2014年6月号で、「新」の主人公・神林麻太郎が英国と米国に医学留学に行ってしまったので、これからどうなるのか?しばらくはお休み何だろうなあ、と思っていたら、思っていたより早く2015年2月号で再開である。
オール読物の表紙には
「新春 待望のかわせみ再来!」とある。
物語は『かわせみ』が、今年(何年だかはわからない)の春早々に二度の大嵐で屋根瓦が吹き飛ばされ、庭の松の木が折れて渡り廊下を直撃する被害が発生したところから始まる。
東京全体で被害が多かったころから、復旧に時間を要することで、女主人のるいは、古くから居る嘉吉、お吉、庄吉、お晴以外の奉公人たちをいったん返して、修理をすることとした。
もちろん、宿稼業は休業である。
この被害に関して、今は行方不明となっている神林東吾の実家や、娘千春が嫁いだ清野家、東吾の親友の麻生家などにお見舞いをだし、またそれぞれの家からも見舞いをいただいている。
この辺の描き方が、この物語の特徴で、なんというか、物語の筋というか進み方にはあまり関係のないようなところなのだが(つまりは、この寄り道がこの物語を面白くさせているともいえる)
そうこうしているうちに、神林東吾のよき相棒であった畝源三郎の妻(神林麻太郎の相棒の畝源太郎の母で、旧姓麻生・花世の姑)であり、今は日本橋の近くで娘の千代と古美術商を営んでいる「千絵」(登場人物を紹介するのにその肩書きの長いのもこの物語の特徴)が、この休業中に「お伊勢参り」に誘いに来た。
で、これもすったもんだの末に、るいはお吉と元岡っ引きで深川で蕎麦屋を営み「かわせみ」の股肱の臣を自認している長助を伴にして、お伊勢参りに出かけることにしたのだった。(♪ベンベン)
昔から伊勢まいりには「講」という組織をつくって、世話人が随行して出かけるそうで、出発の日は品川に集合して出かける。
一行は、大店の旦那やその女房などとかわせみ関係者である。
初日は保土ヶ谷まで行く予定であったが、一行はまあ高齢であり、初日は神奈川の泊り。
これが、昔は大名の本陣であったとことということで、ここでも、いろいろと説明があり、昔の大名は・・・なんて話がでてきたりする。
そして次の日、平塚に入る手前で「相模川(別名馬入川)」で渡し船に乗るとき、るいは声を失い、その背後でお吉がかすれた声で叫ぶ。
「若先生」
で、今回は終了。
さて、この若先生とは行方不明になっている神林東吾なのか、それとも英米に留学した神林麻太郎なのか、それとも全然違う「若先生」なのか、なんだか非常に思わせぶりなのであり、2月発売の3月号が待ち遠しいのである。
追伸
今号には「御宿かわせみ」読書会、という対談が掲載されている。
ずっと読んでいる人、初めて読んだ人、がいろいろな感想を述べている。
一読あれ。
「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
オール読物の表紙には
「新春 待望のかわせみ再来!」とある。
物語は『かわせみ』が、今年(何年だかはわからない)の春早々に二度の大嵐で屋根瓦が吹き飛ばされ、庭の松の木が折れて渡り廊下を直撃する被害が発生したところから始まる。
東京全体で被害が多かったころから、復旧に時間を要することで、女主人のるいは、古くから居る嘉吉、お吉、庄吉、お晴以外の奉公人たちをいったん返して、修理をすることとした。
もちろん、宿稼業は休業である。
この被害に関して、今は行方不明となっている神林東吾の実家や、娘千春が嫁いだ清野家、東吾の親友の麻生家などにお見舞いをだし、またそれぞれの家からも見舞いをいただいている。
この辺の描き方が、この物語の特徴で、なんというか、物語の筋というか進み方にはあまり関係のないようなところなのだが(つまりは、この寄り道がこの物語を面白くさせているともいえる)
そうこうしているうちに、神林東吾のよき相棒であった畝源三郎の妻(神林麻太郎の相棒の畝源太郎の母で、旧姓麻生・花世の姑)であり、今は日本橋の近くで娘の千代と古美術商を営んでいる「千絵」(登場人物を紹介するのにその肩書きの長いのもこの物語の特徴)が、この休業中に「お伊勢参り」に誘いに来た。
で、これもすったもんだの末に、るいはお吉と元岡っ引きで深川で蕎麦屋を営み「かわせみ」の股肱の臣を自認している長助を伴にして、お伊勢参りに出かけることにしたのだった。(♪ベンベン)
昔から伊勢まいりには「講」という組織をつくって、世話人が随行して出かけるそうで、出発の日は品川に集合して出かける。
一行は、大店の旦那やその女房などとかわせみ関係者である。
初日は保土ヶ谷まで行く予定であったが、一行はまあ高齢であり、初日は神奈川の泊り。
これが、昔は大名の本陣であったとことということで、ここでも、いろいろと説明があり、昔の大名は・・・なんて話がでてきたりする。
そして次の日、平塚に入る手前で「相模川(別名馬入川)」で渡し船に乗るとき、るいは声を失い、その背後でお吉がかすれた声で叫ぶ。
「若先生」
で、今回は終了。
さて、この若先生とは行方不明になっている神林東吾なのか、それとも英米に留学した神林麻太郎なのか、それとも全然違う「若先生」なのか、なんだか非常に思わせぶりなのであり、2月発売の3月号が待ち遠しいのである。
追伸
今号には「御宿かわせみ」読書会、という対談が掲載されている。
ずっと読んでいる人、初めて読んだ人、がいろいろな感想を述べている。
一読あれ。
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