ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

2013年03月11日 | 日記

 3月11日、(黙祷)

 

 アメリカでは昨日よりサマータイム(夏時間)が始まった。時計の針を一時間進める事によって デイ ライト セービング タイム (電気代の節約)という口実もある。しかし一番大きな恩恵は仕事が終るアフター5(午後5時)はまだ陽が高く有意義な時間を過ごす事が出来るという得した気分である、即ちもう一仕事出来るという余暇が人々の心に芽生えて来る。このサマータイムという言葉を聴くたびに思い浮かぶのは家族というテーマである。

 

 家族、その存在に初めて気が付いたのは僕が二十歳を迎えた時の春であった。

 

 アメリカ大陸を自転車で一周する計画を立てたのは高校生の時。将来何をやったらいいのか分からない、ならば旅に出てその答えを得てこようと決めたのだった。具体的に計画を立ててビザを取得し、お金を貯め、体を鍛えた、自転車も組める様になった。しかし...英語だけは全くダメ!英語なんぞは喋らなくても何とかなるという訳分からん自信があったのも事実であった。また、びびって後に引けない様に廻りの人々に計画を公表した。すると、とんでもない〇ホがいるという事で新聞の記事になり、テレビのニュースでも紹介された。

...

 飛行機は太平洋を横切り機下には乾燥した大陸が広がっている...とうとう本当にアメリカにやってきたのだ。機体は高度を下げた、窓の外には眩しいロサンゼルスの光景が広がり、パームツリーと赤青黄色の豊富な色をした自動車が縦横無尽に行き交う光景が嬉しかった。

 ロサンゼルスの空港で手続を終えて入国した後、北米一周旅行の出発地サンディエゴまで送迎して頂く為の迎えをベンチに座って待っていた。空港内は賑やかで活気があった、目の前では飛行機から降りて来る人々が待ち受けていた人と出会い抱き合い、キスをして手を繋ぎ四方へ去って行く光景が展開された...。僕も妙に寂しさを感じた時間ではあった。

...

 自転車の旅は始まった。しかしその初期の段階で既に僕は求めていた課題の答えを得ていた様だ、それは家族という絆であった。答えを得たのではなく気付かされた、あのロサンゼルス空港での光景の中に気付のヒントが有ったのは後になってから知った。

 

 311の衝撃には、なぜか家族の絆という大きなテーマを感じている。

と、同時に大きな悲しみもある。

人はおそらく深層意識の世界では繋がっているのであろう。

 

災害で亡くなった方々の御冥福を祈っています。

将来、黄泉の世界ではきっとあのロサンゼルス空港で観た再会の光景が展開されるのであろう。

 

がんばろう日本!

 

 

コメント
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