お久しぶりです。
3月はやっぱり何かと御用が多くて、更新できないままにいました。
さて、私は決して「映画ファン」ではありません。
それでも、18~19歳ころ、一人でアパート暮らしをしていて、テレビのない生活の時、毎週のように川崎の映画街へ出かけて、お金が許す限り映画を見ていた時期があった。
この本の著者:鹿島茂氏はフランス文学の教授であるが、その青春時代に映画を見ていた。
「1970年から77年までの8年、年平均3,4000本の割合で映画を見た」
とのこと。
この前文(開館の辞)の最初にこれが書いてあったのを見て、すぐ購入した。
それは、青春時代の話、特に夢中になったものについての話は面白いということと、これまでも、著者の書いたものを月刊誌で読んでいて面白いものを書く人だという印象があったので「絶対に面白い」と思ったのである。
本書は12人の「怪優」が紹介されている。
01 荒木一郎
02 ジェリー藤尾
03 岸田森
04 佐々木孝丸
05 伊藤雄之助
06 天知茂
07 吉澤健
08 三原葉子
09 川地民夫
10 芹明香
11 渡瀬恒彦
12 成田三樹夫
著者が好みの映画は、B・C級のいわゆる「プログラムピクチャー」(意味はウィキペディアでどうぞ)
さらに著者は「コレクター的情熱」からシリーズものはすべて観なくては気が済まない。
ということで、多くの映画を見たのであるが、それで「脇役残像現象」が刻み込まれた。
ということから、強烈な印象を残した「脇役」たちが青春の思い出とともに著者の心に刻まれ、この本となったのである。
紹介された俳優たちには私の知らない人もいる。そもそも、紹介された映画は全く見たことがない。
それでも、この本を読んで面白いと感じられたのは、やっぱり著者の熱い思い出が文章ににじみ出ているからだろうと思う。
更に、脇役たちの普通に見れば「かっこ悪い」ところを「カッコイイ」と感じるところだと思う。
今でいえば「お宅」のような人なのだが、そこはそれ大学教授、言葉が違う。
インテリの言葉ゆえに、表現が高尚なのである。
それに情熱が加わるので、見たことのない映画やあまり知らない俳優たちが活き活きと描かれている。
ちなみに、この本は非常に面白く読んだのであるが、紹介されている映画を観ようとはあまり思わないのは、やっぱり私、映画好きではないからなのだろう。
「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
3月はやっぱり何かと御用が多くて、更新できないままにいました。
さて、私は決して「映画ファン」ではありません。
それでも、18~19歳ころ、一人でアパート暮らしをしていて、テレビのない生活の時、毎週のように川崎の映画街へ出かけて、お金が許す限り映画を見ていた時期があった。
この本の著者:鹿島茂氏はフランス文学の教授であるが、その青春時代に映画を見ていた。
「1970年から77年までの8年、年平均3,4000本の割合で映画を見た」
とのこと。
この前文(開館の辞)の最初にこれが書いてあったのを見て、すぐ購入した。
それは、青春時代の話、特に夢中になったものについての話は面白いということと、これまでも、著者の書いたものを月刊誌で読んでいて面白いものを書く人だという印象があったので「絶対に面白い」と思ったのである。
本書は12人の「怪優」が紹介されている。
01 荒木一郎
02 ジェリー藤尾
03 岸田森
04 佐々木孝丸
05 伊藤雄之助
06 天知茂
07 吉澤健
08 三原葉子
09 川地民夫
10 芹明香
11 渡瀬恒彦
12 成田三樹夫
著者が好みの映画は、B・C級のいわゆる「プログラムピクチャー」(意味はウィキペディアでどうぞ)
さらに著者は「コレクター的情熱」からシリーズものはすべて観なくては気が済まない。
ということで、多くの映画を見たのであるが、それで「脇役残像現象」が刻み込まれた。
ということから、強烈な印象を残した「脇役」たちが青春の思い出とともに著者の心に刻まれ、この本となったのである。
紹介された俳優たちには私の知らない人もいる。そもそも、紹介された映画は全く見たことがない。
それでも、この本を読んで面白いと感じられたのは、やっぱり著者の熱い思い出が文章ににじみ出ているからだろうと思う。
更に、脇役たちの普通に見れば「かっこ悪い」ところを「カッコイイ」と感じるところだと思う。
今でいえば「お宅」のような人なのだが、そこはそれ大学教授、言葉が違う。
インテリの言葉ゆえに、表現が高尚なのである。
それに情熱が加わるので、見たことのない映画やあまり知らない俳優たちが活き活きと描かれている。
ちなみに、この本は非常に面白く読んだのであるが、紹介されている映画を観ようとはあまり思わないのは、やっぱり私、映画好きではないからなのだろう。
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