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2年程前、コロラド州に住むジム君という職人が製作したランドクルーザー60用のロックスライダー。
車高を上げたシルバーのロクマルに足掛けが欲しいという事で連絡を取って注文をした。最初は2週間位で出来るからという見積もりも、結局手元に届いた時は3ヶ月を過ぎた頃でそろそろ注文した事を忘れかけていた頃でもあった。彼は自分のロクマルで岩場をクロールした経験を元にこのヘビーデュティーなロックスライダーを製作してくれたのだ。
Solid Rock Off Road
彼は今もこのスライダーを製作しているのかなー、
非常にしっかりした作りで手抜きはない。
驚いた事に送られて来た時は梱包など一切無し。このまま鉄むき出しのまま送られてきたのだ。配達のおばちゃんがヒーヒーいいながら引きずって来たので少しキノドクに感じた。片側だけでも30kgはある鉄のカタマリ。人間にしてみれば鉄アレイを持って走るのと一緒、けっこー重いので燃費が気になってしまい今日まで怖くて取り付けられない。
何度もこの上に色を重ねようかと考えたのだが...いまだに実行してはいない。
鉄の持つ色合いと感触がたまらなく好きだ。動かす時々に床のコンクリートに当たって放つゴ~ンという金属音がたまらん、またこのままだと手作りというクラフト感覚が生きているようで、もし色を塗ってしまうと工業製品のようになってしまいそうで...いやだね。
鉄にぬくもりがあるといえば変に聞こえるかも知れない。クルマの多くの部分は鉄で出来ているにもかかわらず現在のクルマはその存在に鉄を感じない。鉄は隠すべき冷たい物、危険なイメージすら持っているのかもしれない。しかしそれは偏見だと僕は思う、鉄は生き物、本当はあたたかいものだ。鉄を感じるクルマからはなぜか強い生命力を感じるのだ。
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