今日も雨が降ったり止んだりの天気で、妻は仕事を休み、コロナに感染している僕や子供達の世話をしてくれています。彼女は今朝も簡易検査キットでは一応、陰性で、仕事に行く準備をしていたのですが、「ちょっと頭も痛い気がするし、自分も感染しているかも知れないので、念のため」と今日も休む事にしたそうです。
我が家の薪ストーブは15年程前に我が家に来ました。当時、丁度薪ストーブが欲しいと思っていた時、休憩時間に隣に座っていた同僚のジミーさんが「家の薪ストーブ、古くなったんで、新しいストーブに替えたんだ。」と言うではありませんか。
「で、その古いやつは、もう処分してしまったの?」と聞くと、
「いや、今度の廃品回収に出そうと思ってるけど、、、修理すれば、まだ使えなくもないよ。良かったら、取りに来る?」と言うので、「え?いいの?行く行く。やったー。ありがとう。」と早速その週末、一時間程かけてジミーさんの家の倉庫に行き、窓ガラスが割れて、埃をかぶっていた薪ストーブを、当時乗っていたホンダ・シビックに乗せて持ち帰ったのでした。
薪ストーブ屋さんに壊れた窓を持って行って新しい耐熱ガラスを入れてもらい、買ってきたガスケットというファイバーグラス製のひもを鋳物の板のギャップに詰め込むと、なんとか薪ストーブとして使えそうです。煙突屋さんで、2重煙突を買い、薪ストーブ業者に屋根に穴をあけてもらい、煙突を通して、据え付けてもらいました。
この牧場を買ったのは今から17年前の2005年。実はこの家の一階のコンクリートの床には床暖房用の電熱線が入っているのですが、売り主から、「床暖房を使うと電気代がすごいことになるから、、、気を付けた方がいいかも。」と教えてもらって以来、妻と「冬になって寒くなっても絶対に床暖房のスイッチだけは入れないでおこう。今は家のローン完済が先だから!」と決めました。
幸いこの家のリビングは北に面していて(南半球は日は北から照る。)冬でも天気が良ければ、3つの大きな窓から日光が入ってとても暖かいのです。けれどもやはり夕方に日が沈む頃、このリビングも冷えてくるので暖房が必要でした。始めの2年間はホームセンターで買ってきた電気ストーブの前に皆、並んで暖をとっていました。しかし、家は牧場で、林もあるので、薪になりそうな木がたくさんあります。電気ストーブの電気代もバカにならないし、薪ストーブにすれば燃料代はタダになるよね。ご近所さんも皆、薪ストーブだし、、、。ということで遂に15年前、我が家にも中古の薪ストーブが来ることになりました。
この薪ストーブを何年も使ってみて、薪ストーブは単に暖房としての機能だけでなく、他にもいくつかのメリットがあることが分かってきました。
まず、このストーブの上では煮炊きができること。ストーブの上でコトコトと時間をかけて煮たカレーやシチューは、リビングを美味しそうな匂いで満たし、家族の食欲を誘います。冬の晩御飯の用意は実に簡単で、大きなお鍋に肉や野菜を切って入れ、薪ストーブの上に置くだけでほぼ完成で、後は味付けをするだけで
す。又、ストーブの上で、お餅を焼いたり、ドライフルーツを作ったりもします。その上、熾火になったら炉内はオーブンと同じ、なので、パンやピザを焼いたりも可能です。
次に薪ストーブには癒し効果もあります。燃え盛る炎を見ているだけで、冷たく張り詰めていた心はゆっくりと解き放たれ癒されていきます。また、家族は暖かい薪ストーブの周りに集まり自然と会話が生まれます。ほんの数年前まで、我が家ではテレビの前に集まって一緒にテレビを見たものですが、インターネットやタブレットが家に来てからは、家族はバラバラに過ごすことが多くなりました。でも薪ストーブに火がついていると、皆、自然とストーブの周りに集まって来るのです。
最後に薪ストーブは、燃料の薪を作る作業が必要なのですが、これが心と体の健康に役立っています。薪を作るという作業は、これからのブログでも何度か書くと思いますが、切って、割って、積んで(乾かして)の工程があり、その各工程の間には運んでが加わるので、かなり重労働です。でも、ジムに行ってトレーニングするのはお金がかかりますが、薪作りはタダで運動ができます。しかも、最終的に製品(薪)が出来上がるので、達成感もあります。僕のような退職して暇を持て余している人には最適な活動というか非常に贅沢な趣味だと思うのです。
据え付けるまでにかかった費用は、耐熱ガラス代20ドル、煙突代450ドル、業者による据え付け費用が400ドルの合計870ドル(9万円)ほどでした。ラッキーだったのは、この薪ストーブは鋳物製だったこと。ホームセンターでよく売られている厚さ数ミリの鋼板で作られた薪ストーブとは違って、鋳物製は劣化しにくく、半永久的に使えそうです。
牧場にはユーカリなどの広葉樹の林があり、100本以上の大きな木が生えていて、中には木の幹がドラム缶よりも太い巨木もあります。薪にするのは主に風で倒れた木や立ち枯れになった木や落ちた枝です。建物の近くに生える木も危ないので切り倒して薪にします。
薪作りについては、またいつかご説明いたします。見出しと下の写真は我が家の薪小屋にうず高く積まれた薪、3、4年分はありそうです。
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