読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

雄勝 バラ

2020-06-11 20:47:36 | 観た、聴いた
6月6日土曜日、雄勝に行ってきた。
こんな時に出かけるのかという気持ちはあったのだが、何しろ天気が良かったし・・・申し訳なし。

雄勝は震災前に訪れ、その後は行っていない。
津浪で大きな被害が出ているという事を聞いていて、こちらの気持ちが整理できるまで行くまい、と思っていたのだが「バラ園がいい」ということを伝え聞き、いい機会なんだと行ってきたのである。

トンネルを抜けて下ってきたら、もう景色が違っていた。高い防潮堤が作られていた。

先ずは、雄勝硯伝統産業会館、観光物産交流館へ。これは後で知ったのであるが、5月21日に1カ月遅れで開館した施設であった。



観光物産館で寿司でもと思ったのだが「待ち」が発生していた。コロナの影響で、満席にできないための措置のよう。
なので、隣の「うずまき眼鏡珈琲店」でアイスコーヒーを購入し、外のテラスでいただく。珈琲屋さんはまだ仮の状態で、本日はアイスコーヒーのみ。



海は穏やか。



さて、バラ園。



「雄勝ローズファクトリーガーデン」が正式名称。

では園内の写真を。









そしてアップで















ついでにクレマチスも


ソフトクリームとコーヒーをいただきました。


次回は、寿司を食べよう。

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関が原 司馬遼太郎 → 映画

2019-06-03 11:50:25 | 観た、聴いた
昨夜、テレビで司馬遼太郎原作の映画「関が原」を見た。

近頃の歴史映画やテレビは、どうも独自の解釈によるものが多くて、戸惑ってしまうので遠慮しているところなのだが、昨夜は、ちょうど見るべきテレビ番組もなく、司馬遼太郎原作であれば、それほど無茶な解釈による脚色はしないだろう、もししていたら途中でやめればいいと思い、見たのである。

で、結局のところ原作の解釈を大きく壊すことなく終了した。

ところで、私は「明智光秀」と「石田三成」には同情的なのである。

「あなたの考えていること、思っていること、怒っていること、よくわかる」
と言ってやりたい。

この二人の考えていることは多分に「正しい」と思う。

明智光秀に対する織田信長・豊臣秀吉

石田三成に対する徳川家康と味方するいわゆる武断派

では「正義」は明智・石田にあるといっていい、と思っている。

但し、正義が必ず勝つかというとそうではない。
そのあたりが、この二人はよくわかっていない。
そして「私も」なのである。
だから、この二人には同情的なのである。

昨夜の映画の中でも

石田三成(岡田准一)は
「正義と不義では正義が勝つ、勝たなければおかしい」
というようなことを言っていた。

一方、徳川家康(役所広司)は、息子の松平忠吉に
「勝つことが決まっているのに、何故戦をするのか?」
と聞かれ
「博打だ。博打(戦)をして勝たないと勝とは言えない」
と答える。

この考え方の相違なのである。

明智、石田は「理屈が正しければ社会も従う」と考えている。
徳川家康、織田信長、豊臣秀吉は「勝てば社会は従う」若しくは「勝って社会を従わせる」と考えている。
従って「どう勝つか」が大きな事柄になる。

映画面白かったです。
但し、岡田准一は石田三成にしては堂々とし過ぎている。役所広司のほうが石田三成のイメージに近いと思った。





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From T 吉田拓郎

2018-09-10 21:47:14 | 観た、聴いた


吉田拓郎の新しいアルバムである。

ウィキペディアによれば

拓郎が自ら厳選した、日常や就寝前に聴いているという自らのプレイリスト27曲からなる「思い入れのある作品」「もう一度聴いて欲しい歌」など、拓郎が愛した曲ばかりを収録

しているとのこと。


Disc01には14曲
Disc02には13曲



で、合計27曲。中には聴いたことのない曲もある。

そして、Disc03は特別付録で「Tからの贈り物」未発表のデモテープ全15曲が収められている。
ここにも聴いたことのない曲がある。



私は、中学3年生の時に吉田拓郎を聴いて以来のファンである。
今に至るまで、途中、聴かなくなった時期があるため、知らない曲もある。

言い訳させてもらえば、我々が若いころに聞いた歌が、というか、歌手やミュージシャンたちは消えていくものだと思っていたし、自分自身も若いころの歌など捨ててしまうだろう、と思っていたからである。

ところが、いつまでたっても、消えないではないか。
吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫(南こうせつ、伊勢正三)・・・・

そして自分自身も歌い続けている。

我々が20代、30代に見ていた「年寄り」の年代になったが、全然違う「年寄り」になっている。
近頃は、そんなことを思っている。

そして、吉田拓郎が、新しいアルバムを出した。

『ふりかえろうか』と言っているような気がする。

今回のアルバムには

拓郎自ら書き下ろした全曲の楽曲解説『必読!書き下ろしライナーノーツ』

が、入っている。
まだ、曲は全部聴いていないが、ライナーノーツは読んだ。

拓郎は、作詞もする、作曲もする、歌う、演奏する。

本当に「音楽」が好きなのだなあ、と改めて思った。
そして「音楽」によって、自らを表現している。

ライナーノーツをくくりながら、ゆっくりアルバムを聴いてみよう。

そして、私はどうやって自分を表現したらいいのか、還暦を超えてしまったが、考えてみたい。
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DESTINY 鎌倉ものがたり

2017-12-10 17:44:13 | 観た、聴いた
お久しぶりです。

9月末あたりからなんだか忙しくなって、余裕がなくなって、やっと師走になって、我に返ることができました。

ということで、昨日、今話題の映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」を観に行ってきました。

映画に行く、ということも、2013年1月以来。
そして、今回は事前情報がないままに行く、という初めてのこともやってしまったのだ。

9日が封切ということもあり、混んでいるのではないかと思ったが、思っていたほどではなく、割と落ち着いてみることができた。

さて、事前情報なし(とはいっても、主演が堺雅人でヒロインが高畑充希くらいは知っていた)なので、実は映画を見ながら驚いていた。
これは、いったいどうなってしまうのか、あらら、そっちの方向に行ってしまうの?
えっ?えっ?えっ?えっ?
という展開で、あらら、あらら、という間に終わってしまった。

だって、我々の気分は「オールウェイズ三丁目の夕日」だった・・・・

物語はゆっくり進み、現実世界での苦悩を乗り越える。
みたいなイメージでいたのですよ。勝手ながら。

まあ、それでも面白く、時間のたつのを忘れて映画の中に入っていました。

それにしてもまあ「CG」すごくなっていますねえ。
そして、その迫力は映画館ですねえ。

現役時代は、いつ電話がかかってきても対応するという覚悟をもって映画を観たり、観光したりしていましたが、今年からは解放されて、見ることができるようになった、ということを実感できたのが、この映画を観ての一番の感想かもしれない。

休んでいた期間にずいぶん本も読んだので、おいおい紹介していきたいと思います。





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鎌倉(長谷寺) -退職記念旅行その7-

2017-07-11 14:17:32 | 観た、聴いた
さてさて、旅の最終日は横浜から鎌倉へ向かいました。

関内駅にいったところ「事故のため10分遅れ」の案内が出ていた。
当初の予定は関内-大船-鎌倉のルートだったが、急遽関内-横浜-鎌倉のルートに変更。
それで、横浜駅から8時29分発の電車に乗り込んだが、実際は8時39分だった。

鎌倉は昨年一人で訪れ、北鎌倉駅でおりて寺社巡りをした。
なので、今年は長谷寺と大仏様を中心に観光する。

昨年は、鶴岡八幡宮で偶然同じ職場の同級生(彼らは夫婦)に遭い『誰ときた?』と何度も聞かれた。
今年は夫婦で来ているので、だれと会ってもいらぬ詮索はされない。(結局誰とも会わなかった)

鎌倉駅から江ノ電に乗り換えて長谷へ。
まだ9時半だというのに人が多い。
この旅で初めて「人が多い」と感じた。



昨年も同じ7月1日に鎌倉にきたのだが「紫陽花」はすでに終わりかけであった。
長谷寺はあじさいで有名であるが、さてどうなっているだろうか?
と、その前に参拝。

境内の和風庭園。これはこれで古刹らしくいいもの。




本堂


そして「あじさいの小径」で、あじさいと鎌倉の街を眺める。




どうも最盛期は過ぎたように思えるが、それでもまだまだ咲き誇っています。






なんだか徐々に人が増えてきたようだ。




多くの種類のあじさい、見せていただきました。



長谷寺の見晴台付近で「あれ?この景色見たことあるなあ」と思ったら、テレビドラマ「ツバキ文具店」でポッポちゃんたちが七福神めぐりで言ったところでした。

そういえば『ツバキ文具店』は鎌倉を舞台にした物語だった。
どっかにいないかなあ、ポッポちゃん。

更にそういえば、鎌倉を舞台にした物語では『海街diary』ってのもあったなあ。

更に更に、そういえば、
昔、「北鎌倉」という歌を岡本正というひとが歌っていましたが、その2番の歌詞

♪♪長谷観音の前にある 小さな喫茶店♪♪

というのが気になっていました。
で、なかったです。小さな喫茶店。

-しらべましたら、昔あったんだそうです『邪宗門』という喫茶店-

さて、
長谷寺を出て向かうのは「大仏様」(高徳院)です。
道が狭く、人も車も多いので、のんびり歩いてはいられません。



居ましたねえ、イヤ、いらっしゃいました、大仏様。



なんというか、やっぱりいいお顔でいらっしゃる。
で、私としては、本日はこの角度がいいです。





当たり前といえば当たり前のことですが、ここは大仏様だけです。
もう、それで十分です。
しかし、ちょいとのどが渇きました。

売店で、梅サイダーとみたらし団子をいただき、一息つく。

続いていくのは、鎌倉文学館。

途中「甘縄神明神社」詣で、鎌倉文学館に。


静かなところです。
汗を鎮めながら、特別展「生誕150年 漱石からの手紙 漱石への手紙」を拝見。
昔の人は筆まめです。
今多くの人がやり取りしている「メール」とか「ライン」とかは、後世どのように評価されるのでしょうか?

手紙、特に著名人の手紙あるいは日記などは『誰かにみられる』ということを意識していたのだと思います。
そのあたりが、メールとかラインとは違うんだろうなあ。
といいながら、そのうちに「メール文学」とか「ライン文学」なんて出てくるのではないだろうか?

そんなことを考えながら外に出ると、これまたどこかで見た景色。
というか、文学館から外を見たときに「この景色みたことあるよなあ」とは思っていたのだが・・・



ドラマとか映画とかで使われているよなあ。
鎌倉文学館は旧前田別邸。絶対どこかでみた!




というわけで、鎌倉文学館から黙々と鎌倉駅、小町通り、いや「鳩サブレ」を求めて歩く。

小町通りで昼食。生しらす丼を食べたかったのだが、生が入らない、ということで釜揚げを。


昼食後、外に出ると真っ黒い雲、今にも雷が鳴りだしザーっと来そう。
鳩サブレを無事購入し、鎌倉駅へ。

鎌倉はまだまだ見たいところがあるので、また今度、大人の休日倶楽部パスを使って来よう!

鎌倉-東京と戻り、東北新幹線で自宅に帰、退職記念旅行は終了。
季節的に「快晴」というのはなかったものの、まあ、曇りも雨もそれなりの風情があって、それもよろし。(若干の負け惜しみを込めて)

いつもながら、旅というのは長いようで短く、短いようで長いものです。
退職の御礼をして、念願だった「馬籠、妻籠」「松本城」を訪れることができ、そのほかにもいろいろな発見があったりして、何よりも喧嘩することなく旅を終えられた。
多くの人に感謝。

ということで、とりあえず終了ではありますが、旅の途中で思ったことなどについては、また、何かの機会に語りたいと思っています。



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松本城 -退職記念旅行その6-

2017-07-10 11:10:30 | 観た、聴いた
松本市の美ヶ原温泉に宿泊。
この宿の大浴場も毎回一人占め、私の風呂に入る時刻がおかしいのか?

というわけで、本日の天気予報も「雨」
宿の人の話では
『松本は盆地なので予報が雨でも降らない時が多い』
とのこと。
そのことと、私の「晴男」の強さがどうでるかが問題。

ホテルから松本駅までバスで送ってもらう。
途中、1回も松本城を見ることができなかった。
前日から、まだ一度も松本城を見ていない。

盆地の真ん中にあるのだから、絶対見えると思っていたのだが、見えない。
城は、遠くから見える景色もいいものなのに。
会津若松の鶴ヶ城は、遠くから望むと、いやでも落城を思い出し「城が燃える」ということは「この世の終わり」と思うんだろうなあ、と白虎隊の悲劇を実感したりするのだが、黒い松本城はなかなか見えない。

で、松本駅から歩いてお城に向かったのだが、それでも見えない。
残念!
もしかしたら、城の姿をあまり見せないように築城されたのだろうか?
そんな思いもしてくる。

そして、とうとう見つけました。
「大名町通り」かを歩いていると「城の見える小路」(?)のような案内があり、その道を行ってみると、見えました。

松本城は「あこがれ」の城なんです。



天守を目指そう!




おお!ホントきれいだなあ。




つべこべ言わずに、天守閣内部へ。
と、注意書きがあります。

 国宝松本城天守の耐震診断結果について
  松本市では、来場者の安全確保と文化財的価値の維持を目的として、文化庁の重要文化財(建造物)耐震診断指針に基づき、国宝松本城天守の
 耐震診断を実施しました。
  診断の結果、『大地震動時の倒壊危険性及び中地震動時の非倒壊』と判定され、松本城天守の一部は震度6強から7の大地震動時の耐震性能が
 不足していることが判明いたしました。
  この診断結果を踏まえ、松本市は直ちに耐震対策や避難誘導計画の策定等に着手いたしましたが、耐震工事の完了までには数年間の期間が必要
 となる状況です。
  天守へ入場される皆様におかれましては、こうした状況及び重要文化財としての特性などをご理解のうえご入場いただくとともに、地震発生時
 には、係員の指示に従い、落ち着いて行動していただきますようお願いいたします。
  平成29年5月 松本城管理事務所長


フーム、覚悟して登れ、ということか。
まあこちらは、何度も大きな地震を経験している。揺れればじたばたしない、ということだけは大丈夫。

ということで、登り始めるが、本当に木造建築。
すごい!



途中で、外を除くと、徐々に明るくなってきている。


それにしても急な階段である。


この階段では注意書きがあるにもかかわらず、梁に頭をぶつけた。


ほんとすごい。
木造でこんな大きな城ができるなんて、実感する。




天守から外を望む。もっと晴れていればいい景色なんだろうけれども。






もう夢中ですわ。

月見櫓から本丸を


天守の真下から


どっから見ても飽きない。かっこいいです。




今度は堀の外側から、角度によって表情が変わるのがいいです。









ああ、一眼レフのカメラで撮りたい。

松本城を築城したのは『石川数正、康長』父子。
徳川家康の家老であり、酒井忠次と双璧で家康を支えていたが、小牧長久手の戦いの後、徳川家を出奔し豊臣家につかえる。
秀吉によって、松本に移封され、城を築いた。没後、嫡男康長が石川家を継ぎ、関が原では東軍に属し、戦後所領は安堵されたが、その後「大久保長安事件」により改易された。

山岡荘八の徳川家康においては、この石川数正の出奔に当たっての苦悩が描かれており、私は数正に同情したものだった。
ちなみに、この物語では、石川数正や本多重次(作左衛門)や大久保長安など、いわゆる徳川家の正統ではない家臣たちが多く描かれている。
そのあたりが、若いころは「まどろっこしい」と感じていたが、年を経るにつれ味わい深い人物として記憶に残っている。

というわけで、石川数正が築城した松本城、ということも、私の松本城愛の一因でもある。

そんなことを思いながら、そして後ろ髪をひかれながら、松本城を後にした。
今度来るときは、晴れた日で、一眼レフをもって、と思いましたです。

さて、続いて訪れたのは「四柱神社」。
「旧開智学校」という選択もあったのだが、歩いて駅へ向かう道すがらということもあり・・・



本日午後4時から茅の輪くぐりができるということで、惜しかったです。
御朱印をいただき、次へ


ナワテ通り


何と言いますか、好きな人には好きな街でしょうね。
ここで「ざるそば」を昼食として、中町通り。
どちらかといえば、こちらのほうが好みか。


ということで松本駅まで戻ってまいりました。

松本駅では、あの「あずさ」を目撃。


14時4分発「しなの11号」で長野駅まで向かう。


長野からは北陸新幹線「はくたか566号」で東京へ。
東京からは横浜関内へ。
本日は、横浜中華街で中華を食す予定。

ということで、中華はやっぱり二人では多すぎた。
山下公園あたりをぶらりとしてホテルへ戻る。



氷川丸


横浜の月


関帝廟


つづく
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馬籠・妻籠 -退職記念旅行その5-

2017-07-09 16:20:28 | 観た、聴いた
名古屋に一泊し、続いて向かうのは「馬籠(まごめ)」「妻籠(つまご)」
中山道の宿場町がそのまま残っているということで、ぜひ行ってみたいところでした。
ある意味、今回の旅でもっとも期待していたところです。

名古屋土産でぜひ欲しかったのが「ういろう」しかも『一口サイズ』。大きいのではなくてという意味。
あまり好きではないという人が私の周りでは多いが、一口サイズだといいと思うのだが。
で、売ってました。駅で。購入!(土産用と自分用)

それから「きしめん」を食べたかったのですが、なかなかチャンスがなかった。
名古屋駅のホームに立ち食いのきしめん屋さんがあったのですが、なにしろ朝九時。さすがに食べられなかった。
その後、多くの人が名古屋できしめんを食べるなら、そこ!ホームの店!
と聞き、残念でした。無理にでも食べていればよかった。

名古屋駅発9時「しなの5号」


9時49分中津川駅に到着。

この旅で思っていたというか感じていたのは、どこに行っても「外人さん」が多い。ということ。
で、馬籠とか妻籠は外人さんはいないでしょう、なんて思っていたら、なんと中津川で一緒に降りた人たちに白人の大きな人たち。
どうもビジネスでいらっしゃったようですが、いたるところで見かけますねえ外人さん。
「インバウンド」できているんじゃないですかねえ。

というわけで、中津川駅で「レンタカー」に乗り込む。
そして、馬籠へ向けて出発。

カーナビに目的地を入れて出発したのですが、なんだか変な道に入ってしまいました。
細い道、急なカーブ、勾配がきつい。
でも、周囲には民家があり、道端にはバス停。
「なんだ、なんだ」といい、「戻ったら?」といわれ、「どうしようか」と思ったら、割と大きな道へ接続。安心。

カーナビが距離優先になっていたらしく、そういう道を走ったようです。

で「馬籠」到着。
あれ?人がいない。







店の多くが、というかほとんどが休みでした。

それにしても、急坂だわ。途中、団体さんとすれ違ったが、この人たちは「下る」だけなんだろうな。
とりあえず、展望広場、まで登る。



ここから「妻籠」まで歩く人がいるらしい。というか、ハイキングコースとのこと。約3時間歩くらしい。
これは一日がかりの日程でないと無理だわ。

軽装の人たちが登っていく。途中で引き返すんだろうか。

天気は曇りで、それほど暑くもなくていいのだが、なんか寂しい。
あじさいの花が丁度いいところだった。





「馬籠脇本陣」の史料館に入館する。
入館者は我々二人のみ。
展示室で史料を見た後、この史料館の目玉「玄武石垣」を拝見。
「玄武」とは「亀」のこと。ちょうど亀の甲羅のような石垣です。



続いては「藤村記念館」



島崎藤村は馬籠宿の旧本陣に生まれた。
とあるので、ここは本陣跡なのだろう。

高校のころ、藤村の詩に「かぶれた」ことがあった。七五調の詩のリズムというか響きが好きでした。

で、この記念館にあった写真では、昔、ここ石畳ではなかったんですね。
今はきれいに石畳の道になっていますが、写真を見ると土の道で、乾けばほこり、雨が降ればぬかるみ、旅人は大変だったでしょう。
そういえば、来る途中「昔の石畳」というところがあった。





丁度昼時。「そば」を食べよう、そして「ごへい餅」も。



おいしくいただきました。



馬籠に別れを告げて、妻籠へ向かいます。
途中、歩いている人たちを見かけましたが、どうも大変そうでした。

妻籠は木曽川の支流「蘭川」沿いの宿場町。
その蘭川のほとりの駐車場に車を止め、いざ、宿場町へ。

発電所がありました。


いよいよ町の中に入りました。
馬籠との違いは、急坂ではないということ。
したがってゆったりとした気分で歩けます。
そして静かです。







ほんとうに静かです。店もあまり開いていないし。





本陣跡


のんびりと歩いていたら、少しあめがぱらついてきました。






妻籠から、木曽川のほうへ向かい国道19号線を中津川に向かう。車を走らせていると、左右は山。
葛城ユキの「木曽は山の中です」を思い出す。
 ♪ 木曽は山の中です 誰もきやしません ♪

そういえば、馬籠は岐阜県で妻籠は長野県。平成の大合併で、馬籠の長野県木曽郡山口村が、岐阜県中津川市と合併したのである。
なんというか「斜面」の違いで、山口村は中津川市との関係が深かったんでしょうね。
そもそも、境界をどこにするかというのは人間の勝手なことであって、境界付近にいるからそれを自覚して生活しているなんてことはあまりなく、何かの時に境界を意識するんだと思うのだが・・・

というわけで、木曽の南玄関口である道の駅「賤母」に立ち寄り、中津川に到着したのは15時。
喫茶店で休憩をしていると雨が降り出した。すぐやんだが、なんだか一区切りがついたよう。

15時49分発しなの17号にのり中津川から松本へ。

つづく
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名古屋城 -退職記念旅行その4-

2017-07-07 14:11:14 | 観た、聴いた
伊勢市を離れるときには、雨が上がり、近鉄特急が走り出した時には青空が見えた。

厳かとか清冽とかという形容詞よりも「重い」という感じが強かった伊勢でありました。これは多分に雨のせいであります。

さて、名古屋についてホテルに荷物を預け、最初の目的地である「名古屋城」に行きます。
その前に、列車の中でサンドイッチをつまんだものの、腹ごしらえが必要。
ということで、ホテルの近くにあったラーメン店に入った。

名古屋に来てまで何も博多ラーメンを食べることもないだろう、と思ったのであるが、空いた腹には勝てず、まっ手っ取り早く済ませよう。

食券を購入し店に入ると、隣と仕切りがあるではないか。
行政相談あるいは借金の申し込みのようである。

で、食券を出すと「こちらに記入ください」といって、目の前の簾のようなものが落とされた。
何のことやらわからなかったが、まあとりあえず記入をしてボタンを押す。記入した紙を受け取り、いよいよ融資審査か。なにやら「幸せ!」という声が聞こえる。新興宗教か?伊勢神宮にお参りしてきたというのにどういうことだ。

と、ラーメンが来た。豚骨の博多ラーメンである。少し辛い、がうまい。「フーン」と思いながらすすったが、この旨さの感想を誰かと分かち合いたい「おいしいね」と言いながら食べたい。

後で、調べたところ「一蘭」という超有名店だったのですね。
いやいや、食事というかラーメンの食べ方も変わりましたねえ。「味集中システム」ですか。

子母澤寛の「勝海舟」という小説の中で、勝海舟が益満休之助に『今まで一番まずかったものとうまかったものはなんだ?』と聞いたとき、益満は『一番まずかったのは裃を着ていただいた御前料理、一番うまかったのは嬶(かかあ)と差し向かいで食べた茶漬け』と答えた。
高校の時にこの物語を読んで、いつかは差し向かいで茶漬けを食べたいと思ったものでした。

つまり、うまいまずいは、料理の技術だけではないと思うのですが・・・いかに。

なんといいますか今は食べる側にも「ラーメン道」みたいなものがあるのですかね。

まあ驚きのラーメンを食した後、タクシーで名古屋城へ向かいます。
運転手さんが観光案内をしながら城にむかい、ちょうど「ブラタモリ」で名古屋を2週続けて放送したので、そのあたりで盛り上がりました。

ブラタモリを見る前から、名古屋城と熱田神宮の2カ所をなんとか見ることができないものかと、計画を練ったのですが、どう調整しても「どっちつかず」になりそうだったので、名古屋城を選択しました。まあ次の機会にはぜひ「熱田神宮」に行きたいと思います。
というか、名古屋周辺は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康にちなんだところが多くて、行きたいところはいっぱいあるんです。
私は、徳川家康のファンなので、岡崎に行ってみたい、と思っていたら、タクシーの運転手さんが『岡崎は徳川家康一辺倒です』と割と苦々しげにおっしゃいました。(はあ、そうですか、ですね。)

さて、名古屋城到着です。
あのう、名古屋城っていたるところから見えるものだと思ってましたが、今までずっと見えなかったんですね。
このあたりは、現地に行かないとわからないものです。

正門をくぐるとすぐに、名古屋城といえばという「金のしゃちほこ」実物大がありました。
ただただ「はあー」ですね。

名古屋城です。ブラタモリの看板もありました。



続いて現在復元工事中の本丸御殿。建築しているところを見ることができました。






実は姫路城の修復工事見たかったんですが、この現場を見ることで満足しました。

そして、一部公開中の本丸御殿へ。




こういうのもいいですよね。

お城は、どちらかといえば外側から見たほうがいいです。
内部はあまり感動しませんからね。
そういう意味で、この本丸御殿、ため息がでます。できることなら、この畳の上で昼寝をしてみたい。

さて、いよいよ本丸です。




カッコいいです。

でも近づくと「コンクリート製」であることがわかります。
本丸内部に入ると「エレベーター」がありました。コンクリート製のいいところです。
内部では各種の展示がありました。

最上階から見た市街の風景です。
晴れました。



本丸を見て歩くと、わりと疲れるんですね。それに暑くもなってきたし。
ということで、外に出ていったん休憩。
それから「不明門」から外に出て、改めて名古屋城を仰ぎ見ます。









名古屋城からは「ノリタケの森」に移動しました。
閉館までギリギリの時間でした。





で、ここで私失敗しました。
ノリタケの森ミュージアムの中は撮影OKだったのですね。
気づいたときには遅かった。

アジアからの観光客の団体がおりまして、にぎやかに見ていました。いかにもお金持ち風でしたよ。
また、日本人カップルがバチバチと写真を撮っていました。
そこで分かったんですね。写真OK。撮っておけばよかった。

そのカップルのうち女性が「わたし、このままずっとここにいたい」とおっしゃっていましたが、同感です。
素晴らしかった、飽きませんね。

で、渋々ながら、というか閉館時間だったので、ミュージアムを後にしました。

つづく




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伊勢神宮内宮 -退職記念旅行その3-

2017-07-07 10:04:31 | 観た、聴いた
朝、5時。

天気予報のとおり、外は雨。かなり激しい。

宿(伊久)で、早朝食「かたぱん」を二人で一枚いただき、傘を借りて、いざ出発。

雨は強い。
しかし、気持ちはいい。
すがすがしい、というには少し湿っぽい。

おはらい町に入る新橋から望む景色


そしておはらい町 ホント誰もいません。(白い雨具の人は警備員?のような人)


内宮正面、宇治橋に到着




境内に入ってもだれもいないので、入ってよかったのだろうかと、不安になる。





これで晴れていたら、いやせめて曇りでもいい。と、人はなんて勝手なんでしょうねえ。

手水舎で清めたあと、五十鈴川御手洗場へ。
雨で濁っているかなと思ったのですが、それほどではなく、ただ流れは速かったです。
雲がずっと下まで降りてきていて、幻想的であります。


そしていよいよ、正宮へ。
近づくにつれて、こちらの気持ちもあるのでしょうが、空気が変わりますね。
背筋がスッと伸びるような、そんな緊張感があります。





厳かな中、お参りをしてきました。
正宮では、他の人もいましたが、祝詞をあげる人、毎日来ている人、そういう何と言いますか「伊勢神宮参拝のプロ」のような方々と参拝しますと、なお緊張しますね。
腰の折り方、拍手のしかた、堂に入ってます。
我々は、素人なりにお参りです。

内宮では御帳(幌とも書くらしい)が舞い上がることはありませんでした(雨が降って湿気が強ければ上がることはありませんよね)

なんか、雨が強くなってきています。


「荒祭り宮」から「風日祈宮」を参拝し、ひざから下はずぶぬれ状態。
さあ、帰ろうと思ったところ「御池」
木がないので、池の上だけ明るい。


最後に一礼をして帰ります。


帰りのおはらい町もだれもいません。途中、いい匂いがしてきました。仕込みをしていたのでしょう。


おかげ横丁の入口ではまねき猫が雨にうたれていた


さて、宿についてみると膝から下はずぶぬれ状態でありました。

ひと風呂浴びて(そういえば、この宿ではずっと一人で風呂に入っていました)、朝食をゆっくり摂り、雨のやむのを待ちましたが、やむ様子もなく天気予報も雨ということで、それでは、ということで、もう一度内宮へ行きました。

さすがに今度は昼間なので、人はいました。


まっすぐ、神楽殿へ行き、御饌を申し込み、御朱印をいただく。
今回の御饌は4組、うち2組は安産祈願でした。我々は例によって「家内安全」をお願いする。

この「家内安全」って、なんか漠然としていますが、家内安全のためには社会の安寧や世界の平和がなければならないので、実は大きな願い事ではないのかと思っていたのです。でも、よく考えてみると「安産祈願」だって平和な社会がなければだめだし。
つまりは、個人の平和を願うということは、イコール世界の平和なのではないか、なんて考えたのでありました。

しかし、「商売繁盛」の場合は、競合する会社などの場合は神様はどうするんでしょうか?

そんなことを考えながら宿に戻り、宇治山田駅までのタクシーに乗り込んだのでした。

宇治山田の駅に着いた頃から、空は明るくなり雨がやみました。

次に伊勢に来るときは「晴れ」の神宮を参拝したいものです。

つづく



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伊勢神宮外宮 -退職記念旅行その2-

2017-07-05 11:15:43 | 観た、聴いた
さて、駅に到着。
目の前の路をまっすぐ行けば「外宮」

だけど、誰も歩いていない。これではまるで「田舎の駅」
こんなことでいいのだろうか?
もっと人がいてもいいのではないのか?

またしても疑心暗鬼の中、歩き始める。
だって、どの本もネットの情報も人が多くて、活気のある店があって・・・
なのに、店は休んでいるのか開いていないし。
観光客はポツリポツリ・・・

で、外宮前の「浜与本店」で何かを食べるか土産を探そうかと思っていたのであるが、休みかと思うくらい誰もおらず、入りづらい。
腹も減ったしのども乾いた。
後ろを振り返ると「ひりょうず」という幟と「地ビール」の幟。

というわけで、若松屋に入り「ひりょうず」カウンターで仕切られている伊勢角屋麦酒から生ビール(ペールエール)を注文し、とりあえず一服。

いやあうまかった。
二見興玉神社で身を清めてはきたものの、やっぱりここはアルコール消毒が必要。

というわけで、続いて外宮の「表参道日除橋」を渡り

「手水舎」で清め、第一鳥居で一礼、そしていよいよ境内へ。

外宮の中も思っていたより人が少なく、やっぱり時季外れに来たんだと実感。
なにも人が多いのがいいわけではないのだが、なんとなく・・・ね。

神楽殿の前を通って、まっすぐ「正宮(しょうぐう)」へ行く。
なんとなく、空気が変わるというか緊張感がただよう。
平成25年の遷宮をからまだ間もないので、印象としては「新しい」


外玉垣南御門。脱帽をして、バックを下ろし、お参り。
二拝二拍手一礼

顔を上げたとき、神前の御帳(みとばり)が風でこちら側に舞い上がり、正面(内玉垣南御門)が見えました。
感激しましたねえ。

帰ってきてから調べましたら
『「とある場所」で「とある白い布」がメクれると「天照大御神の白い風」』
ということが昔からあるようで、
その現象が起きたのでしょう。といっても、風が吹いたということは感じましたし、外宮ですけどね。

それでも、何と言いますか、これまで生きてきたことが肯定されたような或いは「よしよし」と肩をたたかれたような感じでした。
夫婦そろって『ありがたい』と思いました。

それからちょっと驚いたことがありましたが、正面を左右どちらかに外れると、門というか塀越しに正殿(正確には正殿の屋根)を拝むことができるのですが、そこで「祝詞(のりと)」をあげている人がいる、ということです。

日本人なら簡単な祝詞を覚えておくべきなのか、そんな思いでした。

そして別宮にお参り。「多賀宮」「土宮」「風宮」






静かななかに厳粛な空気が漂います。

そして、神楽殿に赴き、御朱印をいただき、さらに御饌(みけ=御祈祷)を申し込み「家内安全」を願うこととしました。
申し込み後、控室でお待ちください、ということで、控室にいると、我々の前にもその後にも誰もおらず、結局、われわれだけでお祈りをしていただきました。
なんとなく、特別感があり、ありがた度が増しました。
ただ、お神酒の量がちょっと少なかったかな(笑)

御饌が終了し「お神札」と「神饌」をいただきました。

すこし、雨がぱらついてきたので休憩所へ入り、それでは「せんぐう館」を見ましょう!
と、思ったら、なんと、月1回(第4火曜日)の休館日でした!

それでは「神宮美術館」へ行きましょう、ということで歩き始めたのですが、美術館は午後4時で入館終了、ということと、道を間違えたということからあきらめ、バスで宿へ向かうこととしました。

実は、美術館のほかにも別宮の「月読宮」「倭姫宮」「月夜見宮」にも行きたかったのですが、時間的に難しかったです。
もし、また伊勢に来る場合には、これらの別宮を含めて日程調整しよう。

で、バスですが「内宮」行きに乗りまして、おはらい町を下見して宿に向かうこととしました。

内宮でバスを降りたときはもう5時になろうという時でしたから、あまり人もおらず、店じまいをする最中でした。
そういう状況でしたので割とのんびり散策することができました。



おかげ横丁の入口ですが、ほんと、誰もいません。


宿も近いということで、ほっとしましたし、お土産に買っていけるものでもないので(日程の都合上)有名な「赤福」に行き、赤福食べました。





我々が最後でした。

その後宿に到着、温泉に浸り、お酒を飲んで、疲れを癒しました。

さて、明日はいよいよ内宮へ。早朝参拝する予定です。
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伊勢・二見浦 ー退職記念旅行その1ー

2017-07-04 14:49:10 | 観た、聴いた
3月31日に夫婦そろって退職し、ほぼ40年の公務員生活に別れを告げた。
我が地方では、退職をすると夫婦で旅をする、という風習(?)があり、退職後は多くの人から「どこに行くの?」と聞かれていた。

しかし、こちらは4月1日から新たな仕事を始めるわけで、家庭の事情もあり、まあ落ち着いてからぼちぼちと、と思っていた。
そうしたら、思いがけず子供たちと母からプレゼントという形で旅行、という提案があり、ありがたく「のった」のである。

そうなると、問題は「行先」である。
我々夫婦は、一度は行ってみたいところとして「伊勢神宮」と「出雲大社」を挙げていたのだが、無事に退職することができたことに感謝するため「伊勢」を選択したのでありました。
それぞれ別々に希望を述べるといろいろと面倒なことになるので、とにかく「伊勢神宮参拝」を中心とした旅程を組んだのであります。

通常、伊勢へ行くとなれば「伊勢・志摩」ということで、お伊勢参りと志摩の観光というセットが考えられるが、どうも「志摩」は派手すぎるということもあり、志摩方面にはいかないこととした。

それから共通して行きたいところは「馬篭・妻籠」ということになり、それではそのあたりをつないで行こう。
では、私としては「名古屋城」「松本城」を見たい!といいはり、次のような旅となったのでありました。

伊勢神宮参拝~名古屋城~馬篭・妻籠~松本城
そして最終日は首都圏へ戻り、鎌倉を最終地点としたのでありました。

というわけで、これから何回続くかわかりませんが、その旅の模様とか感じたことなどをつづっていこうと思っているのであります。

さて、旅立ちの前夜6月26日に天気予報を見ると、行先は「曇り時々雨」もしくは「雨時々曇り」でありました。
私はほぼ完ぺきな「晴れ男」そして我が妻は「雨女」
そして梅雨時。
これは天気については仕方がないと、まあ「雨のナンタラ」というのもそれなりに風情があるのではないか、と思い(この夫婦はポジティブが身上です)
折り畳み傘を荷物に詰め込んだのであります。

6月27日、どんよりとした雲が立ち込める朝、出発です。
最寄りの東北新幹線の駅まで車で向かい、いよいよ出発。若干寒い。
始発電車なので、新幹線通勤の人が多いのでありますが、この日はなぜか「観光スタイル」の中高年が多い。
新幹線に乗り込むと、本当に、観光客が多かったのであります。

無事、東京駅に到着し今度は東海道新幹線に乗り換え。
こちらはビジネスマンがほとんどで、すこーしだけ「遊んでて申し訳ないね」という気持ちになるが、心の大部分は「人が仕事をしている時に遊んでいるというのはホントにいいものだ!」と叫んでいる。

これまでも何回か二人で旅をしているが「富士山」が見えたためしがない。
今回も、これまでと同様に富士山は見えない。

ちなみに今回の旅の友の文庫本は「みをつくし料理帖-八朔の雪-」(高田郁)である。
しかし、何かに向かっているときは心がざわついて読書に専念できない。

そうこうしている(窓の外を見たり、居眠りしたり)うちに名古屋駅到着(10時48分)!

ここで、近鉄に乗り換える。
近鉄の「伊勢志摩ライナー」のデラックスシートなのだ。
11時10分発で目的地の伊勢市駅には12時32分到着。
考えようによっては、なにも普通のシートでも十分、ということもあるが、これから先乗ることもあるまいと、選択したのだ。







快適でしたねえ。このままずっと乗っていたかった。
この先に風光明媚な景色が広がるかと思うと、ちょっと残念でしたね。

というわけで、伊勢市駅に到着です。


ここの手荷物預かり所では、宿まで荷物を届けるサービス(有料です)があり、それを利用して大きな荷物は宿に送り、我々は身軽になりました。
そして向かったのは「二見浦」であります。
いろいろな情報によると、伊勢神宮参拝は「二見興玉神社」で身を清め、続いて「外宮(豊受大神宮)」そして「内宮(皇大神宮)」と回るのが正式とのこと。
その情報に従って、伊勢市駅から二見浦へJRで向かったのであります。

伊勢市駅に到着した時から思っていたのでありますが、参宮線に乗り込むと、いよいよ不安になってきました。
「誰もいない!」
2両の車両に乗っている観光客は我々のみなのである。

二見浦駅に到着してもガラガラで、いったいどうしたんだろうか?もしかしてきてはいけない時期だったのだろうか?でもそんなことはどの情報を見ても書いていなかった。

で、駅から神社・夫婦岩まで歩くかタクシーかで迷ったのだけれど、どれくらいの時間でいけるのか不安だったので、タクシーにした。
タクシーの運転手さんから、事情を聴取!
まず、この季節には観光客が極端に少ない、そして今日は平日、天気も良くないし。
ということで、ガラガラなのだということ。

ガラガラの街を抜け、二見浦到着。
ホントに人がいません。



二見興玉神社の前の茅の輪をくぐり(左回りに1回、右回りに1回、そして真ん中から1回)お参りをして、御朱印をいただく。

ちなみに、私、近年は御朱印を集めています。

そして夫婦岩を見学。


タクシーの運転手さんに帰りはタクシーもいないので、もし使うのであればということで、電話番号を教えてもらったのですが、歩いて駅へ向かうことにした。実はもっと滞在時間が長くなるのかと思っていたのですが、何にもないので、帰ることにしたのです。
途中、お土産屋さんとかの通りを歩きましたが、ほとんど閉まっていたので、ただ歩くだけでした。

二見浦駅から伊勢市駅に戻り、いよいよ「外宮」であります。

つづく

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信州上田別所温泉

2015-08-28 19:51:44 | 観た、聴いた
本日は、夏休みをいたただき、我々夫婦の恒例、夏の旅行である。

本年は、富岡製糸場を見て、真田の歴史がメインテーマ。

というわけで、本日はなんと、朝3時にじたくを出発し東北道を南下し、9時15分に富岡製糸場に到着。
午前中は富岡で過ごし、午後は長野県(信州)に上田移動。
来年の大河ドラマの真田氏の発祥の地である、上田市の真田で歴史館や城跡を観て、上田市の上田城址を見た。

ちなみに私は真田の歴史については上田を含めて2度目の訪問。
更に、真田氏の中では真田信之の大ファンである
そして今宵は、別所温泉に泊。いあやいや大幸福である。

本来であれば、本日巡ったところの写真をのせながら紹介するところであるが、何しろ「別所ワイン」が大変美味しく、それどころではなかったので、後日素面の時に再度報告しようと思う。

ちなみに明日は、松代と小布施を巡り、長野(善光寺)に泊。

たぶん明日も酔っているとは思うが、なんとかブログはいきたいと思っています。



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雨の一目千本桜 (宮城県柴田町) 2015.4.11

2015-04-12 17:39:23 | 観た、聴いた
昨日、生憎な天気の中、桜の名所で名高い「一目千本桜」を観に行ってきた。

雨が降っていたので、迷ってはいたのだが、日曜日にはどうしても外せない用事があるので、出かけるには土曜日しかなかった。

私は何回か一目千本桜を見たことがあるが相棒が見たことがないということ、今年は桜の開花が早くゴールデンウィークまでは待てないこと、そして、天候が雨ならばあまり人では出ないだろう、ということも出かける要因であった。

今回は、柴田町の船岡城址から眺めてみようと決めて出かけた。
通常ならば11時ころに船岡城址に到着した場合は、先ず途中で交通渋滞、更に駐車場に入るまでに相当の待ち時間があると思うのだが、今回はすんなりと駐車場に入れたのである。

駐車場から「桜坂」を登って城跡に到着。この頃には雨がやみ明るくなってきたのである。
足元が悪いので、そのあたりを散策するより、頂上から眺めてみようとスロープカーに上ることとした。

その待ち時間に一枚。


桜(いわゆるソメイヨシノ)と枝垂桜、水仙、レンギョウなどが咲いており、晴れていればどれだけいいカンジだろうと想像。

さて、スロープカーに乗る。


大体4分で頂上に到着する。ちなみに歩くと15~20分くらいかかるらしい。

スロープカーからの眺めも一枚。


頂上から、先ずは柴田町の「船岡駅」方面


続いて、大河原町方面を


これも晴れていればもっともっと素晴らしいのだろうが、そのかわり人が少なく、ゆっくりと景色を楽しみ、晴れていた時のことを想像。

頂上からは、歩いてゆっくりと下ってきた。急な坂ではあるが辺りの景色を眺めながら降りてきた。

さて、船岡城址といえば「伊達騒動」の一方の主役「原田甲斐」の領地である。
原田甲斐は、一関城主の伊達兵部と組んで伊達家を貶める大悪人とされていたが、山本周五郎の「樅ノ木はのこった」でそれまでの評価が覆った。
私の祖母などは、原田甲斐は大悪人として「樅ノ木はのこった」のストーリーは認めなかった。

ちなみに、原田甲斐の首は私の住んでいる登米市に葬られている。
さらに、原田甲斐の正室の実家も登米市にあり、事件の後、改易されている。

というようなことを思いながら、その「樅ノ木」を観に行くと、眼下に、本年3月に作られた「しばた千桜橋」が見えた。


ということで、橋まで降りて桜を見ることにした、
橋に到着したこと、丁度電車がやってきたので


このあと、大河原に向かったのであるが、船岡城址で歩き疲れたため、車窓からの花見にとどめたのであった。

晴れた日にぜひ訪れたいが、平日でなければ、なかなかゆっくりと桜や景色を楽しむことはできないのであろう。


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金田一耕助シリーズ5作品一挙放映 wowow

2015-03-05 22:49:04 | 観た、聴いた
wowowで、金田一耕助シリーズを放映するという予告見て、どうしようか、と思っていたのであるが、月曜日に「犬神家の一族」を見てしまってから、とうとう5日間、なんだかやと思いながら見てしまった。

というものの「犬神家」は全部見たが、月曜日の「悪魔の手毬唄」は30分くらい経ってから見たし、火曜日の「獄門島」は1時間経過したのち、水曜日の「女王蜂」は1時間30分経過してからだった。

そして今日の「病院坂の首縊りの家」は最初から、覚悟を決めて、見る気満々で、見ている。

このシリーズ特徴は、豪華出演者、特に女優がすごいこと。そして、これまでの日本ではあまりなかった犯人役が主演級、というか、大女優であること。

シリーズも3作くらいになると、誰が犯人役を演じるのか?ということが、重要なことになっていった。

ネタバレ、というか、もうすでに多くの人が知っていることだから許されると思うのだが「犬神家」では高峰三枝子、「悪魔の」では岸恵子、「獄門島」では司葉子。
いやあ、犯人役がこんなに美しく撮られているなんて、というのは、当時の私の心底からの感想である。

そして、女王蜂では、高峰三枝子、岸恵子、司葉子とシリーズのヒロインが共演したのであるから、更にスゴイ、のであるが、私はあまりこの作品は好きではありません。

豪華出演陣、というのは、脇役に登場する、草笛光子、三木のり平、大滝秀治、白石加代子、加藤武など名優のことでもあり、私的には、坂口良子、萩尾みどりなども今見ると懐かしい。

さて、本日の「病院坂」がこのシリーズの中でも最も気に入っている、というか、気になる作品である。

その要因は桜田淳子が出演しているからである。
当時、私は、桜田淳子ファンであったので、ものすごく心配してみたものであった。というかドキドキしてみていた。

というのは、前作の「女王蜂」で、鳴り物入りでデビューした中井貴恵が、仕方ないといえ仕方ないのであるが、豪華女優陣に囲まれてまったく存在感を出せないでいたからである。更に、やっぱり演技が下手だった。

なので、物語のスジよりも、桜田淳子はどうか?という視点でこの「病院坂」を観ていたのであった。
その後も、この映画を見ると、どうしてもそっちのほうに行ってしまう。
佐久間良子があんなに奇麗なのに・・・

桜田淳子も、恵まれていたといえば恵まれていた。中井貴恵のようにものすごい女優たちに囲まれていたわけではないので。

というわけで、今回はその当時の興奮からは相当に冷静になってみたのであるが、やっぱり芝居はあまりうまくないね。だから、一人二役でエキセントリックなほうを演じていた時のほうがいいね。押さえた性格の女の子の場合は、チョットネ、だったかな。

まあ、それでも、なんといいますか、映画って、女優を綺麗に美しく表現しますね。
そんなことを、感じた5日間でした。

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とうほく蘭展&バラとガーデンフェスタ2015

2015-02-04 22:39:12 | 観た、聴いた
1月29日から2月1日まで、とうほく蘭展&バラとガーデンフェスタ2015 が仙台港近くの夢メッセで行われた。

2008年に初めて行って以来、訪れるのが恒例のようになって、2011年からは毎年訪れている。

今年は会場に着いたときに、ちょうど「フラガールズ」のショウが行われていた。



ものすごい人だかりで、近づくことができなかった。

今年の最優秀作品

そして会場に飾れている花たち。
 

  

私は、何かを育てる、つまり食物を育てて「花を咲かせる」とか「結実させる」、あるいは動物を育てる、ということは苦手というか、あまり興味がないのであるが、花を咲いた植物を観るとか実を食するとかはすきである。
したがって、どうやってこういう花を育てるのか、その苦労はどうなのか、なんてことには興味をしめさず、ただ花を見て歩くだけである。

それで、今年の蘭展であるが、なんだか「地味」というのが印象である。
毎年「華やか」であることが、会場に赴く理由なのであるが、今年はちょっとがっかりであった。
まあ、よく言えば、落ち着いた風景、というカンジであろうか。





ガーデニングのほうも見てきたのであるが、やっぱり落ち着いた雰囲気で、まあ来訪者の年齢層が高いのでそれに合わせているのだろうが、それでも『こんな華やかなものは実際に自分家の庭にできないな』というのもあっていいのではないだろうか。

蘭とかバラはやっぱり「華やかさ」が特徴と思えるのだが・・・華やかなものの間に「可憐」とか「渋い」花があるというのがいいなあ・・・と素人の感想であります。

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