今宵の一枚は高橋悠二が弾くErik Satie、録音は1976年1月、レーベルは日本コロンビア。JAZZではないけれど、どこかClassicらしからぬSATIEの音楽。正月でもありちょっと取り上げてみた。久々の日本人音楽家でもある。Satieの音楽は映画やドラマで良く取り上げらるので、みなさんどこかで聴いているはず。もっともポピュラーなClassicのひとつ、と言っても過言ではあるまい。アバンギャルドな響きでどこかJazz的な香りがするのではないだろうか。?物悲しい調べは日本人の感性によく合う気がする。
高橋悠二はClassicの作曲家、pianistで、御年78歳。拙者があれこれ言える御仁ではないの詳しくは公式サイトをどうぞ。JAZZ界では富樫雅彦と親交が深かった記憶がある。JAZZplayerとの共演も数多くあり。
一聴して上手い、と実感。流れるような演奏ではないが一音一音明晰でかつ力強い。
録音は優秀。DENONが開発したPCM録方式で収録。digital録音の走りである。非常にダイナミックレンジが広く、Digital to AnalogながらCDやSACDが不要なほど素晴らしい録音である。PCN録音初期の作品でDENONの気合とエンジニアの緊張感がハッキリと解り、興味深い。
personnel
高橋悠二(piano)
side A
1ジムノペディI/II/III
2.グノシエンヌ I/II/III
3.天国の英雄的な門からの前奏曲
4.ジュ・トゥ・ヴゥ
side B
1.ジュ・トゥ・ヴー
2.冷たい小品(逃げださせる歌)I-II-III
3.冷たい小品(ゆがんだ踊り)I-II-III
4.ノクチュルヌ I-II-III-IV-V
5.ラグ=タイム・パラード