2014年6月の100ドルを最後にその後下落を演じた原油価格は半値である50ドルよりも更に値を下げ、今日では40ドル台で移行している。原油の先物取引にはあまり関心はないが、スタンドのガソリンの値段には敏感になるものだ。どのような理由があるのかは知らないが半年間で原油の価格が半額になったという事は何かが起こっているサインだと理解した方がよいのではないかと思う。
すなわち、
そのサインは戦の狼煙(のろし)である。
今日もまだ狼煙は上がっているのである。
と、理解するのがよろしい。
現在の戦(いくさ)とは前世紀の戦とは随分と異なっていると思っていい。そこには価値観、エネルギー(資源)、水や食物、技術、情報、そして金融や企業なども国という単位を超えて複合的に絡む。そしてその戦には必ず大儀があるものなのだ。その大儀がまだ見えてはこないが、それはサスペンスドラマの様に犯人が誰であるかが分った時点というのは番組の結末(最後の頃)である。
アメリカはシェール石油ガスの開発(自国生産)に力を入れている。原油価格が低迷するとその生産性(利益)に暗い影がかかる。しかし、見方を変えれば強い者が弱い者を吸収するなどの業界の統合が進む事も考えられる。
どちらが狼煙でどちらが戦いの火蓋かは分らないが、原油価格の低下とFCVの実用生産計画は実は大きな関連があるのではないかと感じている。今世紀の初頭はこのエネルギーを巡る戦いだろう。そしてそれはもう後に引く事は出来ない。トヨタ及び日本の技術は時代を変える期待でもある。しかし、同時に石油で潤っていた産油国等にとっては試練の時代がやってくるであろう。そしてそれはテロの遠因になるかも知れないし、国境のラインが変わる事変になるかもしれない。しかし、それでも後に引く事は出来ない。
良い未来というのは必ずやってくる。そしてそれはもう始まっている。
さあ、狼煙は上がったぞ!
兜の緒を締める時だ!
...が、
ガソリン代が安くなると、財布の紐はゆるむよなぁ。(汗)