今宵の一枚は、Red GarlandのFeelin' Red。録音は1978年5月、レーベルはMUSE Records。Red GarlandはChickやHerbieほどではないにしろ、日本で根強い人気があるpianistである。マイルスのクインテットに在籍していたことは余りに有名で、俗に言う「左手のブロック・コード+右手のシングル・トーン」奏法はシンプルで誰が聴いてもわかりやすい。Jazz pianoの醍醐味を端的に味わことができる。このアルバムは一時引退し復帰後に録音されたもの。スピーディーで躍動感があり、聴く者をグイグイと引っ張る。溌剌さと勢いがあり、息もつかせず畳みかけるのだ。bassのSam JonesはGarland同様ベテランで渋い演奏。drumsのAl Foster、今でこそ大御所だが当時は34歳、若手である。二人のベテランに負けじと、煽りまくる様子がよくわかる。
録音は普通。面として大雑把に聴くと大きな不満はないが、どうも個々の楽器の分離が悪い気がする。もう少し鮮明さが欲しい。
personnel
Red Garland(piano)
Sam Jones(bass)
Al Foster(drums)
side A
1. It's All Right With Me
2. You Better Go Now
3. On A Clear Day
side B
1. Going Home
2. The Second Time Araound
3. I Wish I Knew
4. Cherokee