東野圭吾の「湯川学<探偵ガリレオ>シリーズ」である。
長期連載が4月号で最終回を迎えた。
この最終回で題名の「聖女の救済」の意味がわかることになる。
この最終回では<犯人もトリックもわかっているがその証拠を示せない>というジレンマと殺人動機の明確な解明が行われる。
以下「ネタばれ」になるやもしれないのでご勘弁願いたい。
今回の殺人事件は、1回目の殺意に基づく殺人手段を設定したにもかかわらずそれを長い間実施せず、2回目の殺意でその手段を実行したことに、複雑さがあった。
新しい設定といえば新しい形なのである。
殺してやる!と思って、その手段を考えて実行する場合は、大きな偶然がないかぎり完全犯罪は難しいが、そこでいったん立ち止まって、いわば殺意の時間差とアリバイを作ると、完全犯罪の率は高くなる。
ということが、今回の主題だったのではないか。
それにしても、湯川学、スルドイ。そして草薙刑事・・・ガンバレ!
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今回の殺人事件は、1回目の殺意に基づく殺人手段を設定したにもかかわらずそれを長い間実施せず、2回目の殺意でその手段を実行したことに、複雑さがあった。
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