―第275号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2020(令和2)年7月31日号(No.275)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹」
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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年7月31日号(No.275)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹」
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今年も毎夏恒例の新潮・角川・集英社の
<夏の文庫>フェア2020から――。
新潮文庫の100冊
https://100satsu.com/
角川文庫 カドフェス2020
https://kadobun.jp/special/kadofes/
集英社文庫 ナツイチ2020
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/
(よまにゃチャンネル)
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/yomanyachannel/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ 2020テーマ「あの作家の新たな作品を」+「新顔作家」 ◆
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●<夏の文庫>フェアでなにを読むか
選ぶ条件
1.未読の名作から
2.懐かしの再読本(懐かしの作家をもう一度)
3.“新顔”作家を探せ
●【新潮文庫の100冊 2020】の古典・名作
●【角川文庫 カドフェス2020 夏おすすめ本】の古典・名作
●【集英社文庫 ナツイチ2020】の古典・名作
●今年のテーマ「あの作家の新たな作品を」+「新顔作家」
●【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹
今回は、新潮文庫から――
┏ 三社 <夏の文庫>フェア 今年の作品 ━ ━ ┓
【新潮文庫の100冊 2020】から―
『東京奇譚集』村上春樹
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛
文藝春秋から7月18日に発売された
村上春樹『一人称単数』という本の帯にこうあります。
《6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集
短篇小説は、ひとつの世界のたくさんの切り口だ
世界は流れていく 物語が光景をとどめる》
●『東京奇譚集』について
【新潮文庫の100冊 2020】から―
『東京奇譚集』村上 春樹 (著)
新潮文庫該当サイト:
https://www.shinchosha.co.jp/book/100156/
「偶然の旅人」(初出「新潮」2005年3月号)
「ハナレイ・ベイ」(初出「新潮」2005年4月号)
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
(初出「新潮」2005年5月号)
「日々移動する腎臓の形をした石」(初出「新潮」2005年6月号)
「品川猿」(書き下ろし)
・・・
これらのお話における奇譚の部分は、
数学の幾何の問題を解くための
補助線の役割のようなものではないか、
というのが私の感想です。
数学の幾何の問題を解くときに、
問題の図形には示されていないが、
そこに適切な補助線を引くとわかりやすくなる、
といいます。
人生を考えるときも、それと同じ理屈ではないか、
という気がします。
人生という不可解なものを理解する上で、
現実にはない不思議なもの(奇譚)という補助線を引くことで、
わかりやすいものになる、謎が解ける、
ということではないでしょうか。
一見あり得ないものだけれど、それを付加することで、
人生の謎の部分、隠れていた部分があからさまになる、
あるいは理解しやすいものになる、というような。
そういう気がしました。
・・・
(以下、略)
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本誌では、「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹」ということで、三社<夏の文庫>フェアからの一回目でした。
本誌本文でも書いていますが、私が村上春樹さんを初めて読んだのは、「プールサイド」という短編でした。
講談社の宣伝用?の文庫サイズの雑誌『IN★POCKET』1983年10月号(創刊号)に連載されていた短編の一つで、のちに『回転木馬のデッドヒート』という短編集に収録されました。
この短編が面白くて、その後当時出ていた長編をデヴュー作から順に読んでいきました。
初めの二編の印象が良く、次々と読み継いでゆきました。
ただ、だんだんと「ちょっと違う」という私の好みとのずれ?のようなものを感じ始めたような気がします。
この違和感が一応追いついたところで、その後、離れてゆくことにつながったように思います。
今回は、久しぶりの村上春樹ということで、ちょっと私の好みに沿った奇譚集を取り上げました。
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』。
上に、本誌本文の一部を転載しました。
人生を考えるための補助線としての奇譚――偶然の一致や霊的なものなどの不可思議な出来事――を通して人生を観る、考えさせるということでしょうか。
*参照:
・『IN★POCKET』1983年10月号(創刊号)講談社
・村上春樹『回転木馬のデッドヒート』講談社文庫
・村上春樹『一人称単数』文藝春秋 2020/7/18
というわけで、今回は三社<夏の文庫>フェアから、新潮文庫の、私にとって久しぶりの作家さんとの出会いとなった村上春樹『東京奇譚集』の紹介でした。
・・・
詳細は本誌で!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
『レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から(1)『東京奇譚集』-「楽しい読書」第275号
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★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2020(令和2)年7月31日号(No.275)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹」
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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年7月31日号(No.275)
「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹」
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今年も毎夏恒例の新潮・角川・集英社の
<夏の文庫>フェア2020から――。
新潮文庫の100冊
https://100satsu.com/
角川文庫 カドフェス2020
https://kadobun.jp/special/kadofes/
集英社文庫 ナツイチ2020
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/
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新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹
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●<夏の文庫>フェアでなにを読むか
選ぶ条件
1.未読の名作から
2.懐かしの再読本(懐かしの作家をもう一度)
3.“新顔”作家を探せ
●【新潮文庫の100冊 2020】の古典・名作
●【角川文庫 カドフェス2020 夏おすすめ本】の古典・名作
●【集英社文庫 ナツイチ2020】の古典・名作
●今年のテーマ「あの作家の新たな作品を」+「新顔作家」
●【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹
今回は、新潮文庫から――
┏ 三社 <夏の文庫>フェア 今年の作品 ━ ━ ┓
【新潮文庫の100冊 2020】から―
『東京奇譚集』村上春樹
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛
文藝春秋から7月18日に発売された
村上春樹『一人称単数』という本の帯にこうあります。
《6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集
短篇小説は、ひとつの世界のたくさんの切り口だ
世界は流れていく 物語が光景をとどめる》
●『東京奇譚集』について
【新潮文庫の100冊 2020】から―
『東京奇譚集』村上 春樹 (著)
新潮文庫該当サイト:
https://www.shinchosha.co.jp/book/100156/
「偶然の旅人」(初出「新潮」2005年3月号)
「ハナレイ・ベイ」(初出「新潮」2005年4月号)
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
(初出「新潮」2005年5月号)
「日々移動する腎臓の形をした石」(初出「新潮」2005年6月号)
「品川猿」(書き下ろし)
・・・
これらのお話における奇譚の部分は、
数学の幾何の問題を解くための
補助線の役割のようなものではないか、
というのが私の感想です。
数学の幾何の問題を解くときに、
問題の図形には示されていないが、
そこに適切な補助線を引くとわかりやすくなる、
といいます。
人生を考えるときも、それと同じ理屈ではないか、
という気がします。
人生という不可解なものを理解する上で、
現実にはない不思議なもの(奇譚)という補助線を引くことで、
わかりやすいものになる、謎が解ける、
ということではないでしょうか。
一見あり得ないものだけれど、それを付加することで、
人生の謎の部分、隠れていた部分があからさまになる、
あるいは理解しやすいものになる、というような。
そういう気がしました。
・・・
(以下、略)
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本誌では、「新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から (1)【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』村上春樹」ということで、三社<夏の文庫>フェアからの一回目でした。
本誌本文でも書いていますが、私が村上春樹さんを初めて読んだのは、「プールサイド」という短編でした。
講談社の宣伝用?の文庫サイズの雑誌『IN★POCKET』1983年10月号(創刊号)に連載されていた短編の一つで、のちに『回転木馬のデッドヒート』という短編集に収録されました。
この短編が面白くて、その後当時出ていた長編をデヴュー作から順に読んでいきました。
初めの二編の印象が良く、次々と読み継いでゆきました。
ただ、だんだんと「ちょっと違う」という私の好みとのずれ?のようなものを感じ始めたような気がします。
この違和感が一応追いついたところで、その後、離れてゆくことにつながったように思います。
今回は、久しぶりの村上春樹ということで、ちょっと私の好みに沿った奇譚集を取り上げました。
【新潮文庫の100冊 2020】から―『東京奇譚集』。
上に、本誌本文の一部を転載しました。
人生を考えるための補助線としての奇譚――偶然の一致や霊的なものなどの不可思議な出来事――を通して人生を観る、考えさせるということでしょうか。
*参照:
・『IN★POCKET』1983年10月号(創刊号)講談社
・村上春樹『回転木馬のデッドヒート』講談社文庫
・村上春樹『一人称単数』文藝春秋 2020/7/18
というわけで、今回は三社<夏の文庫>フェアから、新潮文庫の、私にとって久しぶりの作家さんとの出会いとなった村上春樹『東京奇譚集』の紹介でした。
・・・
詳細は本誌で!
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『レフティやすおのお茶でっせ』
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
新潮・角川・集英社<夏の文庫>フェア2020から(1)『東京奇譚集』-「楽しい読書」第275号
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