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そして、今から40年以上前の事。
ミカドアゲハの食樹を図鑑で調べるとオカタマ、タイザンボクと書かれていた。
そして、そのタイザンボクは通っていた学校の校庭にもあったのだが、その葉に触れて、この木ではないと思った。
何故ならば、その葉は虫が食うとは思えないような厚くてガチガチの葉だったのだ。
では、ミガドアゲハが食べるタイザンボクは、いったいどんな木なんだ!
その疑問は数年後の修学旅行で分かった。
薩摩藩の第19代当主であった島津光久によって造園されたという鹿児島の仙巌園(別名-磯庭園)を訪れた時の事、園内にタイザンボクと表記され大きな木があったのだ。
あっ!これが、あのミカドが食べるタイザンボクであるならば校庭にもあったものと同じじゃん。
ん…
だとすると、このガチガチの固い葉をどんな風に食べるのよ!
なーんて、いくら考えても子供の頭じゃ無理。(笑
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そして、その疑問を解くカギは翌春にやってきた。
この白くて大きな花が咲く頃に柔らかい大きな葉を広げ、それと時を同じくして、あの固かった古い葉を落とすのです。
これなら食える!
でも、分布はしている事になってるんだけど成虫が飛んでいる姿も見たことないし、幼虫がどんな姿なのかすら分からない。(笑
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良く見るとタイザンボクの柔らかい葉に穴が開いている。
ん?
ん…
その穴の近くをマジマジと探すと鳥のフンみたいなヤツが付いている。
あっ!
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でも、これってアオスジアゲハの幼虫じゃね?
そりゃそうだ、だってアオスジアゲハとは同じ仲間(属)なんだもん。
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ほらぁ、アオスジアゲハの幼虫と何ら変わんないでしょ。
ましてや…
この幼虫を当時の小学生に同定しろなんて言われても無理ってやつですよ。
まぁ、こんな経緯でミガドアゲハが身近なチョウだと判ったんだけど、今では大きくなり過ぎたオガタマやタイザンボクは切られてしまい最近は殆ど見かけなくなりました。
いや…
話は長くなっちゃったけど、今日は現在飼育しているミカドアゲハの餌にとタイザンボクの葉を切ってたら、その葉にも幼虫が付いてました。
最初の幼虫が蛹になる頃には、いつの間にか数も増えてるんだろうなぁ。