読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

新・御宿かわせみ お伊勢参り4 平岩弓枝 オール読物2015年4月号

2015-04-08 22:46:49 | 読んだ
「かわせみ」の修繕のため、いせ休業をしている間にということで、伊勢参宮に参加した、かわせみの「るい」と「お吉」、そして畝源三郎の妻・千絵。

道中で、道づれの一行から一人が行方不明となり、一人が水死体で発見されるという事件はあったが、一行はそのまま旅を続けている。

今回は、三島の宿を出立し、富士川に至る。
富士川は、東海道随一の早瀬であり川の難所である。富士川を船で
やっとの思いで渡り、由比の宿に到着するが、宿は何故か人がいっぱい。

6畳に4人で宿泊することになる。
本来は、3人で1間であったのだが、小泉屋の夫婦の妹・久江を引き受けざるを得なくなったのである。

この小泉屋は、婿養子の五郎兵衛が妻の幸江に頭が上がらず、五郎兵衛の妹であり出戻りの久江は、幸江に女中いかに扱われている。

それがなぜ、わざわざ伊勢参宮についてきたのか、ということを、るいと千絵と吉が話し合っている最中、またも事件が発生する。

先ず、道中の先が山崩れで足止めとなっていること。
そして、一行の中の薬種問屋の大阪屋が食あたりとなったこと。
である。


次の日は雨と雷のため、旅立ちを伸ばすこととなった。

その時、るいに客が現れる。
麻生宗太郎の弟の今大路宗二郎であった。

ということで、今回はどうも「伏線」で終わってしまったようである。

すでに第1回目の事件は発生したのであるが、今後伊勢にたどり着くまでまた何か起きるのか、はたまた伊勢で何か起きるのか、楽しみである。
楽しみではあるが、もう少し、物語は早く進まないのかなあ、という気持ちもある。

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