大岡玲は注目している作家である。
オール読物でしかお目にかかったことはないが、6月号では「ブログ」11月号では「落ちる間」と、面白く読んだ。
そして、今月号である。
大岡玲のかいているものは、人に言えば「笑われる」もしくは「不審がられる」自分の感情もしくは状態であると思う。
で、この感情や状態は自分にとっては非常に重要なものなのである。
自分にとって重要なものなのに口に出してしまうと、いわゆる「おじゃん」になりそうなのである。
したがって、その感情や状態と社会との折り合いをつけようと主人公は悩み行動する。たいていは傍から見ていて「破滅」の方向に行動しているように思うのだが・・・
そしてそのことが読んでいて共感をするし面白いのである。
さてShadowGameは、主人公が自分でもよくわからないのだが、どうも上司を好きなのではあるまいかと自問自答している。
しかし、好きといっても相手は年上だし「恋愛」の対象としては・・・
などとグタグタ思っている。
そうしたら仕事の関係で知り合った元AV女優がその上司そっくりで、しかも仕事の付き合いが深く多くなっていく中で、その女性と関係をもってしまう。
その女性と関係を持ったことによって上司への思いが複雑化し、上司との関係が今までとは違ってくる。
そして上司との関係はどうなるのか?
まったく面白い設定である。
ナカナカない設定に絡む主人公の気持ちが普遍性のあるものなので更に面白い。
11月号の「落ちる間」もダイエットに真剣に取り組むうちに別の方向へ行ってしまう男が、なぜ別の方向に行ってしまうのか他人には絶対分かってもらえない、と思うのと同士を得たいという気持ちの間で揺れ動くのが可笑しいし面白い。
大岡玲、次作を期待するのである。
オール読物でしかお目にかかったことはないが、6月号では「ブログ」11月号では「落ちる間」と、面白く読んだ。
そして、今月号である。
大岡玲のかいているものは、人に言えば「笑われる」もしくは「不審がられる」自分の感情もしくは状態であると思う。
で、この感情や状態は自分にとっては非常に重要なものなのである。
自分にとって重要なものなのに口に出してしまうと、いわゆる「おじゃん」になりそうなのである。
したがって、その感情や状態と社会との折り合いをつけようと主人公は悩み行動する。たいていは傍から見ていて「破滅」の方向に行動しているように思うのだが・・・
そしてそのことが読んでいて共感をするし面白いのである。
さてShadowGameは、主人公が自分でもよくわからないのだが、どうも上司を好きなのではあるまいかと自問自答している。
しかし、好きといっても相手は年上だし「恋愛」の対象としては・・・
などとグタグタ思っている。
そうしたら仕事の関係で知り合った元AV女優がその上司そっくりで、しかも仕事の付き合いが深く多くなっていく中で、その女性と関係をもってしまう。
その女性と関係を持ったことによって上司への思いが複雑化し、上司との関係が今までとは違ってくる。
そして上司との関係はどうなるのか?
まったく面白い設定である。
ナカナカない設定に絡む主人公の気持ちが普遍性のあるものなので更に面白い。
11月号の「落ちる間」もダイエットに真剣に取り組むうちに別の方向へ行ってしまう男が、なぜ別の方向に行ってしまうのか他人には絶対分かってもらえない、と思うのと同士を得たいという気持ちの間で揺れ動くのが可笑しいし面白い。
大岡玲、次作を期待するのである。
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