歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

仙台の状況2(東北道の現状、ガソリン)

2011-03-31 21:14:12 | 日記
再び、週末が近づく。
東北へ行かれる方も多いと思うので、仙台までの状況を。
特に懸案のガソリンに関して。


色々と突っ込みたいのですが、東京はガソリンが完全に回復している様子。
私は25日に群馬で給油して、開通したばかりの北関東道から東北道へ。
この前日が、震災後初の前線開通でした。


栃木県内は普通に走れます。
上河内で最初の給油しましたが、特に行列はなし。ここではリッター制限もなし。


ひたすら北上。今回は新潟から山形へと走った時に比べて、ようやくタンクローリーを見かけます。
ガソリンは被災地の生命線。この後、仙台に到着して、その思いをより強くしました。


那須高原SAの横を通過。
ここはスタンドはありませんが、警察車両(25日は群馬県警、神奈川県警、京都府警他多数)が、
一ヶ所にまとまっておりました。
自衛隊車両は何処かに固まってはいませんが、とにかく各所で走っています。
ちょっと聞いたら、郡山へ行く、と。
引っ切り無しに頭の上を飛ぶヘリ。
「よろしくお願いします。頑張れ!」と、隣に乗った家族は言っていました。


スタンドは思ったよりも混んではいないと思ったのですが、
安達太良SAで長蛇の列!!
(まあ、予想はしてましたが)


普段でも東北道は安達太良に誰もが立ち寄るので、ここは避けた方が良いかと。
吾妻PA、国見SA、菅生PAは混んでいますが給油出来ます。
ただし、おそらくリッター制限あるはず。
特に宮城に入ると地元の車が給油のためだけに高速に入って来ています。
後で書きますが、仙台市内ではまったくガソリンなし。というか、あっても給油出来ない。
高速下りる前に国見か菅生で、必ず給油するべきでしょう。
(25日の段階では菅生は50分待ち。2000円まで給油可能)


道路は各所で補修の跡がありますが、まずは普通に走れます。
(栃木→80キロ規制。福島中部から50キロ規制だったか)
中越地震で関越道を走られた方がいれば、あの時の長岡周辺の状態よりずっと道はマシ。
特殊車両だらけで、物々しさは比較にならないけど。
制限速度で走っている、パトカーごぼう抜きに出来る。平時なら楽しいんだろうけど(平時なら捕まるわな)
ただ、支援物資のトラックは中越地震の時よりもずっと少ない。


何度も書くようですが、仙台市内で給油はまず無理です。
深夜に無人の閉店しているスタンドに、やっぱり無人の車が長蛇の列を作っている。
スタンドの多くは緊急車両用に使用が限られている。
地元の人も高速上や山形まで給油に行っている。
正直、外から入った人間が地元のガソリンを使うべきではない。
菅生、国見あたりで給油、向こうではそのガソリンで動くべきでしょう。
帰路は多少は混みますが、普通に給油出来ます。
菅生(上り)はリッター制限なかった。
何故か、那須高原では2000円上限だったけど。


こんな状況ですから、普段はあまり高速走らない人もかなり東北道を北へ向かっています。
走り慣れている方。みなさんの方が充分に注意して下さい。


しかしだ、一向に回復されないガソリンの状況は何だよ。
東京で回復。僕の地元・群馬でも今週月曜日には完全回復。
そして、宮城は一晩中並ばないと給油出来ない。
順番、違うだろう?


スタンドがやられているところも随分とあったのは事実(天井落ちていたりとか。そもそも津波にやられたり)
しかし、「出荷」の量が震災前を上回っていると言っても、「流通」しなけりゃ意味がない。
タンクローリー引き連れて行った国会議員もいたようです。それ自体は素晴らしいのですが・・・
これは民間支援で出来ることではない。
早急に回復の手立てを!!



智本光隆