錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

同時進行で・・・・

2020年07月26日 | 昆虫・植物

先の沖永良部島に限らず、チョウを追いかけネットを振ると必ずスレやカケのある個体が混じる。
だから・・・
滞在中には、それらと同時進行で採卵も行っていました。
で、その一つが白いナガサキアゲハ。


ただ、採卵を始めたのが島へ到着して3日目だったので、ご覧のように早くに産卵された卵は既に孵化を始めています。
もちろん、新たな母蝶が今でも産卵を続けていますが・・・


そして、もう一つのがシロオビアゲハ。
ただ、こちらは採卵を始めた初日で60卵を得たので母蝶は捕獲した場所へと放しあげました。


で、最後にツマムラサキマダラ。
こいつは孵化が早い。
そして、先に孵化した幼虫は葉を食すことなく他の卵を喰らう。
それも狙っていたかのように・・・
まぁ、この手のチョウは他のチョウに比べると比較的に成長が早いこともあって、競争相手は卵のうちに始末しちゃうんでしょうね。
まぁ、そんな悪癖から孵化を前に1卵ずつ仕分けをするのですが、それでも油断すると兄弟の卵ですら齧ってくれてて残った数は半分ほどに減ってしまった。
そんでもって・・・・
ここ福岡へと帰った今は、追加分のナガサキアゲハの他にコノハチョウ・アオタテハモドキ・ツマベニチョウの強制採卵を行っています。

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エラブシュリマイマイ

2020年07月26日 | その他の生き物

湿度の高い場所でヒラタクワガタ用のトラップを仕掛けるとマイマイ(かたつむり)が良く集まります。
そして先の沖永良部島では、このエラブシュリマイマイ(Satsuma mercatoria okinoerabuensis)がトラップの匂いに誘われてワラワラと集まってくる。
要するに『飛んで火に入る夏の虫』じゃないけど、立派なサイズのエラブシュリマイマイが苦労することなく手に入るって分けなのです。


しかーし!
広東住血線虫症の一件もあり迂闊には手を出せない。
だから素手での接触は避けて、その後の手洗いも必要となる・・・
で、そうやって得たエラブシュリマイマイはというと、今は中の軟体部分を抜き取って乾燥中。
マイマイ(かたつむり)は飛んだり泳いだりは出来ません。
だから川や海、そして高い山などで隔離されてしまうと、その地域で独特の進化を遂げるのでマイマイの仲間は面白いのです。
と、言うことで・・・・
今回の渡航で得られたエラブシュリマイマイもCherryのコレクションへと変わりました。

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