15年ぶりかな?
このツーソンの街の全景を見渡せる丘にやってきた、昔この街を旅していた頃毎日のようにこの丘に登り、景色と風を魂と体中で感じていた、当時はもうここに来る事はないだろうと思いながらも、全身で深呼吸を何度もしながら意識の片隅で、もし生きていたらまたきっとここに来ると決めていた特別の場所だった、まさか本当にこの地に立てるとは思っていなかったが、意志と行動で実現した事を嬉しく思った、あれから15年間いろいろあったが無事に生きてこれた事に感謝するだけであった。
ふと思った、俺は誰と対話しているのだ?自分だとおもった、自分と向き合える場所、誰でもこういった場所を持っているのかも知れない、あるいは探しているのかも知れない。ニューヨークの人混みの中で何度も孤独を感じた事がある、自分だけではなくあの人もこの人も孤独なんじゃないかなーと感じていた、ところがこの丘の上にたった一人で立ってみると、孤独感を感じない、ただやわらかい風の音と、あたたかい太陽の光が、自分は一人ではない、そして一人で生きてきたのではなかったと、自分の心を代弁して語ってくれた。
巨人が横たわるように見えるツーソンを囲む山脈
この地の代表的な食べ物、タコス
ツーソンの郊外には巨石が多い
旅は続く...