読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

連投!?

2006-08-31 22:35:46 | 日々雑感
昨日と本日の朝、ソフトボールの練習をしている。

ストレッチをしても体が、伸びない、曲がらない、動かない、の3重苦である。
それでも初日はまだよかった。

「あれ?俺ってまだまだできるんでないかい?」
と思ってしまうほどだったのである。

しかし今朝、そもそもキャッチボールがつらい。
キャッチボールの2連投もできないのである。

兎も角近距離でなんとか投げてはみたが
「ガッカリ」
である。

それでも、練習を終えた後はハンカチで静かに汗をぬぐったのであった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県庁の星 第2巻 桂望実・今谷鉄柱 小学館

2006-08-30 22:58:18 | 読んだ
近頃はマンガが多くなっている。
この原因は、昼間(つまり仕事中)に読んでいるものがあまりにもつまらないからなのである。
つまり・・・監査意見書、民間的経営手法の導入、防災計画書・・・
ああ、頭が痛い・・・

というわけで、マンガ、なのであるが、これがまた「県庁の星」などという、公務員がいかに変か、ということを描いたもので、昼に読んだものをマンガで見せられているようである。

とはいえ、なかなかに面白い。

第2巻の最終話では、民間研修が終了し県庁に戻ることになった主人公野村であるが・・・
乞うご期待というところであろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

華麗なるペテン師たち NHKBS

2006-08-29 23:32:45 | 観た、聴いた
毎週火曜日22:00NHKBSで、楽しみにしていた番組であります。
これを見て23時から「サラリーマンNEO」を見るというのがパターン。
しかし、本日で最終回。

この時間帯は「魔女3姉妹」「デスパレードな妻たち」「モンク」など私好みの海外ドラマが放映されている。

さて、華麗なるペテン師たち、とは5人の詐欺師たちが大金を騙し取る、というもので毎回趣向を凝らした展開であった。
ルールは「正直者は騙さない」である。

舞台はロンドン。
次のシリーズに期待。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小説新潮9月号から

2006-08-28 23:25:53 | 読んだ
今月の小説新潮は
-特集-「技あり!時代小説」と「しゃばけワールド図鑑が」メインである。
メインであるが、私としては連載ものをまず読んでしまいたい。

というわけで、連載もののを列記

乙川優三郎 「晩秋」-露の玉垣-

いわゆる定年になった武士のこれからの生き方を考える。
うーん身につまされる。

諸田玲子 「ぎぎゅう」-お鳥見女房-
毎月連載ではないが、楽しみにしているシリーズもの。
いよいよ次男が婿に行く日が近づいて、家族たちは・・・・
いやいやいーんでないかい。事件もあるがそれよりも心の通い合いというか・・・

佐々木譲 「警官の血」

派出所勤務になった清二は、火事のとき怪しい男を見つけ追ったが・・・
清二の長男民雄は警察官になることを決め警察学校に入るが・・・
徐々に謎が深まるとともに、戦後警察の下積みの人びとの生き方、正義とはなんぞや、ということが問いかけられている。

宮部みゆき 「ソロモンの偽証」

いよいよ明子は真相を究明するために活動を始める。
それを母も、元校長も元担任も支えていくこととする。
どのように決着がつくのか、まだまだ続くのか楽しみである。

篠田節子 「仮想儀礼」

戯れにそして金儲けのために始めた宗教法人。
そんな目的も、集まった人びとのパワーに押され、徐々に宗教家としての人格が形成されてくる。
越えても越えてもやってくる苦難をどう乗り切っていくのか。

藤原正彦 「知りすぎた男たち」

日清・日露戦争当時までの日本人には「武士道」の精神があった。
面白い小説なんだけれど、時々見え隠れする「武士道」のおしつけが、ちょいと目障り


小説雑誌に連載されているものを紹介しても、今からでは遅すぎる、ということもあり「なんだかなあ」と思うのであるが、これらの小説は連載で読んでいるときから、文庫になったらまた読もう(単行本でないところが私らしい)とおもっているもので、もし文庫本(単行本でもかまわないが)で見かけたら、お勧めです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

龍(RON)全42巻 村上もとか 小学館ビックコミックス 

2006-08-27 22:06:57 | 読んだ
長い長い物語が完結しました。

最初は剣道のお話で、フムフム、と面白がっていたら、だんだん天下国家の話になり、それはそれは奇想天外、ホンマカイナ、という展開になり、これはどう決着をつけるのか?と心配をしていました。

それが「落ち着くところに落ち着いた」というか「そういう風に終わるか」というか、まあ「いいんじゃない」というふうに完結をしました。

主人公「押小路龍」またの名を「李龍」は、本当にすごい生き方、いつでも爆風のなかにいるというか突風を巻き起こしているというか、凄まじい<メ>にあいつづける。しかし、それを純粋な正義感のみで切り抜け、とうとう乗り切ってしまう。

そんなのありか?
と突っ込みたくなる展開もあるが、なんだか龍ならばそうなるかもしれない、ともわせるところが、これまたすごい。

そして龍の妻「てい」も、これまた純粋でなんといいましょうか、ほんとにそんな人がいるの?というカンジです。

そんな二人だから、夢物語、のような主人公でいられたのかもしれません。

これで、私のひとつの楽しみが完結してしまいました。
それにしてもスケールが大きい物語でした。

そのうち改めて読み返してみようと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビック コミック 9.10号

2006-08-26 20:38:18 | 読んだ
マンガ雑誌は「モーニング」を購入している。
しかも、創刊号、からである。

ということで他のマンガ雑誌は買わなかった。
途中から入る、ということにも抵抗があるし・・・

ビックコミックは、定期的に通っている病院の待合室で読んでいた。
しかし、近頃は定期的の間隔があき、それに病院でも待ち時間も少なくなってしまった。

ということで、ビックコミックを買ったのである。
ちなみに、ビックコミックのマンガのお気に入りは

総務部総務課 山口六平太/林律雄・高井研一郎
築地魚河岸三代目/鍋島雅治・はしもとみつお
黄金のラフ/なかいま強
C級サラリーマン講座/山科けいすけ

そして
ゴルゴ13/さいとうたかお
というところかな。

新しく始まった「単身花日(たんしんはなび)/いわしげ孝」も期待できる。

今話題の「太陽の黙示録/かわぐちかいじ」はちょっとこのみではありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金曜日はバス通勤

2006-08-25 22:42:23 | 日々雑感
金曜日は「ノーマイカー通勤デー」となっている。
しかし、公共交通機関はバスのみ、しかも、そう走っているわけではない。
だから、乗り合わせや自転車というのが多いパターンである。

私は丁度バスがあるので、それに乗っていく。
自家用車だと大体15から20分でいくところを、バス停まで余裕を持って10分歩いて、バスに乗って25分かけて出勤する。

これが1週間に1回。わりと変化があって楽しい。
バス停の前のベンチに腰掛けて、いつもと違う街の風景を見る。
そしてバスの中から新たな発見をする。

田んぼの稲が伸び、そろそろ穂が色づいているのを見る。
遠くの山の上にある雲がなんだか気になる。

そして、バスのゆれが激しく、心配したりする。
ええ、わたし、バスに酔うんです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一輝まんだら 手塚治虫 角川書店(角川絶品コミック)

2006-08-24 18:25:33 | 読んだ
最初の舞台は1900年の中国、清朝末期。

三娘(さんじょう)は、貧乏なため税を納めらず棒叩きの刑にあい、なおかつ侮蔑を受け、役人を殺す。
それから、三娘(さんじょう)は数奇な運命に翻弄される。

殺人の罪で終われ、義和団に拾われ、日本人の軍人と出会い、上海に行き革命と出会い、日本へ亡命し、北一輝と出会う。

とまあ筋だけでも波乱万丈なのに、その合間合間のエピソードもすさまじい。
怒涛のごとく物語は進むのである。

そこに描かれているのは悲惨な世界である。
平和などひとつもない世界である。
それでも人は生きているし、恋もしている。

秩序、が明確にあった時代。
その秩序に疑問をもつことが許されない時代。

最後がなんだか尻切れトンボのカンジではあるが、なかなか面白かった。
でも、手塚治虫はこのマンガで何を社会に問うたのだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アジアンタムブルー 大崎善生 角川文庫

2006-08-23 21:55:38 | 読んだ
パイロットフィッシュに続く第2弾である。

裏表紙には
「主人公・山崎が巡りあった心優しき人々と、南仏ニースでの葉子との最後の日々。(中略)慟哭の恋愛小説。」
とある。

慟哭の恋愛小説なのである。

流石に慟哭はしなかったが、涙はでた。

パイロットフィッシュもそうだったのであるが、この小説の舞台、小道具、あるいは登場人物の職業など、私にとってはまあ絶対に出会うことのないものである。
特に小道具として使われているもの、音楽であったり熱帯魚であったり植物であったり、或いは飲んでいたり食べていたりするものは、まったく興味のないものである。

そして、やたらと哲学的な主人公とその他登場人物。
どうしてこんなに現実離れしていて生活していけるの?
と思ったりするのである。
それは「村上春樹的世界」のような気もする。

とまあ、私にとってはあまり好きではない世界・現実離れした世界のお話なのである。
それなのに「感激・感動をありがとう」みたいになっているのは不思議。

いちゃもんをつけようと思えばいくらでもあるのだ。
たとえば
SEXをしている最中に、そんな哲学的なおしゃべりをするか!
とか、
或いは、全体的に主人公に都合よく物語が展開しているんじゃないか!
とか
うじうじしている割には、女の人とうまく話すことができるね!
とか・・・

でもそんないちゃもんを振り払うほど、人生、とはなんだろうか?という問いかけが伝わってくるのである。
それは、主人公がちゃらんぽらんでいい加減で世間的にはピシッと生きていない、ふうにして、実はまっすぐ生きようしていること、にあるのではないか、と思うのである。

こういう恋愛を経験してこなかった「私」にとっては、うらやましい世界でもある。

それから蛇足ではあるが題名の「アジアンタムブルー」とはアジアンタムという植物が、どんなに手を尽くしても枯れていくさま、というか期間をいうのだそうだ。
そして、この物語もアジアンタムブルーの期間が最も感動的なのである。

この夏、大崎善生、2冊。よかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高校野球決勝 再試合

2006-08-22 22:33:54 | 観た、聴いた
昨夜は宿直だったため、ブログの更新ができなかった。

宮城大会の決勝も再試合となったが、そのときも柔軟なタイプの育英・佐藤と豪腕タイプの東北・高山の対決だったが、再試合の先発は東北は控え投手であった。
どうしても豪腕タイプは連投がきかないのかもしれない。

そして、昨日の決勝も早稲田・斎藤は柔軟なタイプ、駒大苫小牧・田中は豪腕タイプ。宮城大会の例でいけば早稲田か、と思っていた。

田中が最初から投げればどうだったろう?
というのは、タラレバのはなしか。

どちらの投手もいい出来であったと思う。

いつも思うのだが、戦力が互角の場合は気持ちの勝負である。
つまりどちらが勝ちたいと思う気持ちが強いか、である。
で、試合に臨んでその気持ちが同じであれば、常日頃の気持ちの勝負だと思う。

そういう意味では、早稲田は名門といわれながらも準優勝どまり、そして昨年の神宮大会そして選抜大会での負けで「泣き」、加えてソフトバンクの王監督の入院手術と、優勝への気持ちは強かったのではないか。

駒大はもし選抜に出ていたら、という気持ちと、3連覇という気持ちが、少しだけ『負』のほうへ働いたのではないだろうか。
それにしても大きなプレッシャーのなか、逆転・逆転でよく勝ち進んできた。
田中投手が本来のできであったらどうだったろうか?

それにしてもマスコミの大騒ぎは毎度のことながら、バカみたい、である。
そして、斎藤投手も田中投手も「楽天ゴールデンイーグルス」のタイプではないのが残念。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高校野球決勝 駒大苫小牧-早稲田実業

2006-08-20 21:45:18 | 観た、聴いた
久々に見ごたえのある野球だった。

両投手の能力、頑張り、たいしたものである。
加えて、ピンチになったときの守備。作戦といいその作戦を実施する能力といい「さすが」であった。

両投手の気迫に押されて、ここ一番に打てなかったが、仕方がないといえば仕方がない。打てないときはどうしても打てないものなのだから。

延長15回を終えて同点再試合。

明日は仕事なんだよー!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青春のうた 第15巻 1970年代後期②

2006-08-19 23:56:33 | 読んだ
1.安奈/甲斐ばんど 1979年10月発表

甲斐バンドは、デビュー曲がよかった、よかったが甲斐よしひろのキャッチフレーズが気に食わなかった。

曰く「第2の吉田拓郎」曰く「吉田拓郎2世」

というわけで、いわれもなしに、私から「敵視」されたのである。
(そういう意味では<長渕剛>もである)

従って甲斐バンドは私からは認められなかった。
デビュー曲の「バス通り」や「裏切りの街角」などは好きな歌だったのに、認められなかった。

そのうち「HERO」がでて続いて「安奈」がヒットしても、甲斐よしひろはいいなあ、と思っても、かたくなに拒み続けていたのであった。

で、今回ゆっくりとじっくりと聴いてみたら、甲斐バンド、甲斐よしひろ、いいなあ。今度機会があったら聴いてみたいとおもったのである。

2.秋止符/アリス 1979年12月発表

アリスは、リズム感のあるそして割と単純な歌が好きだ。
そういう意味では、この歌は単純(3つのコード)ではあるが、アレンジといい歌といい難しい、というか凝っている歌である。

というわけで、いい歌なんだけれどあまり好まないでいたのである。
この歌も今回聞いて・・・んーいいいんじゃない・・・と思ったのである。

3.この空を飛べたら/加藤登紀子 1978年3月発表

この歌は聴けば聴くほどいい歌である。

♪ああ 人は昔々 鳥だったのかもしれないね 
こんなにも こんなにも 空が恋しい♪


というところなど、泣けてくるではないか。

4.秋桜(コスモス)/さだまさし 1978年3月発表

'77年に山口百恵に提供した歌をさだまさしが歌っているもの。
いいんだけれど、やっぱり山口百恵がいいなあ。

提供したアーティストが歌うというのは、ある意味ズルイと思う。どうしても提供された人より味がでるのだから。
でもこの歌は山口百恵がいい。

5.ANAK(息子)/杉田二郎 1978年9月発表

こういう歌は、あまり受け付けないほうである。
いい歌ではあるんだが、いい歌だけなんだね。
思い入れがわかないんだよね。

今回聞いてみて、いい歌、であることは確認できたのだが、やっぱりあまり好きではない。

6.君のひとみは10000ボルト/堀内孝雄 1978年8月発表

CMソングと認識しています。
それだけに単純な構成で豪快で、いいなあ、と思ったものである。

それが、ほんとにいいなあ、と思ったのは、私の住む田舎町のホテルのディナーショーに堀内孝雄が来たときである。
こんな片田舎にまで来たのであるから、アリスが解散してイロイロあったんだろうと思うのである。

そこで、この歌をギター1本で歌ったときである。
盛り上がりましたねえ、さびの部分などは手拍子だけで歌ったりして・・・ええホント感動しましたです。

以来、結婚式などではこの歌を歌って盛り上げたりしていました。

*今号は、いい歌なんだけれどいまひとつ思い入れにかける、というバージョンだったような気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲子園、今年は面白いぞ

2006-08-17 23:40:37 | 観た、聴いた
仕事中なのに、どっかで騒いでいる声がすると、どうしても見たくなってしまう。
今年の甲子園は面白い。

7回以降が本当の勝負、というふうになっている。

特に今日の2試合は、面白いとかスゴイとか、というよりも「すさまじい」であった。

第1試合の駒沢苫小牧と東洋大姫路は、0-4とリードされた駒沢が逆転し、苦しい場面をエース田中が守りきった。
しかし、やっと守りきった、というカンジで、大会前の評判はどうしたんだ?!と思わされるできであった。

第2試合は、驚異の9回攻防であった。
どうしてあんなにホームランが簡単にでるんだろうか?

投手受難、という試合が相次いでいるが、どうも投手の出来が悪い感じがする。
これはどうもワールドベースボールの影響ではないかとも思うのである。

なぜか真っ向勝負、しかもストライクで、というのが多い。
あるいは外角一辺倒である。
内・外、高・低をもっと使えばいいのに、と思うのである。
それと逆だまが多い。

多くの予選大会が長雨で延びたことから、どの投手も決勝から甲子園の間の調整がうまくいかなかった、という理由もあるらしい。

今大会を見ると、高校野球もこれからは先発・中継ぎ・押さえとそろえなければならないのではないだろうか、と思うくらいである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青春のうた 第13巻 1970年代前期⑤

2006-08-16 22:56:45 | 読んだ
1.傘がない/井上陽水 1972年7月発表

井上陽水を知ったのはこの曲である。
で、友人に聞かせたら(エアチェックしていた)笑われたのである。
確かに変な歌ではあったが、なんだか新しい形のような気がして「どうだ!!」と聞かせたのに笑われたのである。

で、自分でも変だと思っていたので「売れないかも」とほっておいたら、その後ヒットし「夢の中へ」で大スターになってしまった。

♪行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ♪
という、なんだか焦っている気持ちと、
♪傘がない♪という現実について、こんなに悩むのはスゴイと思った。

どうしても行かなければならないのなら雨にぬれていけばいいのに・・・
と思ったのは私だけだろうか?

2.カレーライス/遠藤賢司 1972年3月シングル発表

これもなんだか変な歌だなあ、と思った。
カレーライスをこう歌うか?!
とおもったし、この歌に出てくるカレーライスはなんだかおいしそうではなかった。

そもそも猫がカレーライスを食べるなんて、贅沢、だと思った。
さりげないようにでてくる
♪そしたら誰かが ぱっとお腹をきっちゃったって ふーん痛いだろうにね♪
という部分が、意味をこめているのか、それともただそう思っただけなのか、あるいはそんなことなど考えないほうがいいものなのか、よくわからなかった。

でも、よく歌っていた。それはコードが簡単だったから。

3.さらば青春/小椋佳 1971年3月発表

この歌の前奏 G-F#-G がカッコよかった。

以前にも書いたと思うが、小椋佳との出会いは高校1年の倫理社会の時間で、小椋佳のアルバムを視聴覚室で聞いて、感想を書くという、ところであった。

そのころは授業で聞く歌には単純に反感を持っていたのだが、そのときは反感半分興味半分だったような気がする。

その後、若い者が集まったときには必ずこの歌を歌ったような気がする。

でも、この歌詞についてはよくわからないところが多くて、なぜ「さらば青春」なのか、具体的にはよくわからない。感覚的なものなのだろうとおもうのだが・・・

4.教訓Ⅰ/加川良 1971年7月発表

加川良はよくわからない。
そして、この歌のように、いわゆる社会派、反戦歌、メッセージソング、というようなものには、あまり興味がなかったのである。

どうしてだったんだろう?

兎も角、こういう歌についてはなんだかついていけなかった。
今この歌を聴いて「国のためにに戦争なんか行かないぞ」と思う者はいないだろう、この歌を聞く前からそう思っているだろう。やっぱり時間は過ぎたのである。

5.キミかわいいね/RCサクセション 1972年7月発表

この歌を注意深く聴いたことがない。
好みの歌ではない。
RCサクセションは「僕の好きな先生」以外知らないのである。

今聞いても、そう力ははいらないのである。

6.家をつくるなら/加藤和彦 1973年3月シングル発表

確かナショナル住宅のコマーシャルソングで、うらやましい家であった。
そんな家を誰が建てるんだろう?
と思っていたら、その後、多くの家がこんな感じになっちゃいました。

なんだか「幸福」の具体版をみているようで、うらやましいという反面そんなものでいいんだろうか?なんて考えていたような気がする。

と思いつつも、いい歌、に区分していた。
こんなに「のほほん」と、小さな幸せを歌うというのも、なんだかスゴイようなきがしていたのである。
反戦歌などには興味を示さず、小さな幸せにあこがれる、という当時の若者としてはズイブン堕落した思想を持っていたのである。
というか、そのどちらも馬鹿にしていた、つまり「しらけていた」んだとおもう。

どうもわれわれの年代は、何もかもを団塊の世代にあらされて、どこに新しいものがあるんだろうか?と探す前から疲れてしらけていたのではないかと思うのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛のひだりがわ 筒井康隆 新潮文庫

2006-08-15 18:13:02 | 読んだ
永遠の名作『時をかける少女』をついに超えた最高傑作!

と文庫の帯にある。
裏表紙には

(前略)近未来の日本を舞台に、勇気と希望を失わずに生きる少女の成長を描く傑作ジュヴナイル

ともある。つまり少年少女向けの物語なのだそうだ。

主人公は<幼いとき犬にかまれ、左腕が不自由な小学6年生の少女「月岡愛」>である。
彼女は母を亡くし父の友人に引き取られるが、家でも学校でも理不尽ないじめを受け、ある日、家を出て行方不明の父を探すたびに出る。

その旅の途中で多くの人(いい人も悪い人も)に出会い成長していく。
第1章 デン
第2章 ご隠居さん
第3章 サトル
第4章 志津恵さん
第5章 ダン
第6章 歌子さん
第7章 父
と、出会った人々が各章の題名となっている。

少年少女向きとあるわりには、あまりにも死ぬ人が多い。
少年少女向きで、人が死んで残酷なシーンが多くあるというのが特徴といえば特徴。近未来は「死」ということを確実に意識する世界なのか。

現代は「死」ということに非常に敏感である。しかし、敏感な割には「殺人」が多い。
昔は「死」というのはありふれたもの=ごく日常的に、あるいはすぐに死んでしまう=ことが多かった。しかし、命を大切にしていたと思う。

人はすぐに死んでしまうものだから生きることを大切にしよう。
という気持ちが深かったのかもしれない。
しかし、今は、人はなかなか死なない、だから多少のことをしてもいいんだ=命を軽んじている=ともいえる。

そういう風潮にこの物語は警鐘を鳴らしている、ともいえるが、そう真剣に考えなくてもよい。

<愛>は左腕が不自由なため、だれかが左側を守っている。
そして、彼女には不思議な能力があって、それも彼女を守ってくれる。
しかし、本当に彼女を守っているのは彼女が発する「愛」なんだと思う。

愛が窮地に陥ったときは必ず誰かが現れて助けてくれるという、まあ当たり前といえばあたりまえ、都合がよすぎるといえばそうだが、そのあたりを問題にする物語ではない。
あるいは、このへんは社会のあの部分を風刺しているのではないか、という裏読みをする物語でもない。

ただひたすらに、主人公の「愛」が幸福になればいいなあ、と思いながら先に進むのがよいと思うのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする