんでしたが、妻と息子が一緒に行きました。

友人宅は日本人家庭で、大学生の息子さん2人がいます。僕とほぼ同じ時期にオーストラリアに留学、就職され、子育てをされました。

子供達の年齢も僕らの子供達と同年代で、小さい頃からの付き合いなので、子供達にとっても従妹に会うようなものです。友人夫妻は、2人供日本人なので、家ではほぼ日本語100パーセントでしたので、お子さん達の日本語も日本の若者達と変わらないくらい日本語が上手です。

オーストラリアにいる日本人達は、大抵、単身で移住している人が殆どです。これは他の外国人と比べて珍しく、多くの外国人は、兄弟や親戚を頼って一族で次々に移民することが多く、オーストラリアに兄弟、子供、親が移民することが多いようです。

僕も日本には弟と妹がそれぞれ子供達と生活していますが、オーストラリアに移住したいとかは考えたこともないようで、これは、日本が安全で、裕福で、住みよい国だということを表しているのだと思います。

もし、日本が貧しい国で、仕事がなく、食べていくのに困る国だったり、戦争や内戦があったり、生きているだけで命の危険がある国なら、僕の兄弟や両親は僕を頼ってオーストラリアに移住したがるのだろうと思います。

最近ではあまりニュースで見なくなりましたが、20年ほど前までは、小さな漁船に何十人もの難民がオーストラリアに流れ着いたなどというニュースが良くありました。日本でもベトナム難民が日本に流れ着いて、難民キャンプがあって、ボートピープルなどと呼ばれていましたよね。

彼らは、住んでいる国があまりにも貧しく危険なので、小さな漁船に何十人も載せられて、命がけで海を渡ったのだと思います。ただ、残念ながら、ボートで流れ着いた人達は、不法移民の施設に連行され、何年も出られず、移民することは更に難しくなります。入国審査以前に法を犯しているわけですから、ビザの審査はより厳しくなってしまいます。

彼らは情報弱者、つまり、お金を払えば、オーストラリアに移民できる、とにかく領海に入れば何とかなる、などと犯罪組織に騙され、親戚から年収の何倍ものお金を借りて、小さな漁船に詰め込まれるようです。勿論、犯罪組織は、その漁船が無事にオーストラリアに着こうが、途中で転覆して全員が溺れ死のうが知ったことではありません。既にお金は貰っている訳ですから、、、。こうして多くの人々が、海で行方不明になってしまったようです。

オーストラリアとしても、この様な命懸けの不法移民を受け入れてしまえば、更に多くの難民が、オーストラリアに押し寄せることになるので、そう簡単に彼らを受け入れることは出来ないのです。この様な厳しい難民政策のお陰で、最近では、ボートピープルのニュースは殆ど聞いたことがありません。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする