ニューイングランド地方におけるランクルビジネスを素人的で広く浅くではあるが紹介してきた。日本の様に四季があり冬は厳しく長い中でもランクルを維持し使用し続ける人が地球の裏側にも存在する事を知って欲しかった。
カリフォル二アや中西部の乾燥した気候と異なって修理やレストアを依頼される車体の錆は深く広い。錆を削り取り鉄板を接ぎ削り、ある個体はアルミボディに乗せ変えられる。エンジンはオーバーホール、消耗品は交換され時によっては乗せかえられる。ボディーパーツに色を吹き、内装を張り替える。そうやって今日存在しているのがウィンテージランドクルーザーなのだ。即ち東海岸のランクルは西海岸の個体よりも圧倒的に手間がかかっている、愛情を注がれた結果ゆえにに今日存在している、どれ一台として同じ使用は無いと言い切れる程である。
全て生存するランクルにはそれぞれの異なる歴史がある、手を加えた箇所は数知れず。
ランドクルーザーを愛するアメリカ人達が存在する。
彼らの存在を我々日本人はどのように位置付けるのだろうか、もはやランドクルーザーは日本人の物ではない、ランドクルーザーを愛する人々の物だ。
君達のような人々が居てくれて〝ありがとう″と日本人の一人として伝えたい。