読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

雨の一目千本桜 (宮城県柴田町) 2015.4.11

2015-04-12 17:39:23 | 観た、聴いた
昨日、生憎な天気の中、桜の名所で名高い「一目千本桜」を観に行ってきた。

雨が降っていたので、迷ってはいたのだが、日曜日にはどうしても外せない用事があるので、出かけるには土曜日しかなかった。

私は何回か一目千本桜を見たことがあるが相棒が見たことがないということ、今年は桜の開花が早くゴールデンウィークまでは待てないこと、そして、天候が雨ならばあまり人では出ないだろう、ということも出かける要因であった。

今回は、柴田町の船岡城址から眺めてみようと決めて出かけた。
通常ならば11時ころに船岡城址に到着した場合は、先ず途中で交通渋滞、更に駐車場に入るまでに相当の待ち時間があると思うのだが、今回はすんなりと駐車場に入れたのである。

駐車場から「桜坂」を登って城跡に到着。この頃には雨がやみ明るくなってきたのである。
足元が悪いので、そのあたりを散策するより、頂上から眺めてみようとスロープカーに上ることとした。

その待ち時間に一枚。


桜(いわゆるソメイヨシノ)と枝垂桜、水仙、レンギョウなどが咲いており、晴れていればどれだけいいカンジだろうと想像。

さて、スロープカーに乗る。


大体4分で頂上に到着する。ちなみに歩くと15~20分くらいかかるらしい。

スロープカーからの眺めも一枚。


頂上から、先ずは柴田町の「船岡駅」方面


続いて、大河原町方面を


これも晴れていればもっともっと素晴らしいのだろうが、そのかわり人が少なく、ゆっくりと景色を楽しみ、晴れていた時のことを想像。

頂上からは、歩いてゆっくりと下ってきた。急な坂ではあるが辺りの景色を眺めながら降りてきた。

さて、船岡城址といえば「伊達騒動」の一方の主役「原田甲斐」の領地である。
原田甲斐は、一関城主の伊達兵部と組んで伊達家を貶める大悪人とされていたが、山本周五郎の「樅ノ木はのこった」でそれまでの評価が覆った。
私の祖母などは、原田甲斐は大悪人として「樅ノ木はのこった」のストーリーは認めなかった。

ちなみに、原田甲斐の首は私の住んでいる登米市に葬られている。
さらに、原田甲斐の正室の実家も登米市にあり、事件の後、改易されている。

というようなことを思いながら、その「樅ノ木」を観に行くと、眼下に、本年3月に作られた「しばた千桜橋」が見えた。


ということで、橋まで降りて桜を見ることにした、
橋に到着したこと、丁度電車がやってきたので


このあと、大河原に向かったのであるが、船岡城址で歩き疲れたため、車窓からの花見にとどめたのであった。

晴れた日にぜひ訪れたいが、平日でなければ、なかなかゆっくりと桜や景色を楽しむことはできないのであろう。


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新・御宿かわせみ お伊勢参り4 平岩弓枝 オール読物2015年4月号

2015-04-08 22:46:49 | 読んだ
「かわせみ」の修繕のため、いせ休業をしている間にということで、伊勢参宮に参加した、かわせみの「るい」と「お吉」、そして畝源三郎の妻・千絵。

道中で、道づれの一行から一人が行方不明となり、一人が水死体で発見されるという事件はあったが、一行はそのまま旅を続けている。

今回は、三島の宿を出立し、富士川に至る。
富士川は、東海道随一の早瀬であり川の難所である。富士川を船で
やっとの思いで渡り、由比の宿に到着するが、宿は何故か人がいっぱい。

6畳に4人で宿泊することになる。
本来は、3人で1間であったのだが、小泉屋の夫婦の妹・久江を引き受けざるを得なくなったのである。

この小泉屋は、婿養子の五郎兵衛が妻の幸江に頭が上がらず、五郎兵衛の妹であり出戻りの久江は、幸江に女中いかに扱われている。

それがなぜ、わざわざ伊勢参宮についてきたのか、ということを、るいと千絵と吉が話し合っている最中、またも事件が発生する。

先ず、道中の先が山崩れで足止めとなっていること。
そして、一行の中の薬種問屋の大阪屋が食あたりとなったこと。
である。


次の日は雨と雷のため、旅立ちを伸ばすこととなった。

その時、るいに客が現れる。
麻生宗太郎の弟の今大路宗二郎であった。

ということで、今回はどうも「伏線」で終わってしまったようである。

すでに第1回目の事件は発生したのであるが、今後伊勢にたどり着くまでまた何か起きるのか、はたまた伊勢で何か起きるのか、楽しみである。
楽しみではあるが、もう少し、物語は早く進まないのかなあ、という気持ちもある。

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弘法大師空海(上・中・下) ジョージ秋山 新人物文庫

2015-04-05 21:45:21 | 読んだ
年度末のバタバタに続いて、年度初めのソワソワがあって、なかなかブログを更新することができなかった。

昨日は、午後からテレビでスポーツ観戦をしていたのだった。

先ずは、女子バスケットの第16回Wリーグ・プレーオフ・ファイナル第2戦、JX-ENEOSサンフラワーズ対富士通レッドウェーブ。応援していた富士通が負けた。

プロ野球、楽天対ロッテは、エース則本で1対3。応援している(ファンクラブ会員でもある)楽天が負けた。

そして、女子バレーボールのプレミアリーグファイナルで 久光製薬スプリングス対NECレッドロケッツ。応援していた久光製薬が負けた。

今日は、私が所属している野球のリーグ戦の開幕。
昨日から準備万端整えていたのに、雨で中止。

女子バスケットは、最後の最後(残り5分50秒)で追いつかれ、そして逆転され、富士通が負けました。
プロ野球は、先制し逆転され逆転し逆転され逆転し、楽天が勝ちました。

というわけで、なんというか落ち着かない、そしてイライラする土日を過ごしていたのであります。

それで、ブログの更新も「なんだかなあ」という気持ちでいたのですが、21時を過ぎて「やっぱりやらなければ!」という気持ちになったのであります。


さて「弘法大師空海」であります。

司馬遼太郎著の「空海の風景」という小説がありますが、私はどうしても先に進むことができず、未了のまま本をしまっている状態である。
どうも、あの小説の空海は読み進めようという主人公としての魅力に欠けている、というのが私の感想であります。

なので、この際、漫画で入門して、それから再度チャレンジしようか、ということで、この本をネットで購入したのである。
つまり、空海の一生をとりあえず把握してから、という思いであった。

しかし、この漫画は一生を描いてはいない。
生まれてから京に上り、僧になり、遊仙という人物から「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」というのを授けられるところまでであり、唐に渡り帰国して・・・というところはないのである。

だから、私の「狙い」は見事に外されたのである。
更に、なんだか難しい。
漫画、だからもう少しわかりやすいのではないか、と思っていたのであるが、やっぱり、そもそもが難しいので、それを簡単に表現するのは大変なのである。

人はなぜ生きるのか?
どう生きるべきなのか?
幸福とはどういうことなのか?

といった根源的なものを突き詰めていくと、やっぱり難しい。

そして、こう生きていったらどうなのか、ということを思いついたとしても、人間が本来持っている「欲」をどう制御するのか、という問題にぶち当たる。

いい言葉の部分には付箋をはってみたものの、なかなかどうして、というか、やっぱり難しい。

というわけで、一回はさらっと流して読んでみたのである。

また、読みたい、と思った時が勝負、なのだと思う。

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