歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

地図には翼がある!!『薩州隠密行 隠島の謎』

2014-05-17 13:15:01 | 日記
はい、まちなかキャンパスが終わりまして現在、
立ち上がる気力も残されておりません。。。
そんな中ですが「これは読まねば!」と思っていたのが、、、



『薩州隠密行 隠島の謎』(百舌鳥遼 宝島文庫)


まず、、、スイマセン、百舌鳥先生!
「まちなかキャンパス」の謀殺されており、
ご紹介が今日まで遅くなりまして。
『神剣の守護者』を・・・そしてずっと前には、
『関ヶ原群雄伝』『本能寺将星録』をご評価いただいたのに、申し訳ないです。。。


ちなみに、百舌鳥先生はデビューはずっと先ですが、
同じ学研歴史群像畑で、そちらのデビューは同年です。
私の方が1月後輩ですね(2009年)


なお、百舌鳥先生も信長の伊勢侵攻を舞台とした著作があります。
実は・・・というか、思いっきり参考にさせていただきました!
この場にて、御礼申し上げます(遅い?)


さて、、、肝心の『薩州隠密行 隠島の謎』
以前にブログを覗いた時、「次の作品は戦国時代ではない」
みたいなことを書いていたので、
「ああ、前なのかな?」と勝手に思っていたら、
主人公は・・・「日本地図」の父・伊能忠敬!
なるほど、そう来ましたかw


その忠敬ですが幕府の測量公認と引き換えに、
「隠密」の役割を担って薩摩入りします。
薩摩!といえば、「薩摩飛脚」「途中で病なったことになる」
という、江戸からは「片道切符」の国です。


さて、そこで忠敬を待っていたのは、
全力でウエルカム!な薩摩藩!!
特に「蘭癖」大名として名高い、島津重豪公。
その「蘭癖」が高じすぎ、
膨大な借財を残して、孫の斉興を苦悩させたとも。
幕末薩摩藩の基礎を築いたともいわれる、
個性豊かで、豪快な殿様が忠敬を迎えるわけですが、、、


もちろん、ただ単に歓迎しているわけではなく、
幕府隠密には決して明かしてはならない、大きな秘密があった。
測量で訪れた、桜島側の小さな島。
実はその島こそが・・・!!


ちょっと書きすぎたかw
ともかく、忠敬 vs 島津重豪の、
互いの、それぞれの信念がぶつかりあいます。
ぜひ、ご一読を。お勧め致します。


百舌鳥遼の棲み城 http://ameblo.jp/sat-in75/




智本光隆