今週は仕事でフロリダ州のマイアミに滞在していました。一日の仕事が終わったある夜に滞在先のホテルでTVを廻していると National Geographic の番組で The Long Road Home というドラマをやっていました。チラッとだけ観て直ぐにベットに潜り込むはずだったがそのリアルな映像に取り組まれてしまった。その理由は戦闘のフロントラインで活用されるハンビー (HAMWV, Humvee) の存在であった。
2004年の4月、イラク北部の街 Mosul でインフラ整備の護衛に当たっていた米陸軍のハンビーの小隊がその帰路で民兵組織の激しい奇襲に合い負傷し包囲されてしまった。その小隊を救出する作戦の為に連帯が組織されハンビーからなるコンボイを連ねて Mosul の市内に入って行く。そこで待っていたのは更に激しい銃撃戦であった。兵士はハンビーの車中で次々と撃たれ負傷してゆく。実話に基付きその有様を実際に伝えようとする意図を持って製作されたドラマだけに真摯に迫るものがあった。この出来事は後に Black Sunday (暗黒の日曜日) と呼ばれて語り継がれ、この Mosul での出来事を機にアメリカから成るイラク暫定政権のイラク統治は泥沼化に向かった。米軍が使用する軍用車ハンビーの弱点が隠さずにさらけ出される事によって戦争というそのものを上手く表現していた。
マイアミ空港近くのホテルの部屋から朝日が昇るマイアミのダウンタウンを展望する。
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