先日愛知県安城市のデンパークイベントに向かう中途であるモノを初めて使いました。
今月25日から運用が始まったJR東海のICカード型乗車券
「TOICA」(JR東海の公式ページ)
です。
JRグループ各社においてのJR東日本の「Suica」、JR西日本の「ICOCa」に続いてのICカード型の乗車券です。
ICカードに入金の手続きをしておけば、煩わしい自動券売機での切符買いの待ちをしなくして済みますし、利便性は推して知るべしというところでしょう。
しかし、このTOICA、どうも他のJR二社のICカード型乗車券とは勝手が違うようなのです。
その最大の理由は、JR東、西日本の「Suica」「ICOCa」が(方式が異なりはしますが)町中等でのショッピングにおいて電子マネーとして利用可能な点に対し、TOICAは現状で(そして将来的にも)電子マネーとしての利用の可能性がないということです。
完全に「乗車券」としてのみとしてしか使えないというのが何とも使い勝手が悪いという感じがしてなりません。
TOICAが導入される以前からJR東日本の「Suica」を愛用してきたので、ちょっとした買い物でSuicaが使えるようになってかなりの利便性を感じていた分、なんとかならないものかと思う次第です。
もし将来的にSuica、ICOCa、TOICAの共用が可能になった場合、TOICAは返却しようかなと考えてます。
それと、これは使い勝手云々とは別の問題なのですが、TOICAのサービスが始まる前から妙な違和感を感じていたのですが、最近になってそれがはっきりしました。
その理由が
「TOICAのイメージキャラが地味すぎる」
という点です。
Suicaはペンギン、ICOCaはカモノハシがイメージキャラになっていて、特にSuicaのペンギンはCM等でガンガン登場するなど知名度は抜群です。ICOCaのカモノハシも広告などに頻繁に登場しているようです。
しかし、TOICAのイメージキャラは(こういう言い方もなんですが)何の変哲もない
「ひよこ」
しかも、「TOICAのイメージキャラってどんなんだろ?」とネットで調べるまで実物を見る機会がなかったというくらい知名度が低いというか(メディア等への)露出が少ない状況だったりします。
しかし、なんだかんだ言いつつもこのTOICAには当面お世話になりそうです。
それにしても、以前から使っているSuica、今回のTOICA、そして来年の3月にサービス開始になる関東一帯のの私鉄・バス(一部例外あり)で利用可能なICカード型乗車券「PASMO」(サービス開始当初からSuicaとの共同利用が可能)と乗車券のICカード化が次々と進んでいます。
時代がすっかり変わったのだと妙な感慨をもつ今日この頃です。乗車券のICカード化で切符をいちいち買わずに済むという利便性は確かに良いのです。
しかし切符を買うという行為、その切符を持っている事がある意味では自分が(それこそ遠出の場合)
「旅をしている事を実感できる瞬間の一つ」
とも言えて、それが無くなっていくことに一抹の寂しさを抱く次第です。