第667夜 干物考2

2008-09-16 23:10:07 | 釣り談義
2008.9.16(火)

前回の続きで干物の話。

私の知人で釣り好きで干物を作るのが趣味の方がおられるが、氏の病気見舞いにお伺いした時の釣り談義を元に記載しております。

前回は一般的な干物の作り方を記載しましたが、干物にする魚は身が柔らかくて水分の多い魚が多い。その魚の水分を飛ばし、旨味を凝縮した干物、これが実に健康に良いものだと改めて見直しました。

干物は天日干しで作りますが、天日干しは魚の身に物凄い科学変化を起こすようで、タンパク質の一部がアミノ酸に分解され、塩焼きとは比べ物にならないほどの旨味を出すようです。

以前、私のブログ(第46夜、61夜等)にも書いておりますが、干物はタウリン(血圧降下、善玉コレステロール増加、肝臓病予防に効果)、EPA(血液の凝固を抑制、脳梗塞、心筋梗塞を抑制、魚を週8食摂る人は心筋梗塞発病率が約60%減少したと厚生労働省が発表している)、DHA(脳の活性化、痴呆予防、学習力向上などの効果あり)などの優れた不飽和脂肪酸を多く含み、血中のコレステロール値を下げてくれる効果があるようです。ビタミンやミネラルを豊富に含んだ干物は健康食品の代表格と言えるでしょう。

これらの多くは青魚(アジ・サバ、イワシ、シシャモ等)に多く含まれていますが、青物が苦手という人には、赤身のカツオ、白身のカレイにも多く含まれています。アジは1年中どこでも誰にでも釣れますから、朝方釣って、日中に干物にして、夕方には食せるでしょう。ある漁師町では、夕方になると主婦たちがぞろぞろと波止に集まってきてサビキを始め、今晩のおかず分だけ釣るとさっさと引き上げて行っていました。まさしく自給自足です。漁師の人たちは長生きの人が多いのも頷けます。さあ、健康維持のために釣りに行きましょう。

今日の暦
・国際オゾン層保護デー、国際デー。1987年(S62)オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書の採択、1995年(H7)の国連総会で9月16日を国際オゾンデーとすることを決議、1999年(H11)フロンガス等の消費量を半減する方針が決定され、日本等24カ国が議定書に調印した。
・マッチの日、1948年(S23)配給制だったマッチの自由販売が認められた。
・競馬の日、1954年(S29)日本中央競馬会(JRA)が農林省の監督の下で発足した。それまでは、農林省畜産部が運営する国営競馬だった。

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