写真はGMのVORTEC V8エンジン, GMのSUVのTahoeやYukonあるいは大型ピックアップトラックのSilverado に搭載されている大陸的な大型エンジン。このボーテックエンジンを搭載しているのはアメリカで販売された1965年製のランドクルーザーFJ45LWB(ロングホイールベース)である。
これはe-bayに出品されたFJ45であるが、外見は確かに45のピックアップトラックであるが中身は別物。この製作を行ったのはネバダ州のBTB Products である。彼らは古い40系のランクルにGMエンジンのコンバーテングを得意としている。
そしてもう一台、V8エンジンコンバートの1972年FJ40
350のV8を搭載しているのをはじめ全てのボルトをステンレスに交換し、アルミ二ウムボディ、Man-A-Fre の提供する各種プロテクターを装着した力作の一台。おそらく全てにおいて手を加えている様相だ。(以下詳細)
- All Stainless Steel Hex Head Bolts Throughout
- Custom Paint: Ford Mustang Metallic Forest Green, w/ Black Rally Stripes
- Custom Worth Undercoating inside and out Throughout
- Sound & Heat Deadening Dynomat Firewall and Passenger compartment
- (2) original fullsize hard doors that are painted green to match and have been completely re-built and work perfectly
- Chromed All Hinges, Accessories, & Dash
- LeCarra Chrome & Leather Steering Wheel
- Custom Saginaw Power Steering
- Warn 8274 (8000 lb.) 50th anniv. Winch
- Man-A-Fre Front Bull Bar
- Custom ¼" Steel Diamond Plate Rocker Guards
- 2" Custom Body Lift
- Australian Old Man Emu Springs
- Man-A-Fre Greasable Shackles
- Man-A-Fre Reverse U-Bolts
- Rancho RS 9000 Adjustable Shocks
- Heavy Duty Four Wheel Disc Brakes
- Stainless Steel Brake Lines
- American Racing Wheels
- 35 X 12.5 Goodyear Mud Terrain Tires
- ARB Air Differential Lockers (front & rear) w/ Stainless Steel Air lines
- Warn Lockable Hubs
- Rebuilt Differentials and New Axles
- Powder Coated Frame
- SM420 Granny Low Transmission
- Chevy 350
- High Torque Starter
- RV Cam
- Weiand intake
- Rochester Quadrajet Carb
- FlowMaster Exhaust
- Aluminum 4 Core Radiator
- Serpentine Belt set-up w/ new Water Pump
- Corvette 3 ¼" Headers
- Corvette Chromed Chevy Valve Covers
- Powder Coated Custom 6 Point Roll Cage
- AquaLu Aluminum Custom Tailgate w/Lockable Box
- FloFit Seats w/ Custom Covers
- Pioneer CD & Speakers
- Sony XD Amplifier & Subwoofer
- Several Hitch combinations
- Unimog Lock Jaw
- Military Jeep Trailer: Spring-Over, Painted to Match: w/ Pintle Hook and Tool Box
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近年ビンテージランドクルーザーの値段が高くなっている背景にはこういった再生を希望する人々が存在している。
彼らは古くて動くランクルを求めているのではなく自分好みの車を製作する為の材料としてのランクルを探している。その条件はタイトル保持(車体登録可能)そしてしっかりとしたフレームである。特にランクル40に至ってはModification Potential 、Aftermarket Support (社外部品の供給の量や質)が極めて高いのが特徴である。部品は新、中古共にある、エンジンやボディそしてサスペンションさらにノウハウも蓄積されてきた故に好みの四駆を製作してみようという気持ちがあれば程度の良いフレーム保持車を探す事になる。
しかし同時に再生とカスタムを兼ねた車の製作には金と時間がかかるのも事実である。
結果、e-bay のオークションを観るとオリジナルコンディションと共に以下の3種類のビンテージランクルが存在している。
1、マテリアル(材料)としてのランクル。
2、製作に手を付けたが途中でギブアップのランクル。
3、予算と時間を掛けて完成したランクル。
おおかた、この3つである。
3、の完成したランクルには掛けた予算と手の込み方、そして製作者のセンスなども含めて程度の差が大きい。
今日、ここに紹介した40系はしっかりと金と時間を掛けられて製作された見本としてのランクルである。クラフトマテリアルとしてのもう一つの顔を定着させてしまっているのが40系ランドクルーザーの存在であるという事だ。