英国にはランドローバーマンスリー等のランドローバー、レンジローバーのみを扱うランドローバーエンスーの為の四駆雑誌が幾つか存在する。そういったランドローバー雑誌の特徴としてシリーズを始め旧車と呼ばれるクラッシックレンジやディスカバリー、そして前モデルのディフェンダーの存在が現在も主役であるという事実。言い方を変えれば、現在のプロダクションラインの新車を主役に持ってくると雑誌は売れない、広告も付かない。現行のランドローバー、レンジローバーは旧型車や旧ディフェンダーの根強い人気によって支えられている。整理すると、旧モデルが固定的であり現行モデルは変動的であるという旧と新の相関関係が見えてくる。
前方を走っているのは2代目ディスカバリー。モデル最後のラダーフレームとリジッドサスペンションを備えている。英国ではこの2代目ディスカバリーは当初から消耗部品を交換しながら大切に乗ると20~30年は乗り続けられると言われる耐久性の高い車両であった。最後の生産が2004年であった事から街の郊外を走る2代目ディスカバリーはそろそろ20年間の使用に耐えてきた車体であると考えられる。10年程前に僕の知人が所有していたディスカバリーはトラブル続きであったが、そのトラブルを乗り越えていれば20年台目の大台に乗っていたのかも知れない。が、それを言い出したら全ての車が該当してしまうだろう。
そして、一つ驚くコンセプトを2代目ディスカバリーは保持している。それは、この2代目ディスカバリーの長期使用の為の部品交換のリストの中にラダーフレームもあるのだ。フレームが朽ちた時は車両の寿命だと理解していた自分にとっては目から鱗であった。ラダーフレームを含めたあらゆる部品を交換し修復しながら乗り続ける、というコンセプトがランドローバーの持つ本来のDNAなのである。ランドローバーおそろしや!である。
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