ライアーとの出逢い その３

幼稚園で出会った、音楽療法士のドイツ人女性から
連絡先をもらったのはいいけれど
下手なドイツ語で私の気持ちをどう伝えたらいいのか
考えあぐねているうちに、一週間が過ぎた。

シュタイナー学校＆幼稚園のクリスマスバザーの日
ちいさな子供たちが自分でクッキーを作れるコーナーがあり
私の子供たちが「クッキー作りたい～」というので、
二人の子供を連れてクッキーが作れる教室へ行った。

すると・・・
クッキー焼きの世話をしていたのが
なんと、音楽療法士の女性だった。

ここで話をつけなければと
私は彼女に近づいて話しかけた。
彼女は私と会ったことなど半ば忘れていたようだったが、
「ああ、あの時の・・・」と
思い出してくれ、次に会う約束をつけることができた。

そしてその数日後
彼女との約束の場所で私は初めてライアーに触れた。
そして、体のどこからか、
「私が待っていたのはこれだ！」と
叫ぶ声が聞こえたような気がした。

思い起こせば、
バザーの準備でいつもは来ない時間に幼稚園にやってきて
約束をしていた人が来なかったので、出会えたライアー。

そのことを思い出しながら
不思議な気持ちになった。

出逢いというのは
偶然なのか、必然なのか・・・
そのようにして出会ったライアーは
今では私の大切なパートナーとなった。
ドイツ生活の中での
私の悲しみや、ストレスを
美しい音色に変えて、空へと飛ばしてくれた。

あの時、約束したドイツ人のお母さんが
約束をすっぽかしてくれてよかった。
もし、彼女が約束をすっぽかしてくれなければ
私はライアーに触れることすらなかったかもしれない。

物事は一見して
「いいこと」なのか「悪いこと」なのかわからない。
「悪いこと」と感じたことでも
後々に意外な展開が用意されている。

つまるところ
「いいことも」「悪いこと」もないのかもしれない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（おしまい）

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と、終わりはあっさりしておりましたが
ここで出会ったドイツ人女性が
私ライアーの初めての先生となりました。

これはまだほんの「始まりのはじまり」

その後日談は
2008年12月15日の記事
http://blog.goo.ne.jp/leier-tomoko/e/5ee6b17c5e942ecd3276103dbe0a63e4
2008年12月16日の記事
http://blog.goo.ne.jp/leier-tomoko/e/7b2080e3db7556e895ee70c808b4a5a3
2008年12月17日の記事
http://blog.goo.ne.jp/leier-tomoko/e/967ef2fe57acabe3c08708d7e1ddf380
2008年12月18日の記事
http://blog.goo.ne.jp/leier-tomoko/e/967ef2fe57acabe3c08708d7e1ddf380

上記の記事もまだまだ
「はじまりの始まり」

その後・・・
まだまだいろいろな
私のライアー物語は展開していきますが
そのことは・・・またの機会に♪