「AV女優」とこの「AV女優2」は以前に読んでいたのであったが、なんだか吸い込まれるように「AV女優2」を買って読んでしまった。
というのは、著者の永沢光雄が好きだからである。
実は、この本とは別に「声をなくして」というのも買った。
永沢光雄は故人である。
2006年11月に亡くなっている。
アルコールによる肝臓障害である。
で、2002年に下咽頭ガンで声を失っている。
というようなことを知っていて「声をなくして」を読んでみようとやっと思ったのだが、多分、辛くて読み難いだろう、とも思ったので、ではその合間にバカバカしい「AV女優2」も読もう、どこにしまってしまったかわからない本を探すより買ったほうが早い、ということもある。
で、「声をなくして」はつらい。
そんなこんなでAV女優2を読み終えてしまった。
実はAV女優2の読書感想文は、2002年に既に書いてある。
(嘉壽家堂本店の読書日記2002年参照)
初めて読んだときと今の印象は違う。
というのは、初めて読んだときはインタビューをされているAV女優のほうに目というか気持ちというか、つまり視点がそちら側に多く行っていたのであるが、今回はインタビューをする側、つまり永沢光雄のほうに重点が移ったのである。
そうして感じたものは、この「AV女優」とは、単独としてはインタビューではあるが、まとめてみると「私小説」ではないか、ということである。
いわゆる「私小説」というのはあまり好きな分野ではないので、あまり読むことはない。
なので、はっきりと「私小説」と言い切ることには自信がないのだが・・・
しかし、この「AV女優」は、インタビューという形をとっているが、そしてインタビューをされる側の「おんなのこたち」を描こうとしているが、実はそこに描かれているのは「永沢光雄」なのである。
焼酎を飲みながらインタビューをする。
相手の内側に鋭く突っ込むことはしないが、どちらかといえば「ぬるい」インタビューである。しかし読み終えてみると、ものすごく突っ込んでいる。
その突っ込んでいるのは「おんなのこ」たちだけでなく、自分自身にもである。
だから、インタビューをして永沢光雄は傷ついている。
もっといえば、傷つくことを求めている。
体が生きるためには「酒」は絶対ダメなのに、精神的に生きるために酒を飲む、そんな永沢光雄だから、インタビューをすることで傷つくのは自分なのにインタビューを続ける。
ああ、一回会って話をしてみたかった。
多分「うんざり」するかもしれないが、それでも話をしてみたかった。
だけど、読書はやめられない。
「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
というのは、著者の永沢光雄が好きだからである。
実は、この本とは別に「声をなくして」というのも買った。
永沢光雄は故人である。
2006年11月に亡くなっている。
アルコールによる肝臓障害である。
で、2002年に下咽頭ガンで声を失っている。
というようなことを知っていて「声をなくして」を読んでみようとやっと思ったのだが、多分、辛くて読み難いだろう、とも思ったので、ではその合間にバカバカしい「AV女優2」も読もう、どこにしまってしまったかわからない本を探すより買ったほうが早い、ということもある。
で、「声をなくして」はつらい。
そんなこんなでAV女優2を読み終えてしまった。
実はAV女優2の読書感想文は、2002年に既に書いてある。
(嘉壽家堂本店の読書日記2002年参照)
初めて読んだときと今の印象は違う。
というのは、初めて読んだときはインタビューをされているAV女優のほうに目というか気持ちというか、つまり視点がそちら側に多く行っていたのであるが、今回はインタビューをする側、つまり永沢光雄のほうに重点が移ったのである。
そうして感じたものは、この「AV女優」とは、単独としてはインタビューではあるが、まとめてみると「私小説」ではないか、ということである。
いわゆる「私小説」というのはあまり好きな分野ではないので、あまり読むことはない。
なので、はっきりと「私小説」と言い切ることには自信がないのだが・・・
しかし、この「AV女優」は、インタビューという形をとっているが、そしてインタビューをされる側の「おんなのこたち」を描こうとしているが、実はそこに描かれているのは「永沢光雄」なのである。
焼酎を飲みながらインタビューをする。
相手の内側に鋭く突っ込むことはしないが、どちらかといえば「ぬるい」インタビューである。しかし読み終えてみると、ものすごく突っ込んでいる。
その突っ込んでいるのは「おんなのこ」たちだけでなく、自分自身にもである。
だから、インタビューをして永沢光雄は傷ついている。
もっといえば、傷つくことを求めている。
体が生きるためには「酒」は絶対ダメなのに、精神的に生きるために酒を飲む、そんな永沢光雄だから、インタビューをすることで傷つくのは自分なのにインタビューを続ける。
ああ、一回会って話をしてみたかった。
多分「うんざり」するかもしれないが、それでも話をしてみたかった。
だけど、読書はやめられない。
「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
