南斗屋のブログ

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控訴審における反訴と附帯控訴

2008年07月11日 | 交通事故民事
以前このようなコメント(質問)がありました。

「控訴審における反訴と附帯控訴は
どういう違いがあるのでしょうか。
一審で原告が敗訴し、控訴があった場合
被告としては反訴と付帯控訴が可能なんでしょうか。
その場合要件が異なるのは分かるのですが
主張内容がどのように違ってくるのか分かりません。
手段としての違いしかないのでしょうか。」

 反訴(はんそ)とは、民事訴訟の被告が口頭弁論終結前に同じ裁判の中で、原告を相手方として提起する訴えのことをいいます。
 反訴というのがどのようなものなのかについての詳細は、
ウィキペディア(Wikipedia)
をご参照ください。

 質問のような例は、あまり交通事故訴訟ではお目にかからないと思います。
 他の訴訟でもいい例がすぐには私の頭には浮かびません。

 附帯控訴ができる場合というのは、原告一部勝訴、被告一部敗訴(又はその逆)というようなケースだけなんです。原告が完全勝訴というような場合は、被告が控訴しても、原告は附帯控訴はできないですから。

 附帯控訴は、相手の同意がなくてもできますが、反訴は控訴審では相手の同意が必要です。

 反訴の訴訟の内容と控訴(附帯控訴)された訴訟の内容は、厳密に言えば違うわけので、主張内容も違うはずです。
 もっとも、本訴と関連性があるから反訴できるので、その内容は似てくる可能性はありますが。 


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