ブルーのロクマルの使命が終わってシルバーのロクマルの時代になった。ブルーのロクマルとシルバーのロクマルは同じロクマルでも立ち位置が全く異なっている。ブルーのロクマルは仕事の通勤に買い物に荷物と人の運搬に、そして、旅行に活用した最高のオールランダーであった。ところが、シルバーのロクマルは実用車ではない。その位置付けはドライビングカーである。ドライビングカーは決して通勤や買い物に使用してはいけない。ただ純粋にドライビィングを楽しむ。しかも、休日の早朝の夜明けと共に、人々がまだ眠っている街中や郊外を流す。そして、クルマを眺めて楽しむ、掃除をしたり少しメインテナンスをしてみたりと、クルマに対する意識はエンスー的で贅沢だ。ロクマルは常に路上駐車。ボディの塗装はやれており、鳥の糞が落ちていたり樹のヤニが落ちたりと安楽な環境ではないが全く気にならない、自然な劣化も好としている。僕はなにも最初からこうやってロクマルを使おうと思っていた訳ではない。コンディション維持の為に休日の朝に行っていたルーティンであったのだが、この少しめんどくさい手間こそが、実はクルマの持つ楽しさを体感するという手法であったのである。
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